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「一本筆箱」が手帳活用にいかに重要か? まとめておきます。[シャープペンシル編(1)]
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第948号●2024年3月21日(木)
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読者さん、こんにちは。
今日は午前中に大阪まで出る用事があって、メルマガが遅くなってしまいました。どうもすみません。
今日は「一本筆箱」の3回目。シャープペンシルの話です。
多機能ボールペンがあると、まるで筆箱をまるまる手の中に持っているような感覚になる、というのが「一本筆箱」と名付けた理由なのですが、その多機能ボールペンを使っていて、けっこう便利だよなぁと思うのが「シャープペンシル機能」なんです。
えーと、話は長くなりますが、日本人はノートでもなんでも、「きれいに書く」ということが大好きで、で、それは小学生のころから鉛筆を使って「間違えたら消して書き直す」ということを繰り返しているからなんですね。
特に日本語は、漢字、ひらかな、カタカナ、アルファベットと、最低でも4種類の文字を手書きで一文の中に混ぜ込むということを平気でやる民族なので、漢字などは正確にキチンと書かないとスッキリしないというのはあるのではないでしょうか。
それにカタカナの「ン」と「ソ」、「ツ」と「シ」のように外国の人から見たら、どう違うのか理解に苦しむ文字もあります。
なので、「間違っていたら消して書き直せる」ということをかなり重視しているところがあるんです。
でも、おおむねアメリカやヨーロッパではこういう正確性は「まったく」求められていません。正直、あまりに手書き文字が汚すぎて読めないという状態こそが「普通」だったりするくらいなのです。「自分で読めりゃいいんだから、そんでいいんだよ」というところでしょう。
で、こういう「テキトー手書き」の文化が背景にあると、「間違っているから消して正確に書き直す」という文化自体が育たないんですね。
なので、欧米では、鉛筆を使うということ自体が少なくて、消せないボールペンで書いて、間違ったら、ボールペンで間違った文字を上からテキトーに塗りつぶして続きを書くというのが、ごくごくフツーなわけです。
で、実は僕も基本的に、この「間違ったら上から塗りつぶす」というやり方になじんでいます。
ここは実は、昨日も紹介した「3色ボールペン活用術」の斉藤孝さんの影響を受けていたりするんですね。
斉藤さん曰く、ボールペンを使う事の意義は、「消せない文字や傍線を、その時々で、これで行く!と決断して書き込むこと」とおっしゃるわけです。
「間違ってるかもしれないから慎重に」というスタンスではなく「いま私はこれを正しいと決断して書き込む」という決定する意思をしっかりと持て、とおっしゃるわけです。
間違っていてもいいから、とにかく「決めて書く」ということを推奨されている。
で、実は、この「決断して書き続ける」「決断して本に傍線を引く」ということをやると、実際、「間違い」自体が減ってくるんです。
それは書き込む時に「どうしよう?」とちゃんと考えて「いや、書く」と決断するからなんです。そこで自己決定がある。だからゆらぎにくくなるんですね。
ということなので、僕はそもそも「多機能ボールペン」を使う時は、シャープペンシルを使うこと自体がものすごく少ないんです。
ほとんど使わないと言っても良いくらいです。
でも、それでもやっぱり、どうしてもシャープペンシルでないと不便な要素は存在します。
それが何か? というと「スケジュール」なんです。
それも、まだ日にちがはっきりとは確定していないような、ちょっと内容が決まっていないような予定ですね。
こういうものは会合の日が変わったり、場所が変わったり、どうしても変更が頻発しがちです。
こういう予定を、スケジュール帳のマンスリーのように日付まで枠が描かれているようなフォーマットに書き込むと、「上から塗りつぶす」をやってしまうと、その日の予定を書き込むスペースそのものがなくなってしまって、すごく不便になってしまうわけです。
なので、そういう種類の予定に関してだけは、シャープペンシルで書き込んでおくわけです。
一時期は、そういう確定しきっていない予定などは、ポストイットなどの貼ってはがせる付箋などに書き込んで確認していたんですが、付箋というのは、ノートの中で、けっこう大きな面積を取るので、自分でとても大切だと思っているような項目に付箋を使うのは悪くないんですが、単にまだ確定していない、程度の予定に付箋を使うのは邪魔なばかりであまり意味がないわけです。
結局、そういう予定は鉛筆書きにしておいて、予定が変更されたら、消しゴムで消して、また書き直す、というのが効率的なんですね。
で、上で書いたように、シャープペンシルを使うのは、本当にこの「予定書き込み」の時くらいなので、使用頻度がすごく少ないわけです。
だから、その使用頻度が少ないことのために、わざわざシャープペンシルを一本別に用意する、ということ自体がけっこう抵抗があるわけです。
しかし、これが「多機能ボールペン」だと、シャープも一緒になっていますから、それこそペンの軸をくるっと回してボタンの押し直しをするだけで、シャープペンシルが使えるので、便利この上ない、ということになるんです。
ということで、僕の多機能ボールペンにおけるシャープペンシルの使い方については、こんなところです。
明日もまた、この続きを書きますね。ではでは。
--------------[KID'S SIGNAL No.949 -了-]---------------