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いま書いている話は、「ねずみと板と棒」という比喩で話さないととても分かりづらいと気づきました。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1049号●2024年6月29日(土)
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読者さん、こんにちは。
えー、やたらとトラックポイントに関する話ばかりが続いていますが、これ、いざ説明しだすと大変な手間がかかることが分かってきました。
なので、今日は少し、いままでの話の流れを整理します。「まとめ回」ですね。
まず用語の問題があります。ずっと「トラックポイントは素晴らしい、トラックパッドはダメだ」とか書いてたわけですけど、そもそも専門用語すぎて読んでいてもイメージしにくいだろうなと。
で、大前提の話をしないといけないのは、
●パソコンには「カーソル」が二つあります。
ということなんですね。これ、意外と意識されてる方が少ないのかも知れません。その二つとは、
●マウスカーソルとキーボード(文字)カーソル
です。
で、この二つに対応して、一般的には
●マウスカーソルにはマウス
●キーボード(文字)カーソルにはキーボード
という操作のための道具があるわけです。この二つは役割が違います。マウスで文字は書けませんし、キーボードではお絵描き作業もできません。
ここまでが、まぁパソコンにおける「一般論」です。
でも「トラックポイントキーボード」なら、この二つを統合できて便利ですよ、という話をしてるわけです。
わけなんですが、ここで、
・マウス
・トラックパッド
・トラックポイント
という三つの「ポインティングデバイス」という「マウス操作」のチョイスがある、という話なんですね。
(本当は「トラックボール」というのも「タッチパネル」も「ペン」もあるんですが、今回は割愛します。)
もうここで、「トラックパッド」と「トラックポイント」が似たような言葉で分かりにくいですし、そこに「トラックボール」まで出てくるので、何がなんだか分からないだろうな、と気づいた、という話なわけです。
で、この三つがどう違うのか? というのを、専門用語で複雑化せずに、どう分かりやすく説明したらいいのか? というのを考えていて、
・マウス(ねずみ)
・トラックパッド(板)
・トラックポイント(棒:スティック)
と、表記で区別することを思いつきました。
こうするとがぜんわかりやすくなります。
「ねずみ」と「板」に関しては「マウスカーソルを移動させる限界位置」があるのが欠陥とも言うべき弱点だ、ということを僕は言いたいわけです。
「ねずみ」の場合は「机」という限界位置があり、「板」に至っては「板そのものの範囲」という限界があるわけです。
しかし、「棒」の場合は、棒を倒している間、ずっとマウスカーソルは移動し続けます。なので、「限界位置」自体は存在しないんですね。だからとても使いやすいんです。
「ねずみ」と「板」の場合は、限界位置に来たら「浮かしマウス」という操作をする必要が出ます。マウス、または指を浮かせて、位置を戻し、また新たにカーソル移動の続きを行うという操作です。これは「お絵描き」などの操作には致命的です。
しかし「棒」なら、棒を倒したまま(倒すスピードと角度でマウスカーソルの移動速度もコントロールできます)ずーっとマウスを移動させることができるわけです。(しかも移動中に棒の傾きなどを変化させれば、カーソルの軌跡に弧を描かせることも自在です。)
で、「ねずみ」はキーボードとは別の道具ですが、「板」の方はノートパソコンなどに標準装備されるようになったので、まるで「統合されたキーボード」のように見えるけれど、結局は人指し指を「板」の上に移動させないと操作できないので、統合には程遠く、「棒」はキーボードの真ん中ににょきっと出ている形なので、手をキーボードから離す必要がない。
だから、二つの操作を統合できるのは「棒とキーボード」の組み合わせだけなのだ、ということなんですね。
ということで、ここまでで、
●トラックポイント(棒)キーボード なら二つの操作が統合できる。
という話の概要になるわけです。
もう一度繰り返しになりますが、マウスカーソルの操作は、
・マウス(ねずみ)
・トラックパッド(板)
・トラックポイント(棒:スティック)
の3つがあるけれど、ねずみと板は限界位置があってダメ、スティックには限界位置がないから良い。
ということです。
で、ここまでは「ブラインドタッチ」の話はしておりませんで、このトラックポイントキーボードという「棒とキーボード」という道具は、ブラインドタッチができていない人にとってもかなり有益だろう、と思います。
ブラインドタッチができると、それこそ、この「棒とキーボード」という道具は神のごとき便利さとなりますが、これはまた別の話なので、またいずれ。
僕自身はブラインドタッチャーなので、「ブラインドタッチャーにはトラックポイントキーボードはマスト」と思っていたんですが、よくよく考えると、ブラインドタッチができない人にとっても、たぶんトラックポイント(棒)キーボードは便利なはずだよなぁ、というのが昨日今日の気づきだったのであります。
うん、たぶん、すごく便利だと思います。
なので、これは誰にでも自信を持ってお勧めできると思うので、ここに購入リンクも貼っておきます。
●Lenovo(レノボ)USB-C ThinkPad トラックポイント キーボード 89キー 日本語配列
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興味のある方はどうぞ。
ということで、「トラックポイント(棒)キーボード」と「ブラインドタッチ」という組み合わせの便利さについては、また明日にでも書きましょう。
(いや、書かないかも知れない。ブラインドタッチの話は「練習」が必要なので)
(あ、でも、トラックポイント(棒)も慣れるまで15分くらいは練習が必要なんですけども。)
今日のメルマガはとにかくここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1049 -了-]---------------