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「ゲームタイプのタイピング練習ソフト」ほど、罪作りな存在はありません。基礎からしっかり正当な練習方法で練習すれば、「チラ見打ち」という悪いクセなど、付くはずもなかったのに! と思います。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1082号●2024年8月1日(木)
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読者さん、こんにちは。
すみません。昨日もまたまたメルマガ発行ができませんでした。
田舎に住んでいると、子供の夏休みイベントは、どうしても親が送り迎えする必要がでてくるので大変なのです。
朝から駅にお出迎え、夕方にはピアノのおけいこと、ドタバタしているだけで一日が過ぎ去ってしまいました。
さて、昨日、一昨日と、「ブラインドタッチに関する勘違い」を取り上げて、「それは間違いです」と書いてきました。
整理すると、
●7/30:「ブラインドタッチ」を「タッチタイピング」と呼称すると「完全見ず打ち」を目指せない。
●7/31:ブラインドタッチは漢字変換のある日本語にこそ必要。(欧米人には不要のスキル)
という話でした。
今日は、世間にはびこっている、
●ゲームタイプのタイピング練習ソフト
の問題点について、ちょっと書いておきたいと思います。
世間で「タイピングの練習をする」という話になると、すぐに取り上げられるのが、この「ゲームタイプのタイピング練習ソフト」なんですね。
これがどのようなものかと言うと、表現形式はいろいろあるにしても、おおむね、
●画面に表示された単語を時間内にタイピングし、その入力時間を競う。
という形になっています。
ほんとうにこの形が世間のスタンダードになっていて、僕としては驚くばかりなんですけれど、こういうゲームタイプの練習ソフトは、
●チラ見する悪いクセを付けてしまう最悪の練習ソフト
だと言えます。
そもそも、ブラインドタッチの練習というのは、
●キーボードを一切見ずに、キー位置をひとつずつ覚えていく
というやり方をするのが正当なやり方でして、この正当な練習をしていれば、「チラ見をする」という悪いクセがついてしまうはずがないんですね。
しかし、いきなり見知った単語が画面に表示されれば、それをどうしても入力したくなりますし、しかもそれを、
●どれだけ短い時間で入力できるか
を競う仕組みになっていたら、これはもう、
●キーボードを盗み見る
より他に選択肢はないわけです。
かくして、そもそも正当でまっとうな練習方法でなら、絶対に発生しない悪いクセ「チラ見」が体に染みついてしまうわけです。
こんなバカバカしい練習方法はありえません。
ほんとうに正当でまっとうな練習方法は、
●ホームポジションに指を置き、キーひとつずつを、ホームからの距離と角度で正確に覚えていく
というやり方です。
これは絶対に「正確性」こそが重要なので、特段急ぐ必要などないわけです。
各指を、どの方向に、どのくらいの長さで伸ばして届いた位置にあるキーを「正確」に打てれば、思ったとおりの言葉が画面に現れるんです。
キーボードを一切見ずにキーとキーの位置関係だけを学習すれば、その「指の感覚」だけで、正確にキーは打てるのです。
ですから、正当なアプローチの練習をしていれば、「チラ見」をする、という行為自体が発生しないはずなのです。
でも、「ゲームタイプのタイピング練習ソフト」は、この正当な練習方法とは、完全に異なる間違ったアプローチで練習(ゲーム)させ、別に身に付ける必要などまったくない、
●「キーボードをチラ見する」という悪いクセ
をわざわざ練習者の体に染みつかせるという、ほんとうに悪魔のようなことをさせ続けているわけです。
メルマガ内のことだから、あえて名前を出させてもらいますが「特打ち」とか「寿司打」とかは、ほんとうに最低です。
あれらのゲームのせいで、「ブラインドタッチになりたいのに、必要のないチラ見グセ」を身に付けてしまったような人たちが世の中にわんさとあふれているわけです。
まったく実に理不尽です。
ということで、あまり書くと長くなりますので、今日のメルマガはここまで。
いつもだと遅れた分、2号分を一日にまとめてお送りするところなのですが、今日もまたいろいろと忙しく遅れてしまっておりますので、またどこかで追いつくようにしたいと思います。
ではではまた、お会いしましょう。
--------------[KID'S SIGNAL No.1082 -了-]---------------