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前にも書きましたが、「すぐやる」ことが、ほんとうに良い事なのでしょうか? その判定基準が分かったような気がします。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1486号●2025年9月11日(木)
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読者さん、こんにちは。
本日は2025年の9月12日(金)です。昨日はまたまた用事で出かけていて、メルマガが書けませんでした。なので、今日もまた一日2通パターンです。

さて、前々から、書店などでよく見かける「すぐやる」本がどうも好きになれない、という話を書いてきました。

やはり、何事であれ、急いで取り組んでも、プラスになることもあれば、マイナスになることだってあるわけですから、あわててマイナスにする危険は避けた方がいいんじゃないか? という発想になってしまうのです。

ただ、何がそんなにプラスとマイナスを分けてしまうのか? と言うことが、僕自身うまくまとめられなくて、モヤモヤしていたのですが、最近とても重要な考え方を学んだので、ちょっとシェアしたいと思います。

それは、

●子猫を愛でるように自分を愛でる

という視点で動くかどうか? と言うことだったのです。
この視点なくして、「すぐやる」がプラスになることはまずない、ということなんですね。

たいていの場合、この視点から自分の行動をチェックする、という考え方はしていないので

「すぐやって後悔した」

にしかならないぞ、と思っているのです。

さて、この「子猫を愛でる」ってどう言うことか? というと、要は「失敗する自分を受け入れる」ということになるでしょうか。

よくYouTubeなどで子猫の失敗動画と言うようなものがあるじゃないですか。

少し遠くにある窓に飛びつこうとして飛距離が足らずそのまま落ちてしまうとか、水を飲もうとして水道の蛇口の下に頭を持っていったら頭に水がかかって水が飲めないとか。

あれってとても愛らしいですよね。
でも、あの失敗する猫たちを愛らしいと思う気持ち、これを自分にあてはめて、自分の失敗もまた「カワイイものだ」とか「愛らしい」と思うように意識することが大切なんですね。

この猫を愛でるように、失敗してしまった自分を可愛らしいと思う、「考え方」や「感じ方」が物事を「スタート」させる時に、とても大事だ、という話なんです。

何かにチャレンジすると言う事は、常に何かができないから、チャレンジをするわけで、チャレンジする時に失敗はつきものなのです。

ところが、人間、あまりに失敗が続くと心が折れてしまって「もうやめた」となりがちなのです。

これは結構重要な問題を含んでいて、知らないからこそチャレンジするわけです。
と言う事はその習得したい事柄に対して、どのくらいの失敗と、時間と、継続する努力が必要なのかは、

●全くわからない。

ということなんですね。

ここが分かっていれば、成功するまで我慢できるわけですが、その項目に対して知らないからこそチャレンジするわけだから、

「え?ちゃんとやったのにうまくいかない」

という気持ちになって、成功寸前で継続すること自体をやめてしまうわけです。

しかし、世の中の「失敗」の大半は、この「成功するまで続けることができなかった」に分類できるはずなんですね。

そして、この「成功するまで続けることができるかどうか」の重要な分岐点が、

●自分の失敗も子猫の失敗のように愛でる

ということができるかどうかなのだ、ということなのです。

これは「自己肯定感」というものとも直接的に結びついていて、

●私は〇〇が得意じゃないからそれを克服したい

というような、「自分自身」の「否定」からスタートしてしまうと、「私はダメだ」「できない」と言うマイナスからのスタートになって、失敗がすべて「私が下手だから」という「マイナス思考の強化」になってしまうわけです。

しかし子猫をめでる発想は、「失敗して当たり前」というゼロベースのスタートポイントなので、何度失敗しても、単にゼロのままで、それだけでも「カワイイ」わけですし、ましてや、多少でも進歩があれば、それがとても小さい進歩であったとしても「できた!」というプラスの評価に直結するわけです。

この「最初の心構え」というものができていないうちに「すぐやる」ばかり続けていると、失敗するたびに「私はダメだ」を強化することになり、人生が灰色の地獄の毎日になってしまうわけです。

実際、いくら「やっていればできるようになるよ」と言われても、練習期間というものは思っていた以上に長く感じたりするものですから、どうしたってめげてしまう、折れてしまう、やりたくなくなると言うのは当たり前なわけです。

だから、この「子猫をめでる視点」を持ちもせずに、ただ「私の弱点は××だ」というマイナススタートなどをしようものなら、ずっとマイナスの発想がしみついてしまって、そこから抜け出せなくなってしまうと思うわけです。

いや、これ、実はブラインドタッチの練習もそうなんですよね。
「すぐやることが大事だ」と、キーボードの見ながら打ちという悪癖を身に付けさせてしまうようなゲームタイプの練習ソフトで練習を始めると、そもそも1週間で身に付くものが30年かかっても身につかず、「見て打ち」という悪いクセをただ習得しただけ、ということになりかねないわけです。

いや、ほんと、「すぐやる人」は危険なんです。マジで。

ということで、今日の1本目のメルマガはここまで。
では、2本目は、また後で。


--------------[KID'S SIGNAL No.1486 -了- ]---------------
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