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もしかしたら網膜剥離になったかと思ってあわててしまった話。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1181号●2024年11月10日(日)
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読者さん、こんばんは。
今日は、いろいろと予定が立て込んでおりまして、なかなかメルマガを書けず、こんな時間の配信となってしまいました。お許しください。
さて、実は、昨日の土曜日に眼科の診察を受けてきました。
というのも、先日から視界の範囲内にピンとの合わない曇った空間が見え始めたからです。
始めのうちは、「ああ、また飛蚊症だな」と軽い気持ちだったのです。
飛蚊症は、ご存知の方もおられるでしょうが、老化とともに目に現れる、「ゴミ」とか「ムシ」のような汚れです。
飛蚊症というのは、その「汚れ」の動きが、蚊の動きに似ていて、目で追うとどんどん逃げていくように見える症状です。
老化から発生しているものなので、治しようはなく、基本は慣れていくしか他に方法はありません。
でも、今回の目の中に現れたピンとの合わない部分は、いつもの飛蚊症とは挙動がちょっと違っていたんです。
通常、飛蚊症は目で追うと、目で追った方向に汚れが移動します。
ところが今回あらわれた白いモヤのような汚れは目で追うと、目で追った反対側の方向に移動するのです。
「え? あれ? これはどういう事だ? いつもの飛蚊症とは動きが違うぞ?」
と少し慌てたわけです。
飛蚊症なら、少し黒っぽいムシのような汚れが目で追った邦楽に移動していくものです。
しかし、今回は白っぽい曇りガラスのような汚れが、目で追いかけた方向とは逆方向に移動するわけです。
飛蚊症の場合は、追いかけた方向に移動しますから、おそらくは眼球の前面に汚れがあって、それを追いかけるから「見た方向」に移動するのだと思います。
ところが今回の汚れは(ちょうど眼鏡に指の指紋などが付いた時のような、ぼやっとした白い汚れです)「見た方向」と反対側に移動するのだから、
「あれ、これって眼底側に何かの汚れがついてるって事なんじゃないの?」と突然に思いついたわけです。
で、眼底側に汚れがある、ということは
●網膜剥離(もうまくはくり)
の可能性だってあっておかしくないわけです。
この可能性に気づいて、僕はちょっと慌てました。網膜剥離は進行が進めば失明もありえるからです。
「これは良くないなぁ」
と思って、即、眼科医さんのところに電話をいれて診察の予約をとろうと思いました。
で、電話をしたのですが、そういう状況ならしっかり診察しないといけないですね、と受付の方に言われまして、
「眼底の検査をするために瞳孔を開く目薬を差さないとダメなのですが、一度差すと5~6時間は、まぶしくて、明るい場所を見ていられなくなるようになります。車での来院には注意が必要ですが、大丈夫ですか?」
と言われてしまったんですね。
いや、車で移動するしかないし、まぶしくて外を見れないなら、運転は難しいし、それでは家に帰ることができないではないですか。
「うーん、困った。これは奥さんに送り迎えしてもらうしかないなぁ」
ということになりまして、実は昨日の土曜日にやっと検査に出かけた、ということなのです。
で、その眼科に赴くと、まずは最初に眼球全体の消毒(傷などをきれいにする薬と言われました)薬の点眼があって、その次に一般的な「検眼」がありました;
で、そのあとに、その「瞳孔を開く薬」という奴の点眼があったわけです。
実はうちの奥さんは、眼圧の高い人でもともと体質として緑内障になりやすい人なので、数年に一度眼科での定期健診を受けているのですが、その時にも「眼底検査」があり、そんな関係で「瞳孔を開く薬」に関しては存在自体は良く知っていたのです。
うちの奥さんなどは、もともとまぶしいのに弱いタイプの人なので、瞳孔を開いてしまうと、もう本当に車の運転は無理になってしまいます。
そういう状況も知っていたので、「ちょっとやだなぁ」と思いつつ瞳孔を開く薬を点眼したわけです。
瞳孔が開くと、その瞳孔から眼球の底面部をしっかりと観察ができるので、写真にとることもできるし、検査もしっかり行える、というわけです。
実際、確かに瞳孔が開くとあたりはとてもまぶしいのですが、がまんできないというほどではなく、思っていたよりはまぶしさを感じずに診察を受けることができました。
で、もし網膜剥離だったとしたら、白目部分に小さな穴を開けて、網膜と硝子体の癒着を剥がしたり、網膜を元の位置に戻したりする手術や、眼球の周りにシリコン製のスポンジやバンドを縫い付けて剥離を戻す手術、あるいは、眼球にレーザーを当てて網膜を焼き付ける手術など、とにかくかなり恐ろしい手術をしなければならなくなるようですし、しかも、その手術は「緊急性」があって、できるだけ急いでやらないといけないらしいのです。
なので、診察はものすごく不安でしたし、ドキドキものだったのですが、眼底の写真を見ながら先生は、
「うん、両目とも血管の破裂も見られませんし、きれいな状態ですから、問題ないですね」
と言われたわけです。
「え? え? そうなんですか? じゃあ、白いモヤのような移動がおかしな影は、いったい何なんですか?」
と聞くと、
「あ、それは『シミ』ですね。加齢とともに現れる正常なもので、危険性はありません。飛蚊症と同じで治せないです」
と言われたわけです。
え? あ、そうなの? とは思いましたが、僕的には「手術をしたら目の中の白い影は消える」と思っていたので
「治せないんですか?」
と、つい聞いてしまいました。すると先生は、
「治せないですね。でも大丈夫です。慣れますから」
と言って診察はおしまいになりました。
いやまぁ網膜剥離ではないと分かっただけでも安心できてよかったんですけど、でも
●治せない
というのは、けっこうショックでありました。
なんせけっこううっとおしい「影」「汚れ」ですので。
うーん。大事には至ってないから良いと言えば良かったわけだけど、でも、治ってないじゃん。今後も一生、この視界の気持ち悪さと付き合っていかないといけないのかよ。
という気持ちになりまして、この部分では、かなりブルーになったのでして。
ということで、今日もちょっとお出かけがあったのですが、移動するたびにへんな白い影が目の前を動いていくのはかなりうっとおしかったのであります。
「こんな状態に『慣れる』ってか? いやー、簡単には慣れないぞ、これは」
と、かなりブルーな気持ちになったのでした。
ということで、やだなぁと思いながらも今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1181 -了- ]---------------