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スマホの登場が、そもそも「移動中のテキスト入力」の必要性自体を大きく低減させてしまった。でも、だからこそテキスト入力の王者、ブラインドタッチが重要になっています。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1022号●2024年6月2日(日)
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読者さん、こんにちは。
先日から、「スマホの前にPalmがあった」という話をしてますが、昨日はそのまた前の時期に、「テキスト入力専用マシン」としての「モバイルギア」というモバイルツールがあったことをお話しました。
当時は、「モバイル環境」で「テキストの効率的に入力」を最優先に考えていたので、最初は何キロもあるノートパソコンを使うしか手段がなく、重くてもノートパソコンを持ち歩いていたわけです。
しかし、その後に、「モバイルギア」のようなキーボード付きの入力専用マシンが出て、出先では、「モバギ」ばかりを使っていたのです。(モバイルギアを愛する人は親しみをこめて「モバギ」と呼んでおりました。)
しかし、その後の電子機器の性能はどんどんと向上して、先日もお知らせした、電子手帳のような palm というマシンに外付けキーボードを取り付ける形で、充分にテキスト入力ができるようになった。palm機であるclieは、カメラ機能もついて270g程度でしたし、オプションの通信機能を付けたりすれば、ネットもそれなりに見れたわけです。軽い機器でうんと多様なことができるようになりました。
本当に、palmマシンと外付けキーボードを使っていたころは、まさにいまiPhoneと外付けキーボードを持ち歩くのと、ほとんど変わりないことが出来ていたように思います。
実際、palm機は2005年でほぼ姿を消してしまい、2007年からはiPhoneが登場したので、その後の僕の「出先でのテキスト入力」に関しては、
●iPhone+外付けキーボード
という組み合わせで行うことが普通になってしまいました。
その後、いろいろあったわけですが、じゃあ、いまはどうしているのか? というと、そもそも「外付けキーボードを持ち歩く」ということがガクンと減ってしまったんですね。
なんでかというと、「音声入力」というツールがかなり実用的になってきたからです。
思いつきのアイディアや文章を「テキストにしたい」という時は、とりあえず音声入力してしまいます。
大阪に住んでいたころと違って、いまは「ちょっと外に出る」となると必ず車ですから、運転しながら音声入力ということも増えました。
そして、もっと恐ろしいことは、
●そもそも移動する必要自体が大きく減った
ということがあります。
なんせもう、「リモートでの打ち合わせ」が普通になってきたからです。
昔は打ち合わせというと、実際に担当者の方と直接お会いしてメモを取るなどする必要があったので、自分自身が移動しなければならなかったわけです。
だから、その移動の途中で「出先の入力作業」が発生していたわけですが、いまはそういう必要自体が大きく減ったので、入力スタイルが変わったということが大きいでしょう。
自宅で作業ができるのであれば、小さな画面でのチマチマした入力などするはずがないのです。
そういう意味では、リモート環境が必須になってきている現在の方が、うんとブラインドタッチを習得するメリットは大きくなっているように感じています。
自宅で大画面であらゆる操作ができればできるほど、キーボードからのブラインドタッチこそが、
●入力
●テキスト修正
●アプリ操作
を総合的に一意に効率化できるからです。
音声入力は、キーボードからの入力よりも入力スピード自体は圧倒的に早いのですが、「音声操作」では、テキストの修正もアプリ操作もできないわけです。
ですから、最終的にはPC環境での「まとめ作業」というのが必ず必要になりますから、このタイミングではブラインドタッチが圧倒的に効率的なわけです。
いろいろな意味で、スマホの登場が社会を大きく変容させたよなと、改めて感慨深く感じているのです。
ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1022 -了-]---------------