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紙と筆記具は、物理的な相性がありますが、普通の人はそんなこと気にはしないものですよね。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1150号●2024年10月10日(木)
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読者さん、こんにちは。

最近よく、筆記具の新製品などが出ると、ついこのメルマガのためにとか思って購入してしまうことがあったりするわけです。
で、そういう買い方をすると、何に使うか決めもしないで購入しているので、机の上にポンと投げ出されていたりして、何かにメモする際に「とりあえずこれで」と考えなしに使ってしまうことも多いわけです。

そういう「手に取った筆記具で適当に書く」ということをすると、まぁ7割くらいは、それで充分なんですけど、いざ書いてみて「いや、これじゃない」と違和感を感じることも多々あるんですよね。

例えば、ちょっとホワイトボードに貼っておくためにメモしたのだけど、字の太さが細くて、ちょっと嫌だったとか、思ったよりインクが濃くて紙に裏写りして嫌だったとか、まぁ細かい話ですけど、ちょっとした違和感を感じる場合はあるわけです。

それでしみじみ思うのですが、僕自身は「いつも使う筆記具」などは、かなり固まっていて、しかもどういう用途でどのペンを使うか、あるいはどのノートや手帳、付箋紙にそのペンを使うかまで決まっていることが多く、考えてみると、そうとう細かく「用途限定」で文具活用しているよなぁと改めて自分のちょっとマニアな部分に気づいてしまったんですね。

そもそもペンとか、文字が書ければOKじゃないですか。
メモ用紙も、とにかくメモする内容が残せれば、なんだっていいじゃないですか。
普通の人は、たいていそうなんじゃないですかね? 僕が上で書いたような「線の太さがちょっと」とか「紙の裏写りが」とか、

●何しみったれたこと言ってるんだよ、この神経質野郎が!

とののしりたくなったりするようなことだと思いませんか?
そういう、自分の「こだわり」が、冷静に考えてみるとかなりおかしなものだよなぁ、とも思うわけです。

たまたま、手近にいつも使ってるメモ帳とかがなくて、そのあたりに転がってる紙類に適当にメモすることもあるんですけど、そういう時に良く思い出すのが、テレビドラマの「刑事コロンボ」なんですよね。

あのドラマを見ていると、面白いのが1話ごとにコロンボが持っているメモ帳が、いちいち形が違うんですよね。
縦型にめくるタイプだったり、黒革の手帳だったり、妙に大きいものや小さいものだったり。設定としてはあれですかね、事件ごとに1冊適当に「専用メモ帳」を決めてる、というようなことだったんでしょうか。

ともあれ、あのドラマを見ていると、そのメモ帳の適当さかげんが、犯人の精神的な油断を引き出す良い小道具になってるなぁって思ってたわけです。
なんか本当に家庭のキッチンにありそうな、宣伝用に配られたようなメモ帳とかもあったしなぁ。

でも、究極、メモというのはそういうフリースタイルで何の問題もないわけですよね。
そもそも、頭に残すのじゃなくて、紙の上にメモを書いた段階で、メモした事実が「モノ」として定着されていく、ということなわけですから。
それで本質的な役目は果たせていると思います。

でも、このメルマガみたいに、プリントされることもほとんどなく、ただ読まれただけで読者のみなさんの頭の中を通り抜けていくだけという文字情報は、「モノ」にすらなっていなくて、これだけ文字数があっても、コロンボのメモより無力な気持ちにも、なってしまうんですよね。

とまぁ、そんなことをふと考えまして、今日のメルマガとなりました。ということで、今日はここまで。
ではまた明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.1150-了-]---------------


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