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瓢箪から駒じゃないな、失敗は成功の基とか、人生万事塞翁が馬という話かなぁ、という話をします。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1004号●2024年5月15日(水)
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読者さん、こんにちは。
先日から少し話していましたが、土曜日に肉離れを起こしてしまい、休日は片足をひきずって投票に行くなどさんざんな目に会いました。
で、今日あたりは、ほとんど状態は元に戻っていて、わずかに歩き方がちょっと変、というようなイメージのところまで回復してきておるんんです。
で、昨日だったか、足の調子も戻ってきたし、天気も良かったので、しばらくできていなかった庭の雑草取りをすることにしたんです。
我が家は、古い田舎の家なので、小さいけれど庭がついておりまして、それが15坪くらいかなぁ? ま、管理するとなると意外に手間な苔庭があるわけです。
プロの庭師のサイトとかを見ると、苔庭の雑草取りというのは大変なので、おおむね「薬を撒く」という対応で終わりのようなんですね。
でもどうも、薬に頼るのは好きではありません。除草剤って、そのまま地下に流れて行ったりするし、排水溝から流れて、下の畑に到達しても嫌だよなぁというのがありまして、面倒ですが手作業で雑草を取っているのです。
手で抜くのはかなり労力・パワーが必要で手や肩に変に力がかかって筋肉痛にもなりかねないので、僕は普通のはさみで、伸びた雑草を切り、生えてきた小さな雑草のフタ葉や芽をハサミの先を地面にちょっと差し込んで切り取るというような作業をしているんですね。
一時間で畳半分くらいの面積の雑草取りができるので、晴れた日の午前中は短くて30分、長ければ2時間近く、シコシコと雑草取りをしているわけです。
地面を見ながら雑草を切りぬいていくので、地面の上に座り込む必要があります。
なので、ブルーシートを敷いて作業するんです。
で、昨日もいつもと同じようにブルーシートを敷いて座り込んで作業していたんです。
でも、足の筋肉離れがまだ完全じゃないわけですよ。なので、
●立ち上がろうとすると足が痛いし体勢もうまく整えられない
わけです。いつも通りにしようとすると、足が痛くて全然立てないんですね。足の位置を入れ替えて体勢を変えてからでないと立てない。
●これはメンドーやなぁ
と思ったわけです。で、うーんどうしたものか? と考えていたら「ハッ」と思いついたわけです。
●ブルーシートを2枚敷いて、入れ替えながら移動すれば、立ち上がらなくても良い!
ということなんですね。
「おお、これならラクじゃん!」と思ってさっそくブルーシートをもう一枚持ってきたわけです。
農作業とかDIYとかでブルーシートは何枚も必要だったので、それなりの枚数を持ってるんですよ。
大きなブルーシートを折りたたんで大き目の座布団くらいにして、いつもは使っていたわけですが、この座布団を2枚使いにするわけです。
雑草を取りつつ、移動したくなったら、もう一枚の座布団を行きたい方向に置いて、ヒザ歩きで移動する。
次に移動したい時は残ったもう一枚の座布団を行きたい方向に移動させ、その上に進む。
こうすると、まったく立ち上がらずに草取り作業を連続してやれるわけです。
これまでだと、座布団の上でできる範囲の草を取り切ったら、立ちあがって座布団を移動させます。
それも、無駄なく作業ができるように座布団の位置決めも重要だったので、じっくり位置を確かめて一番良い場所に置くようにしなくちゃならなかったんですね。
ところが、座布団二枚だと、そういうことは全然考えなくていい。
なんとなく、「あそこ草が多いしキレイにしとこうか」というところにバサッとブルーシート座布団を置けばそれでいい。いつでも元に戻れるし、そのまま先に進もうが斜め方向に移動しようが自由自在なのです。
結局、この「ブルーシート2枚使い方式」で草取りをすると、自分の実感では、1枚の時の1.5倍くらい速いスピードで作業を進められたように感じました。
これも、実は足を痛めたからこそなんですよね。
いつもだと立ち上がって「座布団」を移動させるのなんて、どうってことのない作業だから、その「立ち上がり作業をなくしてしまう」という発想にはならなかったわけです。
でも足が痛いからこそ、「立ち上がらなくても良い」方法を思いついたわけです。
まさにこれ、「災い転じて福となす」でして、こういう価値観の転換というのはすごく大事だと思うんですよ。
あるチョーク(白墨)を作っている会社が、社会貢献のために知的障がい者のかたを、雇ったんだそうなんですが、障害のある人に作業をしてもらおうとすると、作業しやすいようにいろいろと工夫をしなくてはならなくなったらしいんですね。道具の在りかを大きく書くとか、道具をそろえて置く仕様だったのを、簡単に置いてもおさまる箱をつくるとか。
で、そういうことをやって行くと、「おい、これ障害がない人間にも便利やで」となって、結果的に生産効率がけっこう上がったらしいんですよね。
だから「ケガをして弱者の側になってみる」という視点を得られたからこそ、このスピードアップは図れたわけでして、それは「視点」そのものが変わったからこそなんですよね。
ほんとに「災い転じて福となす」さまさまだなぁと。
しかし、「瓢箪から駒」でも、「失敗は成功の基」でも、「人生万事塞翁が馬」でもありませんでしたね。「災い転じて福となす」でした。
ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1004 -了-]---------------