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手帳の「フォーマット」というのは、手帳の「ページ構成」さえしっかり決めれば、実はノーフォーマットでも良いのではないか? という話。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1013号●2024年5月24日(金)
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読者さん、こんにちは。
今日は、「フォーマットを決める」ということと「無地の用紙を使う」ということを、ひっくるめて考えてみたいと思います。

手帳やノートを使っていると、どうしても「フォーマットの気に入ったものを使いたい」というニーズは出てきます。
たとえば、一般的に「手帳」というと、ページを見開いた時に左側に月曜から日曜まで(あるいは日曜から土曜日まで)の区切りが、上から下に並んでいるタイプ(最近では「レフトタイプ」と呼称されつつあります)が多いでしょう。

予定を書き込むのは左側に集約して、右側のページは「メモ」と割り切って使う方も多いかもしれません。

しかし、フォーマットが決まっていると、一日の予定の量は多かったり少なかったりするので、ある一日だけ予定やメモが大量に書かれていて、他の日付のブロックは白紙のままということもあるかもしれません。

「フォーマットを決めて使う」ということは、こういう矛盾を枠組みの中に持っています。

この矛盾を解消しようとして、発案されたのが、日付などのフォーマットを使うたびに書き込んでいく、バレットジャーナルの「デイリーログ」形式なわけです。

デイリーログの形式なら、日々、「今日のToDo」をリストアップして、そのやるべきことを順にこなしていけば良いですし、次の日のToDoは次の日に書くわけだから、デイリーログに無用な「白紙部分」は発生しないわけです。好きな量の「今日一日の予定と記録」を記帳していけます。

数日からひと月くらい先の予定なら、見開きで1か月のマンスリーに書き込んでおけば充分ですし、今日一日の予定のもっと細かい内容をリストアップしたいということなら、その課題専用の「コレクションページ」を作って、そこに細目を書いた方が計画を立案するにも効果的であるはずです。

このように、書く内容の詳細を精査していけば、どのページにどの内容を書くかが自然と決まってきますから、おおむねは「バレットジャーナル」のやり方を取っていれば、「書き込む場所がない」とか「予定が何もない日はスペースが真っ白でもったいない」ということは、ほぼほぼなくなります。

これは、「フォーマットを決めて使う」というより前に「どのページに何を書くか」を決めているから無駄がなくなっている、という状態です。
ノートや手帳の活用方法は、とどのつまりは、「フォーマットの種類」がどのようなものであるか? ということより、「どのページに何を書くか」ということの方がはるかに重要だ、ということになると思います。

極端な話、

●月の予定(いまより先の予定)を書き込むページ
●一日の予定(ToDoリスト)を書き込むページ
●課題ごとのテーマを深めるためのページ

それぞれを、一切フォーマットを決めずに、無地のノートのままメモだけしていく、ということにしても、多分おそらく、何の問題もなくノートとか手帳としての役割を果たすのではないか? と思います。

で、この「無地」とか「白紙」のまま、「フォーマットを決めずに書き込んでいく」というやり方は、実は、「そもそも予定や計画の時間見積もり自体が難しい」ということを、先に受け入れておく態度から成立することなのだと思うのです。

なので、本当に大切なのは、一冊のノートや手帳を賢く使うなら、

●どのページに何を書くのか?

こそが大切なのであって、それはたぶん

●毎日の予定をリストアップするページ
●いまより先の予定をメモするページ
●テーマ内容のToDoを細目化するページ

の3っつがあれば、それでおおむね問題ない、ということになると思いますし、このブロック分けさえ明確なら、実は3つのブロックともに無地の用紙で何の問題もないのではないか? と最近は考え始めているのです。

ということで、ちょっと思いつきを書いてみました。
今日のメルマガはここまで。

明日はこのことについて、もうちょっとじっくり考えてみましょうか。
(考えないかもしれません)

ではでは、また。


--------------[KID'S SIGNAL No.1013 -了-]---------------


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