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編集と文字入力、両方の操作を同時並行で行うことが超重要なんです。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1121号●2024年9月11日(水)
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読者さん、こんにちは。
先日、ブラインドタッチの将来性についてAIや、音声入力と比較して少し検討してみました。
いちおう、メルマガの記事としては、体裁は整えていましたが、なんだか釈然としないものが心に残っていました。
それがどういうものなのか、考えてみると、自分自身の確信として「文章を書くのにはブラインドタッチが最適だ」と言う動かしがたいものがあるのに、それがなぜそうなのか?と言う説明がうまくできないというでした。
で、これがどういうことなのかな?と考えていて、少しわかってきたことがあるので、今日はそのことについてお話ししてみたいと思います。
AIに関しては、これから文章を作成していく上において、どうしても外せないものになるのは明らかです。
論理だてて構成を考える上においても、大きな役割を果たすでしょう。
また、音声入力は、その入力スピードの速さ、考えを形にするという意味での重要な技術になることは間違いありません。
しかし、「これだけじゃだめだ」とやはり感じるのですね。
AIの文章は、そのままで使えないわけじゃないけど、読んでいると眠たくなるくらい面白みがないですし、音声入力はどうしても「一気にしゃべる」形でないと考えをまとめられないし、結局どちらも最後に「文章を仕上げる」と言うことが必要なんですね。
これは結局、「推敲」が不可欠だ、と言うことです。
「推敲」と言うのは、文章を読み直しては適切な表現を考え、「てにをは」を整える、ということではありますが、実際には段落の入れ替えなど、かなり大胆な変更も行いますし、全体が分かりやすくなるように、途中に文章を追加したり、「前提」の説明不足があった時などは、冒頭部分に一文をはさみこませたりもするわけです。
これは実は入力はしていなくても、編集はしている、ということなんですね。
そして、こういう作業をした時には前後の脈絡のつながりを見直して、こまかな修正も必要になります。そういう部分では「文字入力」も当然ながら必要になってきます。
つまり、「推敲」においては、
●編集と入力を同時並行して行う必要がある。
ということなんです。
この「編集と入力の同時並行」は、音声入力では不可能ですし、論理だてて文章を展開して作り上げるAIにおいても、適切な変更はまずできないと考えて間違いありません。
つまり、文章の品質を左右する、もっとも重要な工程である、「推敲」が、AIでも、音声入力でも、かなり難しい、ということになります。
切り貼り作業と、文字入力作業を、同時並行的に行えるのは、おそらくキーボードでの入力だけだろうと思います。
で、実は、この「直しながら書いていく」という書き方が、文章を書く上ではもっとも効率の良い書き方なんですね。
音声入力もAIも、この一番カナメとなる部分が、ほぼ不能なんです。
ブラインドタッチは、この推敲作業の切り貼りと、文章や言葉を書き足す作業を、完全に同時並行して行うことができる技術ですから、非常に合理的な方法なわけです
「直しながら書く」と言うことができるのはやはりブラインドタッチとワードやエディターなどの「編集ソフト」の組み合わせで行うだけだろうと思います。
ということで、文字入力と常に同時並行で推敲も行わないと読みやすい文章や、相手に伝わる文章、は作れないと、僕は考えています。
で、実は今日のメルマガは、車の中で音声入力でネタ拾いがてら文章入力し、帰宅してから仕上げにかかったのですが、読み直してみると、音声入力で作った文章の8割くらいは残っておりません。
まぁ、そんなもんだよなぁと思います。
ということで今日のメルマガはここまで。
ではでは、また明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1121 -了-]---------------
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