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結局、iPad mini では、「読書と作業」の両立はできないし、かなり多くの人が困ってるんだと分かってきました。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1173号●2024年11月2日(土)
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読者さん、こんにちは。
先日から、iPad mini の話ばかり書いてますが、これはiPad mini を、

●持ち歩きPC

の代わりとして使えないか? という工夫の過程だ、ということなんです。

でも、結論としていえるのは、キー割り付けなどが自由にできないので、iPad mini を持ち歩きPCとして考えるのはやめた方が良い、ということでした。

結局、いま使っている作業環境はWindows環境なので、それこそこまかなこまかな各種ソフトごとの設定だとか、自分なりに構築してきた「文章を書きやすい設定」などなどは、iPad mini には引き継げないので、出先でガッツリ使うというのは無理だなぁと改めて実感しました。

電車に乗っている時に、ちょっと思いついたことをメモする程度のことしか、結局はできないし、その程度ならスマホの音声入力でテキストメモを取っておけば用は済みます。

僕としては、電車の中でキーボードを使って、文章の仕上げ作業とかができればいいのになぁというのがあったわけですが、そこまでのことをしようとしたら、最低限の編集能力と、キーカスタマイズ機能を備えたエディタがないと役に立たないわけで、そういう環境を、 iPad で構築しようと考えること自体が無謀というものだ、ということです。

文章の仕上げ作業までできるタブレット、となると、少なくとも僕の要求に応えられるものは、Microsoft の Surfece Go しかありません。いま、電子書籍も読めて、Youtubeまで観れて、しかも文章の仕上げまでやれる、まともなWindowsタブレットって、これしかないと思うのですよね。

ただ、まだ、やっぱり Surface Go は重いんですよねぇ。重量500g です。
iPad mini が300g 程度なので、200gも差がある。

ネットで調べてみると、やはり僕と同じような用途で使いたいと考えている人が、みんな iPad mini 6 と Surface Go3 あたりを比較して、うんうん唸りながら悩んでる感じです。
そうなのよねぇ。iPad mini だと作業ができないし、Surface Go だと、重くて気軽に読書できない。

読書と作業。

これが両立させられないわけです。

困った。

本当は、一番欲しいのは、iPad mini くらい軽くて小さくて、バッテリーの持ちの良い Surface なわけです。
でもそれは、intel 系のCPUを使う限りは望み薄なんですね。やっぱり近年のタブレット市場におけるARM系のCPU、Snapdragon のシリーズなどとは、そもそも設計思想から違ってるわけですから。

●省電力で、いつでもどこでも、通信とコンテンツ視聴を楽しめるCPU

と、

●従来からのソフト資産をそのまま生かせ、仕事をキチンとこなせるCPU

は、全然目的自体が違う、ということで、そもそも、こういう二つの用途をひとつにしたいと望む方が間違ってる、ということなんでしょう。

ことなんでしょうけど、両立させたいよなぁ、という話でして。
うーん、ほんとうにスッキリしななぁ。ああ、やだやだ。

この何年かで、世の中はスマホとタブレットで、「コンテンツ視聴というエンタメマシン」として市場拡大が続いてきたので、CPUメーカーの勢力図も、巨人インテルが新興勢力のクアルコム社に押されているというニュースが良く知られているわけです。

でも、その劣勢状態を覆すために、インテルは9月3日に、次世代ノートPC用のプロセッサー「インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)」を発表したらしいんですね。

これは当然従来のビジネスソフトはちゃんと動くし、それでいて省電力機能は Snapdragon を上回るらしいし、しかもAI機能も載ってるらしいので、こういうCPUを使って iPad mini くらいのサイズの Surface Go が出てくれないかなぁと、心底思います。

まぁ出たとしても来年以降ですわなぁ。
で、こういうインテルの動きを今日、調べて知ったんですが、

「そうか、こういうインテルの動きとかがあるから、いまのうちにiPad mini で稼ぐために『廉価版 iPad mini』 とでもいうような、新しいiPad mini が登場したんだな」

と、世の中の大きな流れに気が付いた、というようなところです。
僕はApple が iPad mini のような「手帳サイズのエンタメ(読書)端末市場が拡大する」と読んで廉価版を出してきたと思ってたんですけど、実態はたぶん、

「とにかく優位性のあるいまのうちに安くしてでもガンガン売れ」

ということなんだなぁと感じましたね。
調べてみないとわからないものです。

ともあれ、「読書端末」としては iPad mini は超満足しているので、そこに不満はありません。
メモ書き端末として使えるかな? と思った部分は、多分今後もあまり使う事はないかと思います。

手書きメモの閲覧マシン、としては、かなり有望だと思うので、環境構築をしていこうと思ってますが、汎用性を考えると、PDFとかJPEGとかのデータをフォルダ管理する程度でとどめておかないと、のちのち困ることになりそうだよなぁと思ってます。
(最初はGoodnotesあたりで環境構築しようかな? と思ってたんですけど、ちょっとまだ踏み切れない)

文章作成の「お手伝いマシン」としては、今後もいろいろ工夫はしていくつもりなんですが、あまり大きな期待はかけられませんな。
趣味半分でいろいろ検討していきます。

とりあえずは、いまのところは、iPad mini の活用方法は、こんなところです。
しかしまぁ、「読書と作業の両立」が、ここまで困難な課題だったのだとは、思いもしませんでした。
ああ、大変だ。

ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.1173 -了- ]---------------


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