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結局AIは、その道のプロが使うほどに便利な道具なので、「使い道」を考えることこそが肝心なのかも知れません。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1037号●2024年6月17日(月)
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読者さん、こんにちは。
今日もまた少しAIに関するお話を書いてみます。
いまのところAIの活用で「これなら使えるな」とか「これは便利だなぁ」と思うのは、
●1.精密で、細かい、ピンポイントの検索
と、
●2.自分がキチンと理解している範囲のプログラミングサポート
という二つの項目です。
1.の精密な検索、というのは、けっこう自分の探している情報が、細かい情報まで含んだやっかいな検索項目だった場合に、何度も何度も検索を繰り返すのではなく、その細かい条件をすべて「正しい文章で条件指定をする」という形で検索すると、かなり良い検索結果を答えてくれるな、という印象があります。
(僕が使ってるのはMicrosoft Edge の Copilot ですので、あくまでCopilotの場合、です。)
ほんとうに自分が求めている検索結果を、通常の検索サイトで調べると何度もいろいろなキーワードで絞り込まないと望みの情報が出てこないということはかなり多いわけです。
しかしAIを使った検索だと、文章で検索条件をしていできるので、まさにピッタリのものがすごく簡単に手に入る感じはかなり大きいです。
最近ではGoogleでもAI機能が搭載されていて、上手に「要約」した答えを出してくれることが多いですが、Copilotだと「条件に合致していそうなサイトを3つほどチョイスして表示する」とかがなかなかに便利です。
AIの要約やおすすめサイトというのは、注意深く見ておかないと、ときたまかなり勘違いした検索を平気で表示したりすることもあるので、そのあたりの「検証」もしつつ検索しないとダメですが、まぁおおむね検索に関しては良いスコアを出しているように思います。
次に2.の「自分が理解しているプログラミング」に関してですが、これは先日、自分でHTMLを書いている時に、「ここはちょっと角丸四角が欲しいなぁ」と思った時に、まさに対話的にソースを書いてもらえたというのが大きいですね。
ちょっと自分の考えている項目が3項目に分かれていたので、それぞれの項目を角丸四角形の中に表示したいな、と思った時に、CSSのブロック指定をCopilotに書いてもらったわけです。
で、少し演出というか目立たせたくもあったので、背景色を入れて、それをグラデーションにしたかったわけです。
そのあたりも「背景色をグラデーションにしてください」「グラデーションの方向を左右ではなく上下に変えて」という具合に部分修正を繰り返す形でCSSの指定文字列を書いてもらったわけです。
角丸四角にせよ、グラデーションにせよ、CSSのボックスの指定の中にそういうものがあることは知ってるんですね。ただ、細かいメソッドの指定文字を思い出せなかったりするので、自分の言葉で適当に伝えるわけです。そうするとそれに対応した正しい命令文を描いてくれるわけで、ここもなかなか便利でした。
まさに条件を少しずつ変更しながらデザインを仕上げていってる感じがして、面白い体験だなぁと感じました。
多分、今後もHTMLで何か新しい表現を求める時には、このやり方をやって行くことになるんだろうなぁと感じたのです。
こうして考えていくと、結局AIというものは、使う側の知識の量に応じた使い方が効率的で、やはり使う側の意識がよほどしっかりしていないと、うまくコントロールできないよな、というのが僕自身の感想です。
一般的な素人発想で使える範囲のAIの技能、というものは、やはりどうしても「気持ち悪い」とか「へんな感じ」とかが残りますし、で、それでいて「どこがおかしいのか?」になかなか気づけないということになるように思います。
まぁ、ありきたりな結論ですが、AIを使うにも「日々精進」が必要で、「AIに任せておけば良い…」という発想ではおそらく何も分かってないおかしな作品ができてしまうだけだろうな、ということですね。
その道の分野のプロから見れば鼻で笑われる程度の仕上げしかできないのがAIだともいえるし、その道の分野のプロが使いこなせばおそろしく効率的になる素晴らしい道具だ、ともいえると思います。
ま、よくある回答にしかなってないとは思うんですが、これが実感なのだからしょうがないですよね。
ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1037 -了-]---------------