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YouTubeを見ていて、ブラインドタッチャーらしき人を見つけました。そのあまりの無反応な感じが「わかるわー」と思ってツボにはまりました。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1060号●2024年7月10日(水)
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読者さん、こんにちは。
昨日は、トラックポイント(棒型入力装置)はキーボードと一体型だから利便性が高い、という話をしました。

このあたりの話は、

●ブラインドタッチができるかどうか

で、かなり利便性は変わってくるんですね。で、なかなか、このトラックポイントの「真の利便性」「パソコン操作環境としての完成度の高さ」というのは、ブラインドタッチができない人には理解しにくいだろうなとは思います。

そもそも、トラックポイント(棒)の良いところは、

●キーボードの真ん中に棒が生えている

という点です。

つまりキーボード操作とマウス操作が、完全に一体化してるということなんです。これは、キー操作とマウス操作を、それこそ数秒ごとに切り替えて使っても、なんの問題もない、ということになるわけです。

どんな実例を挙げれば分かりやすいか、あまりになんでも「キー操作とマウス操作」を混ぜこぜに使っているので、すぐには分かりやすい実例を思いつかないのですが(それだけ自然と混在している、ということです。)、

●複数ウィンドの切り替え

などは、分かりやすい例かもしれません。

Windowsで言うと、Windows10までは、

●複数ウィンドを並べて表示するには、「ウィンドウズキー+矢印キー」で、ウィンドウのサイズや位置を何パターンか切り替えられる

ようになり、Windows11からは、

●各ウィンドのタイトルバー右端の、終了アイコンの「×」印の隣にある「元のサイズに戻す」アイコンにマウスカーソルを載せると、複数ウィンドをどういう位置関係で表示するかが一覧で表示されて、選べる機能

が追加されました。

つまり、

●複数のウィンドを、ディスプレイに適切な配置で表示する

という機能が近年ではOS標準で装備されだした、というわけです。それだけ多くの人が複数ウィンドで作業することが多い、ということでしょう。
まぁCPUの性能もあがって、マルチタスクも使いやすくなったので、これはなかなかに便利な機能です。

しかし、これ、「トラックポイント(棒)キーボード」を長年使っていた僕としては、Windows8どころか、もっと前から快適に使っていたことなんですね。
いまの「自動配置機能」より、もっと細やかに、複数ウィンドは自由サイズで、しかも気軽に配置しまくっていたんです。

というのも、ライターをやっていると、どこかのホームページを参照しながら文を書く、というのは頻繁に行う作業だからです。
原稿を書くエディタのウィンドと、ホームページを表示しているブラウザのウィンドを行ったり来たりしないといけない。

なので、原稿を書いているエディタのウィンドと、どこかの会社のホームページの両方をそれなりのサイズで画面に出して、参照したり、カットアンドペーストして原稿の元ネタとして活用する、とかは、もう本当に日常作業だったわけです。

そういう時に、参照するホームページを必要部分だけが良く読めるように適正なサイズまでウィンドを小さくし、こんどは原稿を書いているエディタのウィンドを見やすく書きやすいサイズに調整しつつ画面表示して、文字を切り貼りしながら、原稿として仕上げていく、なんてことは、「トラックポイントキーボード」があれば、本当にラクラクだったんです。

●複数ウィンドを思いのままのサイズでディスプレイに配置する

というのを、ふつーにサッサとやっていたわけです。

具体的に言うと(以下面倒なら一段落飛ばし読みしてください。)

マウスカーソルで各ウィンドを、自分の望むサイズにレイアウトして、ホームページの必要部分の切り取りの範囲指定の最初の部分をマウスで指定して、その後、必要部分だけを、今度はキーボードで範囲してしてctrl+Cでコピーし、こんどはマウスカーソルでエディタの書きかけの部分をクリックして、すぐにキーボードでテキストカーソルを適正位置移動させ、ctrl+Vで貼り付ける、なんてことを普通にやってたわけです。
(いまでもよく似たことはけっこうやってます。OS標準のレイアウトより、自分で好きに配置した方が作業しやすいことは多々あるからです。)

こういうことは、

●ブラインドタッチ+トラックポイント(キーボードに生えた棒)

ならではの連携手法で、

●マウス→キーボード→マウス→キーボード→マウス→キーボード

と、かなり頻繁に、それこそ数秒単位で切り替えたりしていたわけですが、そこに不自然さはまったくありません。
だって、

●マウスとキーボードがひとつになったツール

が、トラックポイントキーボードだからです。

この利便性は、圧倒的なので、ブラインドタッチができる人が「トラックポイントキーボード」を評価すると、

●マウスは要らないですね。
●トラックパッド/タッチパッド(板)の機能は、即切りました。

という言葉を、特になんの感慨もなく、素の表情で、ふつーに発言するんですね。
YouTubeの動画などを見ていると、そういう反応が実に面白いわけです。
特に強調することもなく、淡々と、ただなんの配慮もなく、完全否定するわけです。(笑)
(マウスファンとかトラックパッドファンの感情とか一切考えてないのがおかしい。でも圧倒的なんだからこういう反応になるのは、しょうがないんですよねぇ。)

そのあまりに「ふつー」な感じで発言してるので、「あー、この人、完全ブラインドタッチャーだなぁ」と、しみじみ実感するんです。

まず「ブラインドタッチ」が圧倒的に便利で、マウスやタッチパッド(板)、トラックボール(球)は、その「ブラインドタッチ操作の世界」の中に入ってないわけです。ブラインドタッチ操作の外側にある「異世界の道具」なんですね。
水道の蛇口をひねるのに、わざわざ家の外にある元栓をひねりに行かないといけない、というようなものなわけです。

なので、

「なら、不要やん」

と、こうなるわけです。
もう、即決なわけです。
で、この容赦のない感じは、僕にはよくわかる。

それに引き換え、「トラックポイントは僕には(私には)、ちょっと使いづらかったですね」という発言をする人は、もう明らかにブラインドタッチじゃないなぁと分かってしまう。

そもそも「トラックポイントだけ」と「マウス」を比較している時点で何も分かっていないことがバレバレなわけです。

で、実際、動画を見ていると「マウスじゃなくてトラックボール(球)を使ってます」とか、「寿司打」(タッチタイピングゲーム)を必死に練習していたりするわけです。

うーん。これはなぁ。

これ以上言うとよろしくない発言になるのでやめます。

ちなみに、トラックポイント(棒)だと、FPSという種類のゲームには向かないという話は前に書きましたが、僕の判断としては、

●FPSは一生遊ばない

です。
ま、そういうことなんですよ。わざわざ不快な体験するなんてゲームの面白さがスポイルされるだけでしょ。

ということで、今日のメルマガはここまで。
明日は上記のブラインドタッチャーらしき人の発言の、

●トラックパッド/タッチパッド(板)の機能は、即切りました。

ということについて、ちょっとしっかり説明しようかな? と思います。
うーん、ブラインドタッチだと、「板」は切るしかないんだよなぁ。うーむ。

ま、ではまた明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.1060 -了-]---------------


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