[1083号] ●バックナンバー一覧に戻る←前号へ次号へ→

「キーボードのキータッチにこだわる人は、ブラインドタッチができない人に多い。」という仮説を立ててみました。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1083号●2024年8月2日(金)
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

----------------------------------------
このメルマガは、

「メモ・ノート・手帳を使いこなすためのStationery Book 42」

をダウンロードくださった方を中心に、毎日発行でお届けしています。
「Stationery Book 42」の更新情報なども掲載しています。
それらの過去記事のまとめは、メルマガ本文のすぐあとにリンクを掲載しています。
----------------------------------------

読者さん、こんにちは。
さて、昨日まででタイピングに関する意外な事実を3つほど挙げてみました。
それは、

●7/30:「ブラインドタッチ」を「タッチタイピング」と呼称すると「完全見ず打ち」を目指せない。
●7/31:ブラインドタッチは漢字変換のある日本語にこそ必要。(欧米人には不要のスキル)
●8/1:「ゲームタイプのタイピング練習ソフト」は、タイピングが身に付くどころかやらない方がマシ。

の3つでした。

で、今日は意外な事実の4つめとして、

●キーボードのキータッチにこだわる人は、ブラインドタッチができない人に多い。

ということについて書いてみたいと思います。
ただ、今回の「意外な事実」に関しては、まだ確信が得られているわけではないのです。
「たぶんそうなんだろうなぁ~」という想像の域を出ていません。

でも、先日から、「トラックポイント付きキーボード」について、かなりの数のキーボード紹介動画を見てきて、なんとなく、

●キーボードにこだわる人たちの傾向

というのが見えてきたんです。

前にも紹介したように、僕もブラインドタッチャーとしてキーボードにはかなりこだわりますが、世間一般の「キーボードにこだわる人たち」のように

●打ち心地の良さ

だとか、

●打鍵音の気持ちよさ

だとか、

●打鍵音が静かかどうか

ということには、全然こだわらないんですね。

キーボードの方式には、メンブレン、パンタグラフ、メカニカル、静電容量無接点方式など、けっこう種類があるんですが、世間一般の「キーボードにこだわる人たち」は、とにかくこのキーボードの機械的な方式とか、打ち心地、打鍵音などを総合して判断してる感じなわけです。

で、完全ブラインドタッチになってる僕からすると、

「そんなこたぁどうでもよくねぇか?」

という意見にしかならないわけです。

完全ブラインドタッチの人間からすると、

●頭でイメージした言葉が画面に出る

というのがひとつの一連の動作であって、この部分は完全に「無意識下」の作業になっているわけです。
なので、キーボードを「叩いている」ということ自体意識したことがほとんどないんですね。

●頭で浮かんだ言葉→画面に出ている言葉

という流れでキータッチがどうとか音がどうとかというのは上記の「→」の一文字の中に入っている小さな小さな、ほんとうにどうでもいい部品のひとつでしかないわけです。
だから、キータッチだとか打鍵音だとか気にするとかどうとかほとんどないんですね。
まぁ多少キー押し下げ量がある程度あった方がいいかな? と思うかどうか。
でもそれも枝葉末節なわけです。

そんなことより、キーボードから一切手をはなさない、「トラックポイント(棒型マウス)」が付いているかどうかの方が800億倍重要なわけです。

だから、ブラインドタッチャーが推すキーボードは、

●Lenovo(レノボ)USB-C ThinkPad トラックポイント キーボード 89キー 日本語配列
https://amzn.to/45Intwi

ということになるわけですが、最近互換品が多々発売されておりまして、特に「打鍵感」で人気の

●ハッピーハッキングキーボード=HHKB

シリーズにトラックポイント(棒)が搭載された

●PFU HHKB studio
https://happyhackingkb.com/jp/products/studio/

という製品が登場したわけです。

この製品は僕のような完全ブラインドタッチャーからすれば、トラックポイント(棒)がキーボードについていることが一番のメリットで、ぼくがこの商品を紹介するなら、まずトラックポイント(棒)の性能がどの程度なのか? というところから語り始めるのは間違いないわけです。

ですが、世間一般の「キーボードファン」は、このキーボードを購入しても、トラックポイント(棒)のことは、あまり真剣に取り上げていないわけです。

「なんでや! この製品の一番のキモはトラックポイントやろが!」

と腹が立つわけですが、そこでハタと気が付いたわけです。
HHKBのシリーズが好きな人は「キータッチや打鍵音にこそこだわる人々」だったのだと。

ああ、そうか!と。
つまり、

●頭で浮かんだ言葉→画面に出ている言葉

と僕が「→」一個で書き表した部分、頭の中の文字を画面に出すプロセス自体が、とてもこんがらがってる人だから、キータッチが気になるのだろうと。
そういう仮説が成立したわけです。
つまり、

●頭で浮かんだ言葉→→→→→→→→→→→→→→→→画面に出ている言葉

という具合にこの二つのプロセスがものすごくこんがらがって複雑化して、イライラし続けているから、音やらキータッチやらの「感覚部分」が気になってしょうがないんだ!
ということなんですね。

いやまぁ、これ、仮説にしか過ぎないんですけど、多分そういうことなんやろなぁと思って、すごくかわいそうに感じてしまうわけです。

そんなものブラインドタッチの練習しろやと。そしたら、矢印キーが一個に折りたたまれて、キーボードにこだわるとか、そんなくっだらない事に心を惑わされたりせんぞと。
そう思うわけです。

このあたり、ミスコピー用紙の裏側を使って「専用ノートを作ってるんです」と言ってるような人間と同種の「あわれさ」を感じてしまう。

ミスコピー用紙は、裏紙利用をいろいろ考えるなと。それより「ミスコピーが発生しないことを最優先で考えろ」と。ミスコピーが出たら、整理がしにくくなるから、即刻捨てろと。そんなものでメモ用紙や下書きノートとか作るなと。自分の集中力が低下するだけやと。

そういう本質的なトンチンカン意見に思えて仕方ないわけです。

キーボードは打てればいい。キータッチにこだわるヒマがあったら、先にブラインドタッチを完全にしろ! と言いたい。キチンと学べば総練習時間7時間以下やぞと。
キータッチがどうとか音がどうとか、セイデンヨウリヨウムセッテンホウシキがどうとか、どうでもええじゃろ。

まず完全なブラインドタッチャーになれ!

と言いたいわけです。

ということで、今日の「仮説」は、

●キーボードのキータッチにこだわる人は、ブラインドタッチができない人に多い。

でした。

あくまで「仮説」なんですけどね。
でもかなり本質を突いた話だと思っております。

ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.1083 -了-]---------------




●TEXホームページ
https://tex.com.tw/pages/japanese
●TEX Shura シリーズ
https://tex.com.tw/products/shura
●TEX Shinobi シリーズ
https://tex.com.tw/products/shinobi


[1083号] ●バックナンバー一覧に戻る←前号へ次号へ→