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規格化するということがどれほど大切なことかよく分かりました。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1169号●2024年10月29日(火)
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読者さん、こんにちは。

すみません。また昨日も、想定外の作業が発生してメルマガを更新できませんでした。
と言うことで、今日もまた2号連続で送信させてもらいます。

先日から、iPad miniを活用すべく、お気に入りのキーボード、「ThinkPad TrackPint kyboard」をつないで使ってみたのですが、これ、どうしても「マウスカーソル」の速度が遅いんですね。うまく対応してくれない。

なので、iPad mini で使えるキーボードを物色しているのですが、どういうわけか、iPad活用を頭におくと、本来僕が大嫌いな

●タッチパッド

のついたキーボードが欲しくなってしまうのです。
これは実は、とてもおかしなことで、PCなどのアプリ活用をしている際の操作としては、

●キーボードショートカット

があれば、タッチパッドのジェスチャー操作などほとんど必要ないのです。
で、調べてみると、いちおう iPad にも、キーボードショートカットはいろいろと用意されているようなのですが、でも、それがあまり活用されているようには見えないんですね。ネットで検索しても、キーボードショートカットで操作すれば簡単だ、という話が出てきません。ほんとうに話題にあがらない。

なぜこんなに、タッチパッドのついたキーボードが欲しくなってしまうのか?と考えたんですが、たぶんMacやiPadを使っている人なら、「タッチパッドのジェスチャーが快適だから」と言うと思うんですね。
これは「気持ち」としては分かるんですが、ブラインドタッチができる僕としては「いや、そもそもキーボードから手を離している時点で不便じゃん」と思ってしまうのですね。だから「ThinkPad TrackPint kyboard」のマウスカーソルの反応が悪くなければ、「そんな意見はアホですよ」とそんな意見は切って捨てていたはずなんです。

ただ、そういう僕の個人的意見を除いてみても、やはりタッチパッドのジェスチャーを使いたいという要望はとても高いし、僕自身もiPad用にキーボードを買うならタッチパッド付がいいよなぁと思ってしまう。

これがなぜか? と言うと、それはやはり

●タブレットにおいてキーボードはオプション

だからなんですね。
標準の操作方法が、画面に直接触るタッチパネル方式だから、キーボードを操作している時もタッチパッドがあった方が自然な操作に思える、と言う事なんですね。

ネットで、iPad mini用の外付けキーボードを探していると、本当に数多くのキーボードがあり、折りたたみであったりタッチパッドが付いているものであったり、US配列やJIS配列などレイアウトが様々であったりと各種の諸条件に振り回されるのですが、これらの混乱は全て

●もともとタブレットはキーボードが付いてない。

と言う大前提が一番大きな理由なんです。

そもそもキーボードの「使い方」自体が標準的に「確定されていない」ということがとても大きな理由なんだと気づいたんです。

これがPC環境なら、キーボードは標準でついているし、キーボードのキー配列も標準的なレイアウトが確定しています。PCであれば、ctrl や、Altキー、Windowsキーなどが規格化されているし、Macにしてもコマンドキーやオプションキーは必ず存在して使うのが当たり前だし、配列もUS配列、JIS規格で規定されています。

ところが、iPadには、そういう「標準」がないわけです。一応公式としてはAppleがマジックキーボードとスマートフォリオキーボードが出ているようですが、これらも「どっちを選んでもいい」というチョイスするものの一つであって、確定・固定されている「標準」ではないわけです。
いや、それどころか、小型の iPad である iPad mini の場合、この小さい筐体にあわせたマジックキーボードも、スマートフォリオキーボードも発売すらされていないわけです。そもそも「標準」と呼べる「モノ」がないわけです。

だから、小さいサイズに押し込むために、キーのレイアウトもバラバラだし、活用ルールも定まっておらず、ひたすら混沌とした状況の市場になるわけです。

そういう意味では、PCであれ、Macであれ、パソコンの世界はキーボードのレイアウトも規格化されているし、キーボードショートカットも、さまざまな「操作キー」(ctrl,Alt,Windows,comand,option)も大きさや配置場所までキチンと「お手本」が存在しているから、そもそも「混乱」することがありません。

だれもに利便性のある「操作体系」が形として明確になっているし、その姿を基準として、「こうあるべき姿」が一般に解放されているわけです。

つまりは、こういう「規格化」がタブレットである iPad mini には存在してないわけですね。

だからこそさまざまなキーボードが林立していて、玉石混交のまま、なんだろうなぁと思うし、みんなが「標準」を求めた時に、そこに「基準として存在している操作」が、指で触る操作だ、だからキーボードにおいても「タッチパッド付が標準」ということになるんでしょうね。

このあたりの大前提をあまり意識していなかったがゆえに、WindowsタブレットからiPadに乗り換えるような作業は、ものすごく簡単だと思っていたのですが、この基本的な規格の違い(キーボードが基準←→タッチ操作が基準)は、想像以上に大きくて、そして「基準のないキーボード環境」を構築しようとすること自体が、とても不便で、活用のためにやたらと工夫が必要となる、とても非生産的なことなんだなと改めて実感しました。

規格・基準という土台があるかないかは、ものすごく大切な事だったんだな、ということをしみじみといま感じているわけです。
ということで本日のメルマガは1本目はこれで終わりです。続いて本日2つ目のメルマガを書いてお届けします。

ではでは、次のメルマガで。


--------------[KID'S SIGNAL No.1169-了-]---------------


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