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改めて「紙に手書き」の強力さを実感したiPad mini 体験を話します。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1134号●2024年9月24日(火)
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読者さん、こんにちは。
昨日は、iPad mini を購入して、「電子書籍リーダー」として使うのは、最上級に極上の環境になる、という話をしました。

今日は、その続きと、

●ペンによる「手書き」入力マシン

としての使い勝手の話をしたいと思います。特に、今日は、iPad mini の「手書き入力」について考えることになります。

iPad シリーズは、近年「apple pencil」が登場(2015/11/11)して以来、手書き入力端末としてのニーズをていねいに拾っているという部分があります。

スティーブジョブズが iPad を発表した時(2010年)には、ジョブズが「みんなタッチパネルの製品にはペン入力だと考えている。だが我々は違う。指で操作する。指ならペンのように無くすこともなく、いつでも自由に簡単に確実に使えるのだ」という、さすがは稀代のペテン師としての見事なプレゼンテーションをして、そのあまりのトンデモなアピールに呆れてしまったわけです。

これはまさにMacが登場してきた時に「キーボードなし、マウスだけで操作できる」とアピールしたのと同じで、Windowsタブレットが「ペン入力が標準」だったのを、「わざとペンを使わない」ことで iPad に特別感を出すというものすごい発明的、ペテン師的プレゼンテーションだったわけです。

僕はこのプレゼンテーションを見て「おいおいおい、指じゃコントロールポイントが広すぎて細かい作業でけへんやんけ。ペンは必須やで、タッチパネルを使うんなら」と呆れてたわけですけど、まぁ、世間一般の方々は「おお、指で操作できるのか!」と完全に騙されてたわけです。

いやいやいや、Microsoftの「タブレットPC」なんて、2002年から売ってたし、当時から「指とペン」両方で操作できてたわけですよ。でも、売れなかったんでね。世間のみなさまは「指で操作できる」という事実自体をご存じなかったわけです。もうね、これは、Macの時と同じジョブズ流の見事なペテン的プレゼンテーションだったわけです。

ペンか指か、という話で言うと「手書き入力」における「文字の大きさ」に直結する話なんですね。ペンだとペン先が細いから、文字も小さく書けるわけです。でも、指だと接地面積が大きくなるので、文字を大きく書かないと文字の形にならないわけです。タッチパネル形式のデバイスならペン入力が当たり前。ペン入力できない、と言う方がおかしい。でも、ジョブズはそれをしなかったわけです。(そもそもiPhoneがペン非対応ですからね。なんでやねん。アホやろ。)

iPad が登場した翌年にはジョブズが亡くなってしまって、で、それから4年も経ってから、やっとiPadはペン対応になったわけですが、これはそれより先にMicrosoftがSurfaceでペン対応タブレットを出した(2012年)、というのが大きかったんだと思います。

後から「ペン対応」にするんだから、うんと上質・高機能にしないと市場競争力がなくなる、と考えたのか、iPad の Apple Pencil は、かなりの高機能を標準装備した極上のペンとして登場しまして、いまだに androidタブレット などより「うんと書きやすい」という評価を得てます。

手書きに関しては、僕は Surfece Go のユーザーだし、Microsoft の OneNote もけっこう使い込んできたので「デジタルな手入力」の使いこなしなどについても、ある程度見識はあるつもりです。

で、もっとも「手書き入力」が必要なのは、実は「スマホ」なんですね。本当は「スマホ」にこそペンと手書き入力の機能を用意すべきなんです。
出先で手軽にメモを取るためには、それがベスト。

でも、この当たり前のことができるのが、現在では「Galaxy」シリーズの一部機種でしか展開されてないわけです。

なので、もう、ずっと僕はGalaxyシリーズが欲しくてしょうがなかったんです。

でもねぇ、高いんですよ、Galaxy は。特に 「Sペン」と呼ばれる専用ペン付きの 「Galaxy」は通常のタイプよりグン! と価格が跳ね上がるわけです。
で、そこまで金を出すだけの価値があるか? というと、そもそもスマホで手書きをしたくなるようなシーン自体がかなり少ない。スマホと一緒に、紙のメモとペンを持ち歩けば、その方がうんと便利だったりするわけです。

なので、もうずっと、欲しいなぁと思いつつ、手が出せなかったのが「Sペン付きGalaxy」だったわけです。

この話、長くなったので、明日に続きます。


--------------[KID'S SIGNAL No.1134-了-]---------------


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