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近年ではテレビの情報がかなり怪しいものになってきています。その原因は何でしょう?
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1123号●2024年9月13日(金)
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読者さん、こんにちは。
昨日は、いつまでたっても免疫学や感染症学、疫学などの科学的知見や歴史的経緯を無視したような国の感染症対策のおかしさについて、少し書きました。
しかし、どうして、こういうおかしな対策が、いつまでも一般に流布されたままなのでしょう?
もう少し学問的な知見をベースにしたまともな議論が行われても良いはずなのに、と思います。
たとえば、コロナウィルスに「感染」しているかどうかを「PCR検査」で行うことになっていたりしますが、そもそもPCR検査、というものは、
●(熱、咳、鼻水などの)発症状態の人の感染したウィルスの識別のための検査方法
なんですね。
ですから、症状が出ていない人の検査には「使えませんし、使ってはいけません」ということが、検査キットに明言されていたりするのです。
もともと、感染しているかどうか分からない人の感染源特定には、使ってはいけない道具なわけです。
風邪を引いて、熱を出して、咳こんでいる。
熱が何度くらいで、咳の出方がどんな感じなのか? というところでお医者様の判断でなんの病気かを同定していくわけです。
で、普通なら、触診や聴診器による呼吸器・心臓のチェック、のどの腫れなどの視覚情報、体はむくんでいないか? などなどの患者の状態を見据えて、感染ウィルスを確定するわけですが、それが「新型コロナなのかアデノウィルスなのか?」が分からない場合などがあるわけです。
そういう時に最後の手段として、のどの中にある各種のDNAの種別などを見て、「ああ、これはアデノだな」とかを決めるのがPCR検査なわけです。
そういう本来的使い方をせずに、いきなり健康な人でもPCR検査をして、それで「陽性」が出たら、もう即座に「感染」とするというのは、これはかなりテキトーな疫学の基本を無視した、あまりに乱暴な話と言わねばなりません。
では、なぜ、こんな乱暴な話がまかり通っているか? というと、テレビがさんざんPCR検査で陽性が出たら「感染」だ、と決めつけて報道しているからです。
では、なぜテレビがこういうデマまがいのことを放送しているのか?といえば、やはり一番の理由は「インターネットが大きな力を持つようになったからというのが大きいと思います。
大手の企業は、無駄金を使わないように、常にCM効果の測定をしているわけです。
そういう大手企業が「テレビでは効率悪い」と判断して、いまや広告をネット一本に絞っていたりするからなんですね。
もうすでに、資生堂だとかしまむらだとかの全国レベルのナショナルブランドの企業が次々にテレビCMをやめています。国民企業がテレビから撤退していってるわけです。
そういう中で、たとえば製薬会社などは、世界資本がバックに存在していますから、全世界レベルのキャンペーンを打つために、自分たちに都合の良い報道であったり情報の拡散だったりをテレビ局に要望しているわけです。
いままでなら、そういうちょっと極端な情報を情報番組などで流したら、それこそ国民企業が「あまり番組内の情報で恣意的な内容のものは避けて欲しい」というような要望が出されて、国際企業の暴走には一定の足止め・制限が加えられていたわけです。
ところがいまは、そういうストッパーになるような、常識的な国民企業の声が、すでにもう強くないわけです。
いまやもう、ネット広告の方が主流になってきて、テレビに健全な報道を求めるような国民企業の声も反映されなくなってしまっているのですね。
本来テレビは「国民のためのもの」だったわけですが、最近では国際企業の声の方がどんどん強まってきていて、昔ながらの健全報道の奥ゆかしさもなくなってきているのではないでしょうか。
いまやテレビを見ているのは、平均年齢のかなり高めのジジババばかり、という感じになってきていますから、そういう層は暴走気味の、テレビの言うことを「真実」と思ってみてしまう。そういう状態になってきているんですね。
先日も、たまたま義母が我が家に来ていたので、テレビのニュースを一緒に見ていたのですが、義母は「ちゃんとテレビも見ていないと世間に遅れるよ」ということを僕とうちの奥さんに言うわけです。なんせ、我が家ではほとんどテレビを見ていない、ということはご存知なので。
うーん、いやいや、テレビなんか見ている方が、いいように騙されてしまうってことなんですよ、とまでは言いませんでしたが、まぁそういうギャップは感じますわね。
えらい世の中になってます。
ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1123-了-]---------------