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今日はちょっとゼブラの新商品「ブレンU」を試してみました。(超ニッチ版)

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1118号●2024年9月8日(日)
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読者さん、こんにちは。
ということで、今日2本目のメルマガです。このメルマガが9月の8日(日)分です。

さて、僕はもう前々からずっとゼブラさんの「ブレン」シリーズのファンなわけです。
で、いまは今年の2月の終わりに発売された、ブレンシリーズの多機能ボールペン、ブレン4+S をずっと使ってるわけです。

正直、長年登場を待ち望んでいたブレンシリーズの多機能ボールペンなので、もう実に大満足で、いまのところ他のボールペンに乗り換える気はまったくないんですね。

でも、先日、このブレンシリーズに新商品がラインアップされました。

それが「ブレンU」という商品です。

●ブレンU 公式サイト
https://www.zebra.co.jp/sp/blen_u/

この商品、ブレンシリーズの「書いていてブレない」という特性は引き継いでいる上に、ゼブラのボールペンの特徴である、

●ホールド力の高いクリップ

が備えられていて、「これはなかなか良いんじゃない?」と少し気になっていたんですね。
でも、ちょっとドタバタしていたし、先日文具店に寄った時に触り忘れてしまって「お試し」をやってなかったんですよ。

なので、メルマガのネタにもなるし、と思って通販で購入してみました。

こういう時は送料無料で、ボールペン1本から購入できるヨドバシ.comさん一択なのであります。

で、試してみたんですが、なんというか、売れるだろうなーとは思うものの、なんとも言えず残念な気持ちになったのでありました。

このブレンUの、もう一つの特徴として、「新インク」を採用した「軽く書いてもくっきり黒い」という特徴があるわけです。

これがねぇ、確かにサッと書いた時のなめらかさと色の濃さは、「おお!」と言うくらいに気持ち良いわけです。

実際商品が届いて試し書きをしていた最初の数分は、「こりゃあいいや、今度からこのインクに乗り換えようか?」と思ったくらいなんです。
かなり気持ち良い。

で、このブレンUに関しては、たとえば営業マンが出先の得意先で立ったまま手帳やノート、クリップボードなどに走り書きするとか、看護婦さんなどがカルテなどにサッとメモするとかを想定しているらしく、

●ペン軸が細め
●クリップが金属板で薄く、いろいろなものに「はさみ」やすい

という基本仕様を持っているし、そういう「サッと書き」ニーズには、このクッキリ黒いインクは魅力的だろうなぁとも思ったわけです。

でもどうも、書いていくと、ブレンの単色バージョンと比べると「書くこと自体が楽しくなる」くらいの書き味の良さは感じられなかったんですね。
で、調べてみると「低重心」とうたってはいるものの、実際の重心はけっこう高く、どっちかというと一般の普通のボールペン的な書き味なんです。
いや、ブレン特有の芯がガタつかないホールド力みたいなものはしっかり存在してるので、書き味が悪い、というほどではないんですけども。

うーん、この軸デザインは本当に営業マン・看護師さん向けかなぁ。

と、ちょっとノリ気が減ってしまったので、試しにもっともスタンダードな単色ブレンの軸に、ブレンUの新インクを入れてみたわけです。
チェックしてみると、旧インクと新インクのリフィルサイズが完全に一緒だったからです。

そしたらこれが、従来のブレンシリーズとはぜんぜん違う、「書き味なめらかで、クッキリ黒い」、かなり印象的なブレンに大変身したわけです。

「おおおお、これはすごい。かなり良いかも。従来ブレン軸に新インク」

とかなり感激して、どんどこ試し書きを続けることになったわけです。
「これは画期的かも」と思いつつ書き進めてたんですが、書いている途中で、書いた文字の一部がほんのすこし「ボテ」になってたんですね。

いや、「ボテ」なんて、そうそう出ない感じだったんですけど、たまたまちょっとだけ出たわけです。
で、気になったので、すぐにそのボテ部分を手で撫でてみたわけです。

すると、撫でた途端にサーっとインクが流れて紙に薄い線が走ったわけです。

「あ、これ、嫌なやつや」

と、ここでやっと「なんとなく感じる違和感」の正体に気づきました。

これ、ジェットストリームやん。

ハッキリ黒くて、書き味がなめらかで、カスレが全然なくて書いていて気持ちいいけど、ほんのときたま「ボテ」が出て、それをすぐに触ると「流れる」。

もう、まさにジェットストリームと同じ感覚。

「あー、ジェットストリームの線に流されたんかー」

という失望感でした。

そうかー、売れる方向に舵を切ったんかー。

です。

この「ボテ」、そうそう起こらないし、仮にちょっとインクが盛り上がって程度なら、1,2秒待てば乾いてしまう感じなわけです。
このあたりも多分ジェットストリームと同じ。

実用上問題ないと言えば全然問題ないんですけど、僕的にはこの「書いてすぐに文字の上をなでると流れる」というのが、もう超キライなんですよ。
長年ライターをしていて、ノートにビシバシに文字を書いていると、メモを取ってすぐに指や腕を動かして、すでに書いたところに書き足したりとか、けっこうするわけです。
そういう時に「流れる」ことがあると気軽にノートの上で腕移動・指移動ができなくなってしまうんです。
そこがすごく嫌なんですよね。

で、「流れてしまった部分」というのはけっこうノートの中でも目立つので再読するときに目に入るとイラっとしてしまうわけです。
そういうところがどうも好きになれない。

まあ、ものすごく狭い、ニッチすぎる好みの問題なんですが。

ともあれ、ブレンU は、商品としてはかなり完成度が高いと思いますし、想定されているターゲットの方々にはかなり好まれるように感じたのです。
でもそれは、好きだったブレンがジェットストリーム寄りになっていくと宣言されてしまったような寂しさもまた感じてしまったんですね。

いやー、かなりニッチで、本当に世間一般の方からしたら、どーーーーーでもいい話題だと思うんですが。

ということで、今日はかなりチマチマしたどうでもよいような「文句」でありました。
ごめんなさい。変な記事で。

今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.1118 -了-]---------------


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