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「みんながやってるから正しい」とは、全然限らない、むしろ真実は少数の人しか理解していないことがかなり多い、という話。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1065号●2024年7月15日(月)
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読者さん、こんにちは。
世間の常識と、本当の話の乖離というのは、とんでもなく大きいという話を昨日はしました。
実は、この手の話は、僕がコピーライターで、日本全国の中小の企業さんを取材して回って、あらゆる業種で、
●専門家の現実と、世間一般の常識の乖離
ということで山のように体験してきたことでもあります。
本当に我々は、「信じられないほどおバカな常識」を真実だと勘違いしているおお間抜けばかりなのです。
僕だって知らないことは山のようにありますから、そういうバカなことを日々やり続けている可能性はあるのですが、せめて、いつも、「ほんとうのところはどうなんだろうな?」と考えられるようにはしておこうと思っています。
で、そういうことを考えている時にいつも思い出すのが、
●自転車に乗れるようになること
なのです。
この自転車の存在というのが、こういう「世間の間違った常識」というものをひっくり返した、とても良い実例なんですよね。
そもそも自転車が登場してきた当時の「世間の常識」は、
●車輪が2個しかないから倒れてキチンと走れない
というものだったわけです。
世間の常識として、「あんなものマトモに走れるはずがない」という共通理解が存在していたわけです。
まぁ素直に考えればそうですよね。
車輪は二個しかないのですから。ずっと立ったままで走れるとは考えにくかったわけです。
ところが、意に反して、車輪が2個しかない「自転車」がけっこう売れてブームになったらしいんですね。
で、どうやって使っていたかというと、最初の自転車は、ペダルもチェーンもついておらず、地面を足で蹴って走る道具だったらしいんです。それでけっこう役に立つということで、それなりに売れたらしいんですね。
(いま調べたら、子供用の木馬に車輪をつけ、方向転換もできない玩具「ベロシフェール」の、前輪をハンドル式にして、方向転換ができるようにしたのが、最初の「足蹴り自転車」で、これが登場したのが1813年で、自転車の元祖のようです。)
この段階ですでに時速15~6kmは出ていたらしいので、そりゃ、充分に実用ですわね。
それでもやっぱり、「世間の常識」は、
●車輪が2個しかないから倒れてキチンと走れない
だっただろうなと思うのです。
坂道を長く「足蹴り自転車」で下るような人がいて、「これは自分で車輪を回すことができれば、ずっと走り続けられるのでは?」と考えるようになり、車輪に直接ペダルを取り付けたり、そのうちチェーンで車輪を回すことを思いついたりして、
●車輪2個しかないけど、立ったままずっと走っている
という姿を世間に見せつけて、やっと、「世間の常識」
●車輪が2個しかないから倒れてキチンと走れない
が、打ち壊されていったのだろうなと思うわけです。
実際、子供のおもちゃ「ベロシフェール」の前輪がハンドル式になってから、チェーンとペダルがつくようになるまで、60年がかかっています。
いまはまだ、パソコンの操作は、
●マウスカーソルと文字カーソルは別々の道具で扱うのが当たり前
ですけど、そのうち「トラックポイント(棒)キーボード」のように一体化させるのが当たり前になって、
●ブラインドタッチは習得に何年もかかる専門技能
が「世間の常識」であるのも、
●一週間程度で学べるなら、みんなで身に付けよう
になるんじゃないかな? と僕は期待してるわけです。
とは言え、間違った「世間の常識」というのは、本当に数多くて、このメルマガでも何度も書いてますが、
●銀行は誰かが預けたお金を他の人に貸している
●洗濯機は風呂水を使うと節水になる
●すごく冷たく冷やしたら「超低温」になる。
とかが全面的に全部間違いなのだ、なんて、世間の人は理解できないですわね。
ま、コツコツ、本当のことを伝えていくしかないんでしょう。
ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1065 -了-]---------------