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「タブレットはパソコンではない」と、しみじみ、つくづく思い知った昨日でした。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1167号●2024年10月27日(日)
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読者さん、こんにちは。
昨日の日曜日は、地域のお祭りのお手伝いに出かけていて、メルマガを書く時間が作れませんでした。
想定以上に長時間の拘束だったので、ちょっと疲れてしまいました。
ということで、本日は昨日の分と、今日の分、メルマガ2連続発行しますので、よろしくお願いします。
先日、iPad mini で文章作成をしてみようかと思って「え? そうだったの?」と驚いたことがあったので、今日はその話をします。
あまりに驚いて、世間の「ニーズ」の浅さと、自分の「普通の使い方」が、かなりかけ離れているのだなぁと、あらためてしみじみ感じいったのです。
まぁある意味、プロと素人の差でもあるのかも知れませんので、そのビックリをシェアしてみたいのです。
まぁ、iPad mini というのは、先日新型が発売されたわけですが、その新製品の仕様が、最先端のCPUは選ばずに「ほんの少し賢くなって」、ストレージの容量アップとバリエーションが増えて「データ保存に余裕ができた」上で、価格が1万円ほど安くなったという絵にかいたような、典型的
●廉価版投入のバージョンアップ
だったわけです。
これ、つまりは、
●iPad mini は、市場拡大傾向
ということを示します。
最先端技術を投入して、新しもの好きに評価されることより、市場より多くの人に買ってもらって、拡大に力を入れることを重視した、ということなわけです。
低価格にするということは、より多くの台数が出ると判断しないとできないことですからね。
ということは、いまiPad mini のような「普段使いのタブレット」を求めている層がかなり増えている、ということですから、動画を見たり、読書をしたりをパーソナルに快適に生活環境の中に取り入れたいというニーズが高まっているということだと思います。
iPad mini はほぼB6サイズなので、同じiPad シリーズの中でもかなり小さく、「持ち歩き」という点では他のiPadシリーズとは、かなりさまざまなシーンで使いやすい端末です。
なので、多分、隙間時間で動画や電子書籍などをちょこちょこ見るというようなニーズが高まっている、というのが、まず何より主軸のニーズなんだろうと思います。
で、それに加えて、iPad mini は、「ペンによる手書き」が売りのひとつなので「手帳・ノートとしても使える」という部分もかなり大きいのでしょう。このニーズも他のiPadのラインアップとはかなり異なる部分だと思います。
で、僕は、これらの用途に加えて、
●iPad mini で文章作成(テキスト入力)をしよう
と考えたわけです。
これ、多分、それほど変な要望ではないですよね?
ごくごく一般的なニーズだと思ってたんです。
なので、10年前に使っていたWindows タブレットの「ASUS VIVO tab note8」と同じように、外付けキーボードとエディタを使って、「普通に」文字入力ができるだろうと軽く考えてたわけです。
そしたら!
これがかなりの難題である、ということが分かって、相当に驚いてしまったんですね。
外付けキーボードとなると、なんと言っても僕が愛用している「ThinkPad TrackPint kyboard」なわけです。キーボードの真ん中に赤いポッチ(棒状入力装置)がある、あれです。で、こいつをつなげてみたんですが、なんともマウスカーソルの反応が遅いんです。
まぁ正式な純正キーボードじゃないからしょうがないわけですが、ちょっと嫌だなぁと思ったし、トラックポイントだと、各種の「トラックパッド」を使ったジェスチャーが使えないところが出てくるのも、iPad mini を使うならけっこう不便だなと思ったわけです。
で、「まぁ、iPad mini 専用のキーボードを購入してもいいかなぁ」と思って iPad 対応の人気外付けキーボードを色々と探していたんですね。
すると、あろうことか、iPad のキーボードというのは、US配列しか対応してない、という話がけっこう多かったわけです。
「えええ? どういう事? JIS(日本語)キーボードに対応してないの?」
と驚いて、もしJISキーボードに対応していないとするなら、僕が愛用している「ThinkPad TrackPint kyboard」も、一部の記号の位置などが変わってしまって、かなり不便ということに、なってしまうじゃないか! と驚きまくったわけです。
でも調べてみると、iPad もちゃんとJISキーボードに対応していたんです。
「ああ、良かった良かった」
と、安心はしたんですが、でも、この「JISキーボード対応」がいったいいつ行われたのかを調べて、また驚きまくってしまったわけです。
なんと、2022年10月25日。 iPadOS 16.1から、やっとJIS配列の外部キーボードに対応するようになった、という話なわけです。
iPad の登場は、2010年の4月にアメリカ、5月に日本ですから、なんと12年もの間、JIS配列の外付けキーボードが使えなかった、というわけなのです。
なんという「一般人仕様」であることかと、驚くしかなかったわけです。
で、このJIS配列対応がなぜこんなに遅くなったかと言うと、「別にブラインドタッチができるわけじゃないし、キーボードは見て打つから記号の配置とかどうでもいいよ」と言う人たちが主流だったからなんですね。
逆に言うと、僕のようにプロのライターとして、ブラインドタッチで記号の位置まで指に覚えさせている人なんてほとんどいてない、ということを示すわけです。
いやー、ほんとうにね、この「記号の位置が全然違う」というのは、ブラインドタッチャー泣かせなんですよねぇ。
まぁ、そもそも iPad は、キーボードを備えておらず、指でタッチするだけというのが基本の使い方ですし、文字入力が必要な場合はタッチパネル上でフリック入力とかするのだろうし、そもそも「外付けキーボード」自体がオプション扱い。重要視されていないということなんでしょう。
でも、これがWindows環境なら、JISキーボード対応は必須の案件なわけです。素人からプロまで必ず使うという前提に立っているから、そもそもJISキーボードに不対応では商品にならない、というくらいのものなわけです。
いや、何よりキーボードなしで使うこと自体、想定されてないですしね。
なので、「iPadを、Windows環境のサブマシンとして使う」という発想自体がかなりの間違いをしていることだと気づいたんですけどね。
いやー、それにしても素人発想というのは恐ろしい。12年もJIS配列に非対応で、とくだん問題にもならないとは。どんだけアホばっかりが揃ってるんや、とか思ってしまいました。
うーむ。
あまりにショックだったので、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
(続いてすぐに本日分のメルマガをお送りします。)
--------------[KID'S SIGNAL No.1167-了-]---------------