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最近「タブレット注文」の店、増えてきましたよね? そのメリットをはっきり知りました。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1161号●2024年10月21日(月)
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読者さん、こんにちは。
先日、ちょっと用事がありまして、大阪まで出かけたんです。
それで、昼食に「吉野家の牛丼」を食べることにしました。

というか、大阪に出る時は、小学生の娘が帰ってくるまでに自宅に戻れるようにしないといけないので、あまり昼食に時間をかけていられないんですね。
なので、サッと食べてしまえる「牛丼」にすることが多いんです。
なんと言っても「うまい、やすい、はやい」の牛丼ですから。(古い)

で、いつも行く店に入ったのですが、なんだか店内の雰囲気が違うんです。
内装が変わっていて、どうやらリニューアルしている様子でした。

で、テーブル席に座ると、これまたいつもと様子が違う。
あの厚紙のメニューが存在しなくて、タブレットによる注文端末がドーンと置かれているではないですか。

「あー、とうとう吉野家もこうなったか」

と、僕は時代の流れを感じたわけです。

牛丼のチェーン店と言うと、やはり最大手は「松屋」でして、松屋は券売機が店の入り口に置いてあるスタイルです。
もう随分長い間「松屋」には入ってないのですが、確か、タッチパネルでメニュー選択をして、食券を発券する「先払い方式」です。

で、吉野家の方は、もうずっと紙のメニューで注文を取り、レジで決済を済ませる「後払い方式」です。
松屋では食券機を使っているので、お店のスタッフは「支払い処理業務」がありません。券売機が支払い処理を全部担っているので、アルバイトさんが動いてもお金を触ることがありません。

はっきり言って、「効率」は圧倒的に松屋の方が上です。吉野家は注文も支払いもアルバイトさんたちがやっていて、かなり大変だったわけです。
この僕がいつも入っている吉野家のお店も、いつも「注文取り」と「支払処理」をアルバイトさんたちがやっていて、「大変だなぁ」と思って見ていたわけです。

たとえば、カウンターにお客さんが座ったら、お水を持って行って、すぐに注文を言われたらそれを聞いて厨房に伝えるわけですが、決めかねているお客さんだったら「待ち」が入ります。

で、他の「商品の配膳」や「支払処理」をやっていると、途中で「すんませーん」とかお客さんから声がかかって、すぐに注文取りに行かなくてはならないわけです。でも、レジ打ちとかをやっている時だと、すぐには動けないわけですから「少々お待ちください」とお客さんに声をかけて、レジ打ちを済ませないとダメなわけです。

で、レジを済ませて注文を聞いたら、それを今度は厨房スタッフに向かって「並み1、おしんこ1です」とか伝える必要があります。そうこうしているうちに牛丼が出来上がってきて、それを待っているお客さんに届けないとダメなわけです。さすがに手持ち端末による発注システムとかは導入されているので、どの席にどの商品を届けるのかなどは、商品とレシートがセットになっていて、問題なく配膳できるようにはなっていました。

とはいえ、とにかく、吉野家のこの店では、注文取りと配膳と支払い処理を同時並行的にやる必要があって、店員さんはかなり大忙しだった記憶があるんですね。

ところが!

タブレット注文機が座席に入ると、この店員さんたちの動きが、ものすごく少なくなっていることに気づいたんです。
これ、吉野家という店員さんの動きがカウンター越しに良く分かる業態だったからこそ理解できたのかも知れません。
とにかく店員さんの移動が、ほんとうに来店した人へのお冷や配りと、厨房から出てくる商品の配膳との二つに整理されていて、店員さんにムダな動き、理不尽なカウンター内移動とかが完全になくなっているわけです。

当然、店員さんの動きや立ち居振る舞いに「余裕」が生まれるんですね。店員さんが右往左往している雰囲気が、まったくと言ってよいほどなくなっていたんです。

これまでも、タブレットによる注文システム導入のお店は、いくつも観てきましたが、今回「吉野家」という店員さんの作業量・業務負荷の大きいスタイルのお店のタブレット導入の結果を見て「ああ、デジタル化するメリットは、こんな風にお店のスタッフの動きに反映されるんだなぁ」と実感できて、かなり面白い体験でした。

実際、店員さんは時たま「●月●日よりはじまる××定食の割引券をお渡しいたしております。ぜひご利用ください」というキャンペーンの告知をやっていたりして、業務に余裕がありまくりなんですよね。

「ああ、こういう形でユーザー側へのアプローチにも貢献するのかー」

と、けっこう目ウロコでした。

ということで、今日はタブレット端末が導入されたお店で、店員さんの動線がどのように改善されて、どのようにゆとりが生まれるのか? について書いてみました。
タブレットだと、注文を間違えることもないし、お店のスタッフの方もうんとラクになるんだなぁと、実感を持って感じることができて良かったなとおもいました。

今日もメルマガはここまで。
ではまた明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.1161-了-]---------------


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