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「スマホの前に、palmがあった」という前に、私的には「モバイルギア」というものがあったのです。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1021号●2024年6月1日(土)
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読者さん、こんにちは。
昨日は、簡単に「スマホの前に、Palmがあった」という話の歴史的な概略を書きました。
時系列順に整理してみると、こうなります。
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●スマホができる前の「モバイル機器」の歴史
1980年代中頃~後半:「システム手帳」のブーム
1983年:カシオ計算機電子手帳、1984年にシャープも発売「並べ替えできる電話番号簿」
1989年:世界初のノートパソコンダイナブック(東芝)
1993年:アップルから世界初のPDA、「Newton」発売。
1993年:シャープ製「ザウルス」発売
1997年:palmからPilot 1000初代機
●木田茂夫的空白期間(世間的にはPDAが大ブームだった時期→まったく興味なし)
2003年:私がPalmに目覚める。Palm環境は大充実していました。
(「アップストア」と同じ環境が、palmには整っていた)
2005年:SONYがPalm市場から撤退
2007年:iPhone登場(「Palmの完成形やないか!」と私は驚く)
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これが、電子手帳とか、ザウルスとか、palmとかの「携帯が出る前のPDAの歴史」のざっくりとした流れです。
他にもいろいろ派生的な流れはあったわけですが、まぁあまりに細かいと思うので、本当に主たる流れだけ書きました。
で、思うに、この流れは基本的に「ブラインドタッチができない人」のための危機の流れだと思ってるんです。
というのは、この歴史の途中に「モバイル機器」として「ノートパソコンの初代機ダイナブックを入れてありまして、そもそもブラインドタッチができる人なら、この「ノートパソコン」の流れの方に興味が行くというのが当たり前だからです。
というか、僕はそっちの人でした。
あと、ブラインドタッチはできなくても、資料などをキチンとそろえて仕事をするような職業の人はおおむねノートパソコンが主たる道具だったと思います。原稿を作成しないといけない人は細々とではありましょうが、ワードやエクセルを新幹線で使いたいというのがノートパソコンのかなり大きな用途だったと思います。(多分いまでも。)
世間的には1995年のWindows95から1998年のWindows98の期間で、インターネットの台頭を目の当たりにする期間となりまして、この「通信機能」に対応できたかどうかで、PalmとiPhoneの明暗が分かれたと言っても良いわけです。
であるにも関わらず、僕はノートパソコン(も使ってましたけど)よりも、Palm(SONYのCLIEシリーズ)をメインに使ってたわけです。
それも「折りたたみキーボード」を併用して、です。
なぜかと言うと、僕がコピーライターだったので、
●ブラインドタッチができて、原稿が書ければ仕事は完結
という状態だったからです。
で、上記の「●木田茂夫的空白期間」というのは、ノートパソコンも使ってはいたんですけど、何より
●NECのモバイルギア
という携帯ツールを一番良く使っていた時期だったんですね。
モバイルギアというのは、画面が白黒で、通常のパソコン画面の半分サイズ程度の「文字入力専用マシン」というべき存在でした。
詳しくはウィキペディアを見てください。(写真も載ってます)
●モバイルギア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%82%A2
当時のノートパソコンが3kgぐらいが普通で、2kg台だと「軽い!」と大評判になっていた時に、フルキーボードがついていて、機能は低くても、ワープロ、表計算、スケジュール、ToDoが使える550gのマシンというのはかなり優位性が高かったわけです。
僕はこれを裏技をフルに使って「MS-DOSマシン」としてパソコンでいつも使っているツールをそのまま使えるようにして、活用していたわけです。
●ブラインドタッチができて、原稿が書ければ仕事は完結
なのですから、このマシンさえあれば、他はいらない、という感じ。なので、かなり長く使っていたと思います。
ということで、(ブラインドタッチを知らない人が主流の)世間的にはPDAが大ブームだった時期を、僕は完全にスルーしていたわけです。
そして、モバイルギアの後釜が、「Palm+折りたたみキーボード」になったわけです。
ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1021 -了-]---------------