[1089号] ●バックナンバー一覧に戻る←前号へ次号へ→

昨日紹介した「半分定規」。それに伴い、「問題と解決」をひとつのパッケージにする、という考え方について、ちょっと考えてみたいと思います。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1089号●2024年8月8日(木)
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

----------------------------------------
このメルマガは、

「メモ・ノート・手帳を使いこなすためのStationery Book 42」

をダウンロードくださった方を中心に、毎日発行でお届けしています。
「Stationery Book 42」の更新情報なども掲載しています。
それらの過去記事のまとめは、メルマガ本文のすぐあとにリンクを掲載しています。
----------------------------------------

読者さん、こんにちは。
昨日、一昨日で少し提案させてもらった「半分定規(ハーフルーラー)」。この道具でできることは、単純にノートの真ん中に一本の縦線を引く、というそれだけの行為なわけです。

でも、ただそれだけのことですが、そのままに段組みでメモなどを取っていくと、改行した時の無駄な白紙部分を減らせて、ページの圧縮効率がグンと高まるわけです。
同じように1ページを使っても、よりたくさん文字を書けるようになります。

で、それだけでなく、

●縦罫線の左に課題・問題を書き、右に解決策を書いていく

という使い方もできますね、という話で昨日は終わりました。

実はこの、

●ページの左右を「問題→解決」の仕組みで分割して使う

という使い方は、なかなかに効果的で、僕は、昔からけっこうやってきた手法なんですね。
このメルマガの読者の方にはおなじみの僕の書籍紹介PDF「文具42」でも、

●脳を「見える化」する思考ノート
https://amzn.to/3eWs1FB

という書籍を紹介してますが、この書籍でも「左に課題・右に解決策」というメモの仕方を提案されてます。

ページの見開き左右でやっても良いのですが、この「半分定規」を作ってみて、1ページの縦罫線を引いた左右でやってもいいなぁとは感じました。
まさに「ステノノート」の使い方ですね。

これも同じく「文具42」のうちの
●1本線ノート術
https://amzn.to/3q5y5So

で書かれていたことです。

ただ、僕は最近では、少し違うやり方を導入しているので、それについてちょっと触れておきたいな、という気はしました。

というのも、いま娘に僕が作ったブラインドタッチ練習ソフトを練習させてるわけですが、練習させていると、「ここをこんな風にしてほしい」「ここをこう変えて」というような要望をいくつも出してくるわけです。

で、けっこうバラバラにいくつも要望を出すので、とにかく聞いたままをA4コピー用紙に列挙してありまして、これが「改修リスト」として机の上に置いてある状況なんですね。

で、課題自体はバラバラに並んでいるだけなので、個々の課題に取り掛かろうとすると、「ああ、この機能を実現しようとしたら、あれとこれをこうして、ここをこうしなくちゃ」という具合に、ひとつの課題に対して複数の課題が出てくるわけです。

なので、これを、僕はいつも使っている「ツイストノートメモサイズ」というスマホサイズのメモ用紙に課題項目をA4用紙から書きうつして、そのメモ用紙にやるべきことの細分化されたものを書き出しているんです。

つまりA4コピー用紙に何行にも書かれている課題の1行に対して、メモ用紙を用意して、細目をリストアップしている、という感じでしょうか。

これ、まさに「問題→解決」のステップそのものなわけです。

で、このメモ用紙が複数枚できますので、それをメインノートにはさみこんで、随時改修作業にかかっていく、というようなことをしてるんですね。

なので、この「A4用紙+メモ用紙」というやり方は「半分定規」による1ページ分割の手法とは全然違います。
でも、実際にはこういうやり方がムダがなくて良いかなぁとも思っているのです。

こういう課題の細目洗い出しのことを、最近、僕は

●課題の因数分解

と呼んでるんですけど、この呼び名がけっこう気に行ってるんですね。

というのは、課題の細目を考えていくと、もちろん自分が知っている解決手法でどうにかなる課題も多いのですが、ものによっては「解決方法」自体を知らない場合もあるわけです。
その「自分の分かっていない部分」をどう埋めていくのか? と考える行為が、単に「解決手法」という呼び名では言い表せてないような気もするわけです。
「自分の分かっていない部分を探し当て、何らかの方法で手当てする」というのは、未知の解決策に手を伸ばしていくことでもあって、それが「因数分解」という表現をつかうのが良いなと感じさせる要素なわけです。

で、ノートにそういう課題を書きつけていくということは、無意識に解決策をスキャンさせることでもあって、そういう未知の世界を手探りする感覚が「因数分解」という表現につながっているんだと思います。

なにはともあれ、ノートをつけるとかメモを取る、というのは、究極、自分自身への質問なのだ、と割り切ってみるとなかなか、おもしろいと思います。

ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.1089 -了-]---------------


[1089号] ●バックナンバー一覧に戻る←前号へ次号へ→