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スーパーなどの市場流通には登ってこない「幻」のキノコを食べました。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1162号●2024年10月22日(火)
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読者さん、こんにちは。
今日は、あまり良いネタも思いつかないので、ちょっとした日常の話題をお届けします。
実は、昨日、近所のお知り合いの方から「キノコ」をいただいたんです。
僕は4年前に生まれ故郷の大阪を出て、奥さんの地元で土地を探して、標高450mの山の上の土地で暮らすようになったんですが、そのお知り合い、というのが、この地域にずっと住んでおられる方で、山にせよ、川にせよ、地元の環境にとても詳しい方なんですね。
それで秋のこの時期になると、その方だけが知っている山の中のキノコの群生地などを回って、おいしい食べられるキノコを採取しては持ってきてくださったりするわけです。
で、昨日はそういうキノコの中でも、いまの時期、ほんとうに数日だけしか食べるタイミングが合わないというとても貴重なキノコを採ってきてお裾分けいただいた、というわけです。
いただいたのは、一般的な「ヒラタケ」と、なかなか食べたりすることがない「クリフウセンダケ」の二種類。
クリフウセンダケは、とても成長が早く、生えてきてキノコの形になって、傘が開ききったら、もう味が落ちるのだそうで、賞味期限はたったの二日程度しかないそうです。
これだけ賞味期限が短いと、さすがにスーパーなどで出回ることもないので、ほんとうに自然の中の採取でいただくしか、他に入手の経路がなく、ある意味「幻」のキノコともいえます。
一般的には煮物やお吸い物などにしていただくのが良いと言われているのですが、
「クリフウセンダケはねぇ、ダシがすごく効いてるからすき焼きで食べるとおいしいよ」
と、その採取してくださった方から教えていただいたので、昨日はぜいたくにもすき焼きデーとなりました。
食べてみると、しっかりと歯ごたえもあり、煮込むと甘からのダシを良く吸い込んで、溶き卵と合わせると、その風味や香りが大変すばらしいものでした。
こういう季節のめずらしい食べ物をいただくと、その一日が日々の暮らしの輪郭線となって、生きていること、生活を営んでいることがイキイキとした印象になって記憶に刻まれていく感じがとても良いのです。
秋のこの一日が印象的で、季節のメリハリがはっきりとついてくる感じです。毎日、いつも同じメニューで食事を続けていると、どこまでが夏で、どこからが秋なのかも区別がつかなくなったりします。たった一日の特別な食べ物が季節の昨日と明日をすぱっと峻別してくれる、この感覚こそが四季の中で暮らしている、日本の昔からの生活なのだよなぁと、妙に感慨深くも思ったりするのでした。
ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1162-了-]---------------