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閃輝暗点(せんきあんてん)ってご存知ですか?
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1160号●2024年10月20日(日)
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読者さん、こんにちは。
えー、昨日の昼間、家族で買い物に出かける予定がありまして、お昼ご飯を食べて、すぐに出かけようとしたんです。
そしたら、急に目に一点、視覚が欠けている部分が現れたんですね。
目の真ん中、ちょうど視点が集中するところに「点」のような白い影が出てきたんです。
ああ、これはもしかしてアレか? と思ってしばらくそれをながめていたんです。
するとほどなくして、その「点」が広がってまいりまして、白い点が広がりながら線になって、ちょうど英語の「C」の形のようになったんですね。
それで僕は奥さんに言いました。
「あ、あかんわ、閃輝暗点はじまった。運転危ないから、ちょっと休んでから出るわ」と。
閃輝暗点。
ご存知ですか?
これねぇ、片頭痛持ちの人などだと、けっこう知ってるんですけど、ある時急に、視界に白いというか、ガラスの割れた切り口が七色に光る感じで、目の中に「光の環」が現れてくる症状のことを言うんです。
はっきりした原因はまだわかっていないんですけど、一般的には脳の視神経が集まっている視床下部のあたりで血管が拡張・収縮を起こしたせいでそれが視界に表れてくると言われているんですね。
目の中心から「光の点」が目の周囲へと広がって行って、20分から30分で通常と同じように元に戻るんです。
で、多くの人、特に30代までの若い人だと、この閃輝暗点が終わった後に頭痛がはじまるということが多くて、たいていは寝ないとその頭痛はおさまらないらしいんです。
ただまぁ、この「閃輝暗点後の頭痛」というのは、若い人だけで40を越え、50代以降になると頭痛はほとんど起こらないらしんですがね。
ご多分に漏れず、僕も頭痛にはなったことがなく、ただ、視野はけっこう欠けてしまうので、車の運転などは控えざるを得ないので、とにかくしばらく横になっておくしかないわけです。
この症状が初めて出たのは30代の後半で、仕事が猛烈に忙しくて睡眠が充分にとれないまま、事務所で仕事をし終えた後に、自宅へ帰ろうとしていた時に発生したんです。
地下鉄から降りて、自宅まで、少しの距離だったけれど自転車に乗っておりまして、その自転車を運転している時にはじまったんですね。
はじめは、「寝不足でちょっと目が疲れてるのかな?」と思ったので、いったん自転車を降りて、忙しい仕事も終わったし、映画でも見るかと思っていたので、とりあえずレンタルビデオ屋に入って作品を選びつつ目を休めようと思ったわけです。
で、ビデオパッケージを見て内容を確かめようとしたら、視野がゴソっと欠けてしまっていて、パッケージの小さな文字など全然読めないわけです。
「あ、これはやばい」と思って、即座にふたたび自転車に乗り、自宅まで帰って即寝たわけです。
一夜明けて翌日には視野は完全に元に戻っていて、「いったいあれは何だったんだろう?」と気にはなったものの、特段体調が悪いわけでもなかったので、そのままほったらかしにしていたんですね。
でも、それから数年経った頃に、眼鏡が合わなくなってきた時があって、検眼ついでに眼科に出かけて目の基本的な検査をしてもらって、あの「視野が欠けてしまう」、とても気になる症状について、聞いてみようと思ったわけです。
で、大阪市内で、いまのうちの奥さんが良く通っていた眼科にでかけて診察してもらったんですよ。
そしたら、その眼科は(というか眼科はいまやどこでもそうらしいんですが)とにかく診察前に徹底的に機械で目の網膜やら水晶体やらいろいろな部分をかなりしっかりと検査してくれるわけです。
で、延々検査が続いたあとに、すべてのデータが揃ったところで、眼科医の先生が、そのデータを見ながら症状について説明する、というパターンだったわけです。
僕としては「視野が欠ける」という、けっこうショッキングな体験をしてるので、たとえば失明とか、あるいは緑内障の前兆とか、そんなことを言われるのではないかと思って、かなり緊張していたんですが、その先生はデータをていねいにチェックしたあと。
「目はいたって健康ですね。問題は何もありません」
と言って、診察を終えようとされたわけです。
いやいや、まてまて、何か悪いところがあるんじゃないかと思って、わざわざ診察を受けにきたんだ、「健康でした」で帰るわけにはいかんぞ、と思い、
「実はカクカクシカジカの症状があって、何か重い秒かなのではと、思っているんですが」
という話をしたら、その先生は、
「あ、それは頭痛ですね。その予兆。」
と言って、話を終わらそうとするんですよ。
いやいやいや、ちょっと待って、こっちは異常な症状に驚いてるんやから、もうちょっとちゃんと説明してくれよ、という気分で、
「あ、いや、その、この先、何か起きるとか心配な点とかはないんですか」
と、食い下がって聞いたら
「ないですよ。よくある症状です。頭痛が出たら睡眠を取ってください。それで治りますから。(はい、次の方と言いそうないきおいでした)」
と、ものすごくあっさり否定されて、もうすごすごと引き下がるしかありませんでした。
その後、ネットでいろいろ検索して、この「閃輝暗点」という言葉を知り、ほんとうに良くある、どうという事のない症状なのだと知って、安心するやら肩透かしを食らわさせられたような気持ちになったり、スキっとしない状態になったわけです。
いまでも年に一度程度、閃輝暗点がやってくるんですけど、いまや我が家では「閃輝暗点」と言うと「ああ、あれね」という感じで、「しばらく休憩」というのが定番になっているので、ごくごく普通の日常になってますが、いやほんと、はじめて体験した時は本当に驚きました。
みなさんもネットなどで、「閃輝暗点 画像」とかのキーワードで閃輝暗点が発生している時の視野のなんとも言えない不思議な画像を驚きつつ見ていただきたいと思います。本当に普通の景色の上にダイヤモンドとかガラスの割れてプリズム様に輝いているような不思議な画像がたくさん紹介されているはずです。(体験者が画像ソフトなどで作成し、見えている時の風景を再現しているものがあるのです。見ていると、けっこうイメージとしては僕が体験した画像ととても近い感じになってます)
世の中には不思議なものもたくさんあるんだなぁと思いますよ、ほんとうに。
まぁ特段実害は少ないので、気にはしてないんですけどね。
ま、最初になった時はビックリしました。マジで。
ということで、今日のメルマガは、突然やってきたらビビッてしまう「閃輝暗点」の症状についてでした。
ではまた明日、お会いしましょう。
--------------[KID'S SIGNAL No.1160-了-]---------------