[1206号] ●バックナンバー一覧に戻る←前号へ次号へ→

昨日に続いて「本の読み方」の紹介。今日は「電子図書編」です。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1206号●2024年12月5日(木)
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

----------------------------------------
このメルマガは、

「メモ・ノート・手帳を使いこなすためのStationery Book 42」

をダウンロードくださった方を中心に、毎日発行でお届けしています。
「Stationery Book 42」の更新情報なども掲載しています。
それらの過去記事のまとめは、メルマガ本文のすぐあとにリンクを掲載しています。
----------------------------------------

読者さん、こんにちは。
さて、昨日は「図書館の使い方」として、「こういう本を借りたらいいよ」というのを書きました。

で、今日はその流れで「電子図書」の賢い使い方について、少し考えてみたいと思います。

「考えてみたい」と書いたのは、「この方法を使うのが賢いよ」という部分もありますが、「こういうところに困っていて、まだ答えが出ていない」という部分もあって、その両方について書いてみたいと思ったからです。

で、まずはこういう使い方をすると良いよ、という話から。

いま電子図書としては、アマゾンの kindle をサービスとして利用していて、他の電子図書の仕組みは全然知らないので、あくまで kindle を利用するなら、という話なわけですが、やはりお勧めなのは、月額1000円でkindle化されている一般書籍と、kindle専用書籍が「読み放題」になる、

●Kindle Unlimited (キンドル・アンリミテッド)

を購入する、ということです。
月額1000円でかなり広範囲な書籍を好きなだけ読めるというのは、お得感がとても大きいです。

書店で売っている一般書籍で、人気の高いものなどは、ほとんどkindle化されていないか、されていてもアンリミテッドの対象になっていなかったりするので、いま人気の書籍であるとか、世間的に大流行しているテーマに関する書籍であるとかは、書店に出向いて購入するしかありません。

ここは kindle の一番の弱点なので、先に明確にしておきたいと思います。

で、そういう弱点を除いた上で、「それでもやっぱり kindle と kindle Unlimited は買いだなぁ」という部分はあります。
それが以下の4点ですね。

●書店のない地方の「立ち読み」の代わりになる
●人気作家の書籍のうち、あまり売れていないものが読み放題になっている
●「アシストリーダー」でかなりの書籍を音声で聞け、運転中に読み進められる
●雑誌もあるていど読めて、なおかつバックナンバーも自在に読める

この4つのメリットは、かなり大きいので、ここは素直にお勧めできると思います。
(実はここに「kindle専用書籍が意外に内容が良い」というのも入るのですが、玉石混交で良い作品にあたるかどうかは運次第なので、おすすめポイントには入れませんでした。)


▼立ち読み代わり

順に紹介していきますが、まず最初の「立ち読み」の代わりという話は前にも書きました。

田舎に住んでいると、そもそも書店というものがとても少ないのですよ。本屋に行こうとすると、車で20分、往復40分とかごく普通です。
それなりに書籍の揃った大型店舗に出かけようと思ったら、大型ショッピングモールまで出かけるしかなく、片道40分とかで、他の買い物も一緒に済ませて一日仕事になる、というのが普通です。

なので「立ち読みをする」ということ自体がなかなかできません。
そういう環境においては、キンドル・アンリミテッドの読み放題というのはとてもありがたいわけです。
とにかく気になった書籍で読み放題扱いになっているものは、どんどん読んでいけば良いわけですから。

僕などからすると、もう、これだけで元が取れると感じるほどです。

▼人気作家の売れない書籍

次に二点目の「人気作家の売れてない書籍が読み放題」というのも、かなりのメリットです。
人気作家さんですから、最新刊とか人気作とかは有料のままなんですね。で、当然人気作品を有料で買っても良いのですが、人気作家さんでも「売れていない本」とかは出してるわけです。

この「売れてない本」はそのままほったらかしにしてると、全然売り上げにならないわけですけど、キンドル・アンリミテッドの読み放題作品として提供すれば、読者が数ページ読んだだけでも、そのページ分だけの購読料が作家さんの方に入るわけです。
なので、書店では人気の出なかった書籍を「読み放題」指定してkindleに並べている作家さんはけっこう多いわけです。

で、実は、この「あまり売れなかった書籍」というのが、内容がかなり読み応えのあるものが多いんですね。内容が濃すぎて売れなかったとか、世間のニーズには応えていないけど、内容はとても深いとか、そういうのがけっこうあるわけです。
これが本当に面白いんです。こんなに良い内容の本が読み放題で読めて良いのか? と驚くくらい読み応えがあります。
ものすごくお得。

▼音声読み上げ
次に「アシストリーダー」による音声読み上げ。これは最近知って利用し始めたわけですが、田舎暮らしで車移動が多い人間には、超便利なのです。
それこそ、何も考えずに、いま読んでる本をいきなり「アシストリーダー」の読み上げ機能を走らせて、そのままいつもの買い物に出掛ければ良いわけです。

ただそれだけで、書籍の内容がどんどん音声で読み上げられて行くので、単にお買い物に出かけただけなのに、知らないうちに新しい知識が頭の中に入っているし、内容によっては運転しながら号泣してしまったりもするわけです。

「読んでいる」という手間とか「努力」とかを必要とせずに、勝手に知識や情報が取得できているのはすごいな、と思わざるを得ません。

▼雑誌とそのバックナンバー
この雑誌の読み放題がある、というのも、アンリミテッドのメリットのかなり大きな部分です。
先日も、ある雑誌に掲載された記事がネットで紹介されていまして、それを読みたいなぁと思っていたのですが、すでに何週間も前の話題で、雑誌は売り切れているし、図書館でも大人気で貸し出しがいっぱい、次の購読予約が入っていて何週間も待たないと読めそうにもないというような状態だったんですね。

でもアンリミテッドだと、検索してみたら一発で出てきて、即読めたわけです。
これはねぇ、ほんとうに「便利だなぁ」と思いました。
まぁたまたま、その雑誌が「読み放題」対象になっていたから読めただけで対象外の雑誌だと読めなかったのでしょうけれど。
ただ、もともと雑誌というのは瞬間風速が高い記事だけがウケ狙いで売れるわけで、バックナンバーなんて一銭にもならなかったものが、過去記事が人気で金が稼げるとなれば、新しい収入源になるわけですから、出版不況の折柄、雑誌の読み放題登録はどんどん増えていくんじゃないかな? と僕は思っています。

とまぁ、ここまでが「メリット」なんですが、実はデメリットもあります。

それが、

●抜き書きがしにくい

という点なんですね。
うーん、この話はちょっと説明が長くなりそうなので、また明日にしましょう。

ではでは、また。


--------------[KID'S SIGNAL No.1206 -了- ]---------------


[1206号] ●バックナンバー一覧に戻る←前号へ次号へ→