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「デジタルホワイトボード」という世の中に存在しない商品を欲しております。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1125号●2024年9月15日(日)
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読者さん、こんにちは。
昨日から、「掲示のための太字のペン」の話をする、ということを書いていたのですが、その前に、まず「掲示する」ということの重要性について、先にまとめておきたいと思います。
少し前からA4コピー用紙に何やら書いては「掲示」するようになったのですが、その前には「ホワイトボード」に書いては掲示しておく、という事もやっております。
で、なんでこんなに、こんな事にこだわってやってるんだろうと自分なりに考えてたんですけど、これ、「デジタル情報への反発心」というのがかなり大きいなぁと思っているのです。
デジタルで何をメモしたとしても、それは何らかの形で「機器」の中にしまいこまれてしまって、「常に掲示する」ことができるのは、ほんとうにほんの僅かのディスプレイ面だけ、という欠点が目についてしまうわけです。
いままでアイディアメモだとか、備忘録だとか、デジタルで処理してみようと、何度も何度もチャレンジしてきたのですが、とどのつまり、「紙に書いて貼り出しておく」という、ものすごーーーーくローテクな注意喚起よりも利便性で上回ったことがないじゃん! って思うんですね。
デジタル情報を使いこなせば使いこなすほどに、この部分がどうしても巨大な欠点、大きな穴としてドカーンと目の前にそびえ立ってしまうのです。
良く、デジタルツールの活用方法という話がネットで見聞きしたり、雑誌などで特集されたりして、「面白そうだな」と読み漁ったりもしてきたわけですが、どうにもこの、ものすごーくローテクな「掲示しておく」という簡単なところが全然語られていないと思うわけです。
なんかみんな、わざと見落としてるんじゃないの? とか思います。
で、実際のオフィスの状況なんかを見ると、この「掲示」というのは、ものすごく頻繁に使われているわけです。
まず何より「ホワイトボード」です。
「情報は方眼ではなく無地に書け」という話でも書いたのですが、ビジネスの情報発生のスタート地点は「ホワイトボード」なんじゃないの? というくらいとてもベーシックな在り方なんですね。
書いた途端にオープン情報になって、強制的に視覚に飛び込んできて、消されない限りずっと語り続けてくれる。
それがホワイトボードの情報なわけです。
この本質は、あまりにデジタルツールの在り方と真逆なわけです。
本当に両極端な地点に存在していると言っても良いと思います。
最近、昨日も紹介したA4用紙のファイル道具「ナナメクリ」でA4コピー用紙でメモしたり目標管理したり、ナナメクリにダブルクリップをはさんで壁面にぶら下げて「掲示」したりしてると、ほんとうにデジタルツールの欠けている「穴」を見せつけられている気分がして、「みんななんでここに気づかないのかね?」と思ってしまいます。
そして、この数日前から妄想しているのは、単価が数千円くらいで、Wi-fiを備えた、A4コピー用紙サイズ程度の「デジタルなホワイトボード」ができないかなぁ、ということなのであります。
ネットの情報とか、忘れずに意識に記銘したくなったら、必要部分だけをコピペして、壁に吊るしておいた「デジタルホワイトボードA4」にサッと出力できたら便利だろうなぁ、というイメージですね。
このイメージが湧いてきて、ほんとうに困ります。
デジタルなら、文字の大きさとか太さとか、けっこう自由ですから、気楽に掲示できていいだろうなぁと思うのです。
まぁレーザープリンタを持ってますから、気軽にA4コピー用紙に出力すればいいじゃん、というようなものなんですけど、これがどういうわけか、プリントはしないんですよねぇ。
わざわざプリントするような手間をかけるくらいなら、パソコン上の情報を読みながら、A4コピー用紙に太字のペンでポイントだけを抜き書きして、それを掲示した方が早いし、手書きする分意識にも残りやすいわけです。
手書きする方にかなり大きなアドバンテージがある。
それでも、「ちょっと書いて、ちょっと掲示してみて、イマイチかな? と思ったら、サッと消す」というくらいの用途のメモは、意外に多いと思うし、そういう作業がデジタルでパパパっと壁にかけてある「デジタルホワイトボード」に対して行えたら、けっこうな頻度で、「掲示しては消して、くりかえしちょっとしたことを掲示しておく」ということをやるように思うんですよねぇ。
欲しいなぁそういう商品。
と言いつつ、そんな商品はないので、やっぱり手書きでA4コピー用紙にメモ書きして壁に掲示するしかないわけで、そうなるとやっぱり「ちょっと太字が書けるペン」というのが、かなり魅力的になってくる、というわけです。
ということで、ぺんてるの水性サインペンの話に入っていきたかったのですが、まぁちょっと長くなったので、今日のメルマガはここまで。
ではでは、また明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1125-了-]---------------