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日曜日は、河原で石拾いでした。縄文時代から、二億年前までいきなりトリップできるタイムマシン体験です。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1210号●2024年12月9日(月)
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読者さん、こんにちは。
昨日は雑多な要件が重なって、またまたメルマガ発行できませんでした。(12/10執筆)
ということで、今日もまたきのうの分と2通のメルマガ発行です。

実は、うちの娘は「石」が好きなのです。
いま小学五年生ですが、それこそ保育園の時から、公園できれいな石などを見つけると、ドングリなどと一緒に持ち帰っては家の中に飾っていたりしていたのです。

田舎に引っ越してからは、近所にヒスイなど石に詳しい人がいたりしたこともあって、石への興味がずっと続いているんですね。

で、たまたま「河原で石を拾う」というイベントがありまして、娘が喜ぶだろうということで参加してみることにしたのです。

実際に参加してみると、貴重な話をいろいろ知ることができて、あまり自然界そのものに興味を持てない僕などは新鮮な驚きに満ちた体験となりました。

実は日本と言う国は、石の種類が豊富な国で、「石の標本箱」とも言われるほどだとか。世界に4,500種あるとされる鉱物の半分以上が日本で見つかっているのだそうです。

何億年も前に自然によってつくり出された石が、長い年月を経て削り出され、川原や海辺などに流れ着くので、河原での石拾いは、何億年もの時間を飛び越えたタイムトリップだとも言える体験なわけです。

当日は医師に興味を持っている子供とその親とおぼしき家族連れが6割程度、その他にも純粋に石に興味を持っておられる感じの方がチラホラとおられる、という感じで30人くらいの方が集まっておられました。

特に、今回の目玉は、「サヌカイト」という、縄文時代に「石器」として使われた種類の石が採れるということ。多くの方が古代人の生活に思いをはせて石探しをされていたわけです。

実際、サヌカイトの現物も最初に見せていただきましたが、もともととても硬い鉱物で、ハンマーなどで割ると、とても鋭利な割れ目が姿を現すのです。

解説をしてくださった「海辺や川原のきれいな石の図鑑」などの書籍も出されている地学の専門家、柴山元彦さんのお話によれば、サヌカイトを不用意に触ると、鋭利な部分で指を切ってしまうこともあるそうで、サヌカイトかどうかを確認するために石を割っても、その飛び散った破片があたると、顔や手に傷がつく場合もあるそうなのです。

まさに、ナイフや矢じりなど、石器の材料として最適なのが、サヌカイト、というわけです。

サヌカイト、というのは名前のとおり讃岐地方である香川県坂出市国分台周辺で採れる石なのですが、もう一か所採掘できる場所が大阪府と奈良県の境にある二上山周辺なのです。
我が家から少し足を延ばしただけで、縄文時代の生活を実感できるのなら、これは体験しないと損なくらいです。

ただ、それほどすごいサヌカイト、ぜひとも自分で見つけてハンマーで割って、その鋭利さを体感したいと思っていたのですが、なんとも残念なことに最後まで見つけることはできませんでした。
参加者のうちの5割以上の方が見つけていただけに、とても残念。

ただ、イベントの終わりに「おみやげ」としてサヌカイトを小さく割った欠片をいただいたので、それで僕としては充分満足できたのでした。

サヌカイトの鋭利な部分を紙にあてて、サッと引くと、それこそまさにカッターナイフで切ったようにスパッと切れてしまうのですね。

「ああ、確かにこれだけキレイに切れるなら充分ナイフとして使えるよな」

と、実感することができました。

単なる石の欠片で、何万年も前の石器時代の暮らしをリアルにイメージできる、というのが実に新鮮な体験だったわけです。

河原での石拾いは、キチンとした図鑑などがあれば、とてもリーズナブルに楽しめる自然体験だと思います。
もし良かったら、お近くの河原などで、キレイな石探しをしてみるのも悪くないでしょう。

ということで、今日1本目のメルマガは日曜日の石拾い体験のお話でした。
ではでは、すぐ次のメルマガをお送りしますので、しばらくお待ちくださいませ。

--------------[KID'S SIGNAL No.1209 -了- ]---------------


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