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ブラインドタッチを「タッチタイピング」と呼称するのは、「見ず打ちなんてできないよ」という敗北宣言。そんな呼び名を使って、ブラインドタッチが身に付くはずないじゃないですか。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1080号●2024年7月30日(火)
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%ATTR0%さん、こんにちは。
昨日と一昨日は、僕が作っている「ブラインドタッチ練習ソフトWEEK」特有の機能について説明しました。
それでちょっと、「ブラインドタッチにまつわる勘違い」についていろいろお知らせしたくなりました。
ブラインドタッチに関しては、本当に間違った常識が世間にあふれかえっていて、唖然とするしかないんですが、このメルマガでもいくつもとりあげてきたので、ちょっと列挙してみましょうか。
(以下の「見ない」は「キーボードを見ない」の意味です)
●×習得するのに何年もかかる→〇総練習時間7時間以下で確実に完全ブラインドタッチ習得可能
●×入力スピードがあがればブラインドタッチになる→〇スピードは一切関係ない。早打ちでミスしたら致命傷。ゆっくり正確なタイピングが上達のキモ。
●×タッチタイピングと呼ぶべき→〇「ブラインド(=一切見ない)」タッチと呼ばなければ本質が伝わらない
●×まずは見ながら打たなきゃ打てない→〇練習の時から一切見ない。指の動きだけで覚える。
●×習得には時間がかかるからゲーム型ソフトで練習すべき→〇ゲームタイプの練習ソフトは悪いクセがつくだけなので、ブラインドタッチが身についてから遊ぶべき。
●×ホームポジションはできるだけ守る→〇ホームポジションは一打ごとに戻す。ホームが分からなければブラインドタッチは絶対にできない。
この中でも、もっとも「言い訳がましくていやだなぁ」と思っているのが「ブラインドタッチと呼ぶべきではない。目の見えない方への配慮としてタッチタイピングと呼ぼう」という言い回し。
このおかしな言い回しが、20年か30年ほど前から世間に流通しはじめて、いまやそれが定着してしまっています。
しかし、この「呼び名」にすべての問題が凝縮されていると思うんですね。
「ブラインドタッチ」という呼び名は、まず何より「目の見えない方へのリスペクト」がベースになった呼称なのだ、ということです。
よく思い出してください。「盲目のピアニスト」と呼ばれる方たちが世間には一定数おられます。
スティービーワンダーもそうだろうし、辻井伸行さんもそう。
目が見えなくても、ピアノという鍵盤楽器=キーボードは演奏できるし、人々を感動させるくらいに高度なプレイもできるわけです。
まずなにより、その「目が見えなくてもキーボードをできる」という「事実」を正しく認めなければ、ブラインドタッチなどできるはずもありません。
なので、この呼び名問題は、かなりの心理的な「ごまかし」や「言い訳心理」が含まれていると思って間違いありません。
つまり、
●「一切見ることなく」タイピングできるとは信じられない
という心情があるから、「ブラインドタッチ」という呼び名を嫌うわけです。
・一切見ないなんて無理だよな
・それなりに早けりゃ充分じゃないか
・「見るな」とか言われてもできないんだよ
・ホームポジション守れとかうるせぇ
という不満・反発心が、多分、裏に隠れているわけです。
そういうマイナスの心情をそのままにしていては、絶対にブラインドタッチにはなれません。
それは、単純に
●「盲目のピアニスト」を尊敬して、あそこまで行こう!
と思うか、
●「盲目のピアニスト」になんてなれるわけがない。
と思うかの差です。
「なれるわけがない」という心情で練習していてブラインドタッチになれると思いますか?
絶対に無理です。
最低限、
●盲目のピアニストを目標にする
と宣言しなければ、そうなれるはずがないのです。
当たり前だとは思いませんか?
だから「タッチタイピング」などと呼称していてはダメなのです。
実際、X(旧ツイッター)で、「ブラインドタッチ」を検索すると、
・ブラインドタッチできません
・まだブラインドにはなってません
という書き込みだらけになります。
僕が独自に調べた調査においても、「完全なブラインドタッチができる人」は、パソコンを日常的に使っている人、100人にひとり程度です。
だから、今後もブラインドタッチのことを「タッチタイピング」と呼称して、永遠に完全なブラインドタッチになれないまま、ずっと不便な環境でパソコンを使う人ばかり、という環境は、そう簡単には変わらないと思います。
しかし、とても快適なパソコン活用環境、というものは存在しているのだし、それは基礎から積み上げれば確実に身に付くものなのだ、と理解しておくことは必要だろうと思います。
少なくとも、
●タッチタイピングという呼称には「目標となる指針」が入っていない
ということくらいは頭に入れておいて損はないと思います。
ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1080 -了-]---------------
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