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田舎暮らしは、ネット通販の検索を、異常なほどに、執着してしまうものなのです。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1165号●2024年10月25日(金)
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読者さん、こんにちは。
奈良の山奥に引っ越してから、今年で四年が過ぎました。
大阪の都市部に住んでいて、都市生活にどっぷり浸っていた生活から、何をするにも車で移動して対処するしかない田舎暮らしに変わって、ようやく生活にも慣れてきた、というところでしょうか。

昨日も、昔書いていたノートを引っ張り出していろいろチェックしていたら、家の近所のカフェなどに自転車で出かけては執筆や作業などをするための「自主缶詰」をするためのリストがあって、ああ、こういうことをしていたのだなぁと懐かしくながめてしまいました。

自宅で仕事や作業をしていると、ついダラダラしてしまうこともあるので、一気に作業を進めたい時などは、わざわざカフェなどに出かけて、気を散らす要素のない空間で作業をするということをやっていたわけです。

それはそれで効果的だったのですが、田舎の山の中にこもってしまうと、そもそもカフェがありません。
いや、あるにはあるのですが、車で最低でも10分15分はかかってしまいますし、数も少なく、すぐに飽きてしまいます。

何より、実際に暮らしてみると、どうしても「缶詰」のような集中空間を求めるなら、広い駐車場のあるスーパーやコンビニなどで、車の中で作業をすれば充分なわけです。

そんな風に、生活の環境・条件そのものが根本から変わってしまったので、いままでやっていたことなどを、基本的なところから見直すしかなくなった、という部分は大きいと思います。

田舎暮らしに変わって根本的に変わってしまったのは、ネット通販だと思います。
田舎に引っ越す前は、都会で暮らしたことしかなかったので、家の内装などをDIYで作るにしてもホームセンターまで出るのが大変でした。
特に今回引っ越した家はけっこう古い家だったので、それこそすき間風を防ぐための「すきまテープ」などを買うにも遠くまで出かけないとダメだろうなと思っていたのです。

ところが、そういうホームセンター自体が、田舎は何か所にも建っていて、大規模店、小規模店が、それぞれ、四季折々の生活に必要なものは、適切にラインアップしていたりするわけです。

なので、日常で必要なこまごまとしたDIY用品やちょっとした木材、接着剤などで、困ったこともありませんでした。
それこそ引っ越しして数か月は、家から一番近い小規模ホームセンターに入り浸りで、そのホームセンターに商品がなければ、少し足を延ばして車で20分ほどの大型店まででかければ、ほぼ問題なく道具は手に入れられたのです。

「なるほどなぁ。人が暮らしている環境に合わせて、商売は成立させていくものなのだ」

という、ごく当たり前の事実に感心してしまったようなことでした。

でも、これが「あまり一般的ではないニーズ」になったとたんに、ものすごく困ってしまうわけです。
たとえば時計をガレージに備え付けたいと思っても、電波時計で温湿度機能付きで気に入ったデザインのものを、などと思うと、途端に選択肢が狭まってしまいます。

そう、とくに「デザイン」などの部分ですね。

都市部で暮らしていると、それこそつまらない商品でも「デザイン」だけは流行のものが揃っていたりするわけですが、田舎暮らしをしていると、そんなものは非実用なので大して重視はされていません。

で、仕方なしにネットで商品を購入しようとするわけですが、そもそも、ネットで購入しなければならないようなものは、もともとかなり「特殊」な用途の製品なので、探しても探してもピッタリのものがなかなか出てこなかったりするんですね。

それで「これがいいかな?」「いや、こっちがいいかな?」と、あれでもない、これでもないと、ものすごい数を調べてはブックマークを山のように作って(僕の場合は、テキストファイルに商品タイトルとURLを保存していっています)、コツコツコツコツと比較検討をずっと続けるということになってしまいます。

そういう比較検討したリストがどんどんたまるものだから、この間、そういうテキストだけを一か所にまとめたのですが、この半年くらいで、探した商品項目が21項目あって、ファイル全体が1000行を超えていました。

どれだけ探しまくってるんだ、と思います。

さすがに都市部に住んでいた時は、ここまでしつこくネット検索しなかったように思うんですよね。ある程度「リアル店舗で探すもの」と「ネット通販で買うもの」との区別があって、店舗で買うものは、そこに近い商品があったら「これでいいや」とカジュアルに決定して、多少使い勝手が悪くても、どうにか工夫して使っていたと思うのです。

でも、田舎暮らしで出かけるなら車で40分50分の大型ショッピングモールまで行くしかない、とかになると、もう、とにかくネットで調べまくって、自分の望みにできるだけ近いものを徹底的に探しまくるぞ、という判断になってしまうわけです。

なんと言いますか、これが「田舎に住む」ということなのだなぁと、しみじみ思った次第であります。

ちなみになんでこんな事を書いているかと言うと、ガレージの出入り口に据え付けたセンサーライトが昔買った電池式のもので、その電池を交換しなくちゃいけないんですが、電池を買い替える値段で、それなりに使えるソーラータイプのセンサーライトというのも、いまやけっこうラインアップされてるから、なのですね。

長持ちする、良い電池を買えば、それなりのお金がかかってしまいますしね。

うーん、しかし商品探しが面倒だ。

ということで本日のメルマガは田舎暮らしの悲喜こもごものご紹介でした。

ではまた明日、お会いしましょう。


--------------[KID'S SIGNAL No.1165-了-]---------------


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