[1172号] ●バックナンバー一覧に戻る←前号へ次号へ→

Appleに「体の不自由な人」扱いをされました。いや、「不自由なんは、どっちやねん」と突っ込みたくなったのは内緒です。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1172号●2024年11月1日(金)
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

----------------------------------------
このメルマガは、

「メモ・ノート・手帳を使いこなすためのStationery Book 42」

をダウンロードくださった方を中心に、毎日発行でお届けしています。
「Stationery Book 42」の更新情報なども掲載しています。
それらの過去記事のまとめは、メルマガ本文のすぐあとにリンクを掲載しています。
----------------------------------------

読者さん、こんにちは。
さて、先日から、というか、もうずっとiPad mini の話をしてるわけですが、いろいろ調べに調べると、いちおう僕がいつも使っている、キーボード「Thinkpad trackpoint keyboard」が、iPad mini でも、それなりに使えるのだ、ということが分かってきました。

先日「マウスカーソルの速度が遅い」と書いていましたが、まずこの根本問題がクリアできたので、ほっとしているのです。

しかし、問題は、そのカーソル速度の設定方法でした。
iPad のマウスカーソルの速度設定を最速にしても、「trackpoint keyboard」のマウスがゆっくりとしか動かないので「これは使えないなぁ」と思っていたわけですが、なんと、体の不自由な方などのための設定項目である「アクセシビリティ」の中に、マウスカーソルの感度をより高くする設定があるのでした。

おいおいおい。「trackpoint keyboard」を使うのは体の不自由な人とでも言いたいのか、と思ってしまいましたね。

この体の不自由な方のための設定項目には、その他にもWindowsパソコンではおなじみの「右クリック」をiPad で使えるようにするための設定などもあって、

「そーかー、AppleにとってWindowsユーザーは身障者扱いなんだなぁ」

と驚くしかない感想が生まれたのでありました。

ともあれ、このアクセシビリティの設定を触ると、いろいろと便利に使えることが分かってきて、わが最愛の「トラックポイント(棒型マウス)」もiPad上で、かなりの操作を行えるようになりました。

先日書いたように、iPad mini には標準キーボードが存在しないわけで、トラックパッド(板状マウス)」が標準操作体系になっているわけですが(Macも)、トラックパッドでできるジャスチャー(2本指、3本指でのパッド上動作)操作の一覧表を見てみると、「トラックパッドでしかできない操作」というのはほとんど存在せず、単に、ページのロールアップダウンであるとか、ホーム画面に戻る操作であるとか、複数アプリの切り替え動作であるとか、ジェスチャーでやらないといけないものはほぼありませんでした。

この手の操作は、キーボードとトラックポイント(棒型マウス)が一体化している「trackpoint keyboard」では、トラックパッドのようにホームポジションから手を離して、パッドの上に移動させる、という動作も発生せず、やはり効率としては圧倒的にトラックポイント操作の方が快適だよなぁと改めて実感したのです。

操作として、トラックパッドでないと操作しにくいかな? と思ったのは、「ピンチ」と「回転」の2つの操作くらいでしょう。画像を拡大縮小して表示させる場合や、その画像を少し傾けるなどの操作でタッチパッドの方が快適という部分はあるとは思いました。

でもピンチや回転を使うこと自体が少ないですし、そういう操作は画像加工アプリなどで必要になることが多く、たいていの場合は拡大・縮小・回転のための専用操作インターフェースが用意されていて、それはキーボードやマウスで操作する方が、タッチパッド上で指の操作で指定するよりはるかに正確かつ精緻に行えることがほとんどです。

確かに一般の方はタッチパッドのジェスチャー操作は快適かつ気持ちがいいだろうなとは思いますが、すでにブラインドタッチを習得している僕としては、わざわざキーボードのホームポジションから腕を外して、トラックパッド(板)の上に指を移動させることの方が、

●デメリットが超絶大きい

わけです。トラックポイント(棒)なら、キーボードのホームポジションから一切指を動かさずに、マウス操作のほとんどが行えます。わざわざ指の先をトラックパッド(板)の上に移動させる意味がわからん。


あらためて、トラックパッド(板)のポイント操作やジェスチャー操作が滑稽なものに感じられてしまいました。

とはいうものの、じゃあ、「trackpoint keyboard」が使えるようになったから問題がすべて解決したかというと、そんなことはまったくなく、あらたに、

●Apple と Windows では、そもそもキー割り当てがまったく違う

という大問題が存在していると明確になっただけでありました。
もうね、ほんとうにね、ちょっとした操作のキー割り当てが全然違うんですよねぇ。
いつも使っているキー操作がiPadでは別の操作にしないといけない、というのはかなりのストレスなのです。

ということで、iPad mini を出先で使う、というのはあきらめようかなぁとか、ここまで無理してiPad mini を使えるように設定するより、ちょっとサイズは大きいけどMicrosoftの Surfes Go3 あたりを持ち歩き専用マシンとして購入する方が賢いかも、とか考えるようになってきました。

もうね、ほんとうにね、

●iPad mini サイズの Surface が欲しい!

と心から思うのですよ。やっぱりWindowsの方がApple製品よりプロニーズに応えてると思うなぁ。iPadはコンテンツビュアーとしては本当に優れてると思うけど、ほんとうにそれだけだと感じます。テキスト入力の環境はオマケとかおもちゃのレベルでしょうねぇ。

ということで、今日のメルマガはここまで。
ではではまた明日、おあいしましょう。


--------------[KID'S SIGNAL No.1172-了-]---------------


[1172号] ●バックナンバー一覧に戻る←前号へ次号へ→