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「サインペン」はサラサラっと書けることが死ぬほど大事。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1128号●2024年9月18日(水)
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読者さん、こんにちは。
さて、昨日は「サインペン」の本家である、ぺんてるさんの水性サインペンについてお話ししました。

少し話ははずれますが、一時期僕がサインペンに凝っていたのは、実は右肩が痛く、手書き文字を書くことが少ししんどかった時期だったからなのです。
ちょうど、昨日も書きました「モーニングページ」をやっていた時期で、手書きでたくさんの文字を書きたいのに、手首が痛くて大量の文字を書くと、かなり疲れてしまっていたのです。

でも、ぺんてるに限らず、いくつかのメーカーの水性サインペンを使うと、手首の痛みがかなり楽になったんですね。そこで、複数のサインペンをいろいろいろいろ(本当にかなりたくさん)試してみて、最後の最後に寺西化学さんのラッションペンとぺんてるさんのサインペンとが勝ち残ったわけです。

手首の痛みがなければサインペンの勝ちだったと思うのですが、その時は10分なり20分なり手書きを続けていると、かなり手首が痛くなったので軸の長さが多少とも長いラッションペンに軍配があがりました。ペンをできるだけ寝かせて書いた方が手首がラクだったからです。

で、です。

昨日も書いた通り、このぺんてるさんの水性サインペンが大人気になったのは、アメリカの第36代リンドン・ジョンソン大統領が大量購入をしたことがきっかけになっています。
で、その購入数がどのくらいかと言うと24ダースだと言うのです。24ダースと言うと、288本と言う大量購入ですよ? すごいでしょ。

当然、スタッフに配った可能性は高いと思うのですが、それでも、大量購入をしようと考える、という事自体、「自分がずっと使いたい」という用途があったことは、間違いないと思うんです。

おそらく大統領と言う職務上、大量のサインをする必要があったのではないかと思うんですね。だから、サインをして、疲れないためにサインペンを選んだんじゃないかなぁと、僕としてはにらんでいるのです。(まったくの見当違いかもしれませんが。)

ともあれ、この「楽にさらさら書ける」と言う特性は、実は「掲示する」と言う用途と重なり合うと、絶妙に不思議な効果を発揮してくれたりするんです。
これは、自分でもやってみて、

「あれ? これ、いいんじゃない?」

と、思った要素です。

というのは、何かをふと思いついた時、アイディアだったり、分類項目であったり、複数の目標であったりと言うことを、とにかく、A4コピー用紙などに、太字で一気に書き出してしまうのです。
すると、意外にもそこには、自分が内面から望んでいる重要な項目が過不足なく、ちょうど良いバランスで列挙されていたりするのです。

書くのは抵抗なくサラサラと書いているのですが、手書きというのはスピードが超遅いですから、(入力速度は、速い方から、音声入力、ブラインドタッチ、手書き、となります。)書いている間に、無意識による「要約機能」が入るんですね。
なので、そこに書きだされた項目は、けっこう内心の深いところを反映させた、全体感をともなう「一覧」になっていたりするんですね。

なので、そのサインペンで書かれたメモ掲示しておくと、今、自分が興味のあることや、やろうとしていることの全体像が、常に目に飛び込んでくる感じで、それこそ自分自身を、自動で運転で運転しているような、方向感と、安心感、そして効率的な行動ができる感じなのです。

やっぱり手書きはすごいなと思います。

こう書くと、何やら不思議な話になってしまうのですが、こういうものは、その時の「気分」や「ノリ」と言うようなものが、かなり大きく支配していて、そしてそれは概ね、間違っていないようなのです。

最初は、肩が痛いとか、手首が手首をひねると痛みを感じるといったマイナスの理由からサインペンの使用開始だったわけですが、そのうちに、さらさらと思いを形にできると言う機能は、自分自身のコントロールのために、かなり重要な要素なのではないかと言う気がしています。

ぺんてるのサインペンが、長年ベストセラーとして、廃盤にもならずに売れ続けているのは、こういう言葉にしづらい「気分の定着」と言うニーズが存在しているからではないか?と言う気がしてなりません。

実際、あの昭和の大流行作詞家であった阿久悠さんが、ぺんてるのサインペンを使っておられたと言うことを知って、なんとなく「ひらめきをさらさらと書き留める」と言う部分でサインペンが大切だったのではないかな?、と勝手な想像をしてたりもするのです。

ということで、本日のメルマガはここまで。
ではでは、また明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.1128-了-]---------------


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