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昨日も今日も多様ななイベントがあってドタバタでした。田舎暮らしだからこその話をちょっとしてみます。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1139号●2024年9月29日(日)
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読者さん、こんにちは。
このところずっと、iPad miniの話題ばっかりを出していましたが、今日はちょっと、田舎暮らしの話を少ししたいと思います。

4年半ほど前に大阪から奈良の山の上にまで引っ越ししてきました。
都市部から、いきなり結構な田舎に引っ越したわけですが、都市部と田舎との文化の違いと言うものを如実に感じるような4年間でした。

田舎暮らしは、人間関係がとても濃く、土日にイベントに出かけてもすぐに知り合いと顔を合わせると言うようなことになります。
日曜日の今日は、廃校になった小学校で、地域の様々なショップ、カフェや食べ物屋さん、お米屋さん、リサイクルショップなどが出店しているようなイベントでした。

都市部でこういうイベントがあると、全く知らない店ばかりが並ぶわけですが、山間部の田舎でのイベントだと、ずらりと並ぶお店のうち、半分ぐらいは名前を知っているどころか、店主さんが小学校の娘の同級生の親御さんだったりするわけです。

当然、お客さんの方も、顔なじみばかりが歩いています。イベントにやってきている人たちの4分の1くらいは、見知った人だったりするわけです。

お店の商品にしても、いままで聞いたことのない、知らないお店の、はじめて見る知らない商品を頼んでみても、たとえば、うどんを頼むと、そのうどんにかける唐辛子が地域でも有名な、地元の名産品だったりして、それは自宅でも使っているようなものだったりするわけです。

また、そういう商品に使われている材料も、卵にしても、野菜にしても、地産地消で、地元の新鮮な素材だったりして、「ああ、あそこの卵ファームのたまごだね」とか普通のことであったりするわけです。

こういう話をすると、都市部に住んでいたこと頃だったら、「あぁ世間が狭くて嫌だなぁ」と感じるようなことなのですが、いざ実際に住んでみると、商品は安心素材でおいしいし、作っているのも、子供の同級生の親御さんで、あの人ならおかしなことはしないよね、と、逆に安心だったりもします。

みんなが顔なじみだと、都会にありがちな「生産地はどこだろう?」「変な添加物は入ってないかな?」「販売者がぼったくりをしてないかな?」とかの不安が少なく、この商品はどうなんだろう? と値踏みをするような気持ちだとか、そういうものが薄らいでいくのです。

それは多分、普通に周りの人を信用すると言う感覚になって、思っているよりは、ストレスが少ない過ごしやすい時間であるように感じます。都市部に住んでいたころは「田舎は世間が狭くて息苦しいんじゃないか?」という感覚とはかなり違う感覚なわけです。

もちろん、人が成長していくためには、いつも同じ人とやりとりをするのではなく、常に新しいものと出会い、常に学習をして、今まで知らなかったものを取り込んでいく、と言うような態度が重要なのは確かです。
そして、そういう前向きで自らの成長を信じるような生き方は、まさに未来に向かって可能性が開いている、都市部特有の考え方なのではないか? と思えてきます。

こういう「未知の事柄に挑戦するような態度と気持ちと行動」は、賞賛に値することであって、常に意識して目指していくべき方向性だと思うのです。

しかし、それとは別に、「別に成長しなくてもいい」「心が穏やかであることが幸せ」「今生きていることを満喫したい」と言うような幸せをベースにして、自分を肯定する生き方と言うのも、それはそれで、とても重要な考え考え方なのではないか? とも思うのです。

田舎で暮らすと言うのは、そういう自己肯定感を高めたような生き方になります。
わざわざ成長するために、自分を否定してみたりとか、今より良い環境に身をおこうと考えるような挑戦的なアプローチを取る必要も、田舎では必要ないのかな? と思います。

とどのつまりは、一般的に真逆と思われるような価値観、たとえば、穏やかさと激しさ、挑戦することと、安らぐこと、そういう真反対の、異なる価値観の両方を常に意識して生きていた方が、視点は広くなるのかも知れません。
どちらが良くてどちらが悪いと言うことではなく、その両方が必要なのだと言う事ですね。

どちらか片方に偏ってはいけない。どちらも手に入れて、どちらも身に付けられる、そんな、豊かな人生を過ごせれば良いのではないか。
最近はそんなことを考えていたりします。

生き方は多様だ、と方針と打ち出すだけでなく、実際に多様な生き方をしてみないと、その本質は、わからないのかもしれません。

新たな生き方を模索する事は決して、それまでの生き方を否定することではなく、今までの行き方に、「新しい生き方」をプラスすることなのだと考えれば良いのではないでしょうか。

そんなことを考える今日この頃です。

ということで本日のメルマガはここまで。
ではではまた明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.1139-了-]---------------


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