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とても良いアイディアの人気商品が存在しているのに、その便利さが全然分からないまま、気づきもせずに素通りしていた自分が、超、情けなくなった話。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1249号●2025年1月17日(金)
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読者さん、こんにちは。
すみません。またまた本日は、メルマガ発刊が遅れまして、ただいま1/17(金)の夜10時なのです。
歯が少し痛くなって歯医者に連絡したら、予約キャンセルが出たということで急遽出かけたのです。その他の雑務もいろいろ重なっていて、メルマガを書く時間がうまく取れなかったのであります。
あまりに遅くなったので、このメルマガは明日、午前中に送信します。
ということで明日、というかこれを読まれている方には本日、メルマガは一日2通配信ということになります。
ご了承くださいませ。
さて、今日はちょっとめずらしく、ある文具商品のご紹介です。
先日から「文庫本ノート」の紹介をしているわけですが、このノート、厚みのある綴じノート特有の弱点があります。
それは、読み返す時に手で支えていないと読み返せない、ということ。
もともとダブルリングノートが大好きで、ずっとダブルリングノートを使ってきたわけですが、ダブルリングノートの良いところは、リング綴じだからノートを半分折りにできる、というところでして、半分折りができると、読み返したいところを開いて、半分に折って机の上にでも置いておけばいくらでもながめていられます。
しかし、文庫本ノートだと読み返すにしても、ずっと手でページを開いておかないと読み返せず、たとえばノートに書きこんだ内容を転記しようとすると、何か重いものでもノートに載せてページを開いたままにしておくとか、けっこう不便なことになってしまうわけです。
で、「そうだノートをはさむクリップのようなものがあれば便利なんじゃないか?」と思って、いろいろネット検索していたわけです。
こういうジャンルというのは、良くある困りごととして、一定数のボリュームのあるユーザー層が存在しているわけで、何か良いものがあるかも知れないと見ていたわけです。
で、観ているうちに、この商品がけっこうな頻度で出てきて、「はて?」と気になってきたわけです。
●うかんむりクリップ
https://www.sun-star-st.jp/items/230403061529/
この「うかんむりクリップ」、もうずいぶん前から、その存在だけは知っていたのです。
「へんな形のクリップだなぁ」と。
でも、どこが良いのか、さっぱりわからなかったんですよ。
ちゅうかね、そもそも上記のページにある紹介動画も前に一度見てるんですけど、「はぁ? なにこれ?」という感じでメリットがさっぱり分からなかったんです。
でもこれが!
「文庫本ノートを開いておくためのクリップはないか?」という気持ちで見たら、いきなり、その形の必然性が理解できてしまった!
これ、要するに、
●背表紙の厚みのある部分は避けて、開いたページ部分だけを押さえることができるクリップ
だったわけです。
「ああ、それは便利だ!」
と気づいたんですね。
僕も通常のT字型クリップはいくつも持っていたわけです。で、そういうクリップで書籍を開いたままにしようとしたことも何度もあるわけです。
でも、結局それを常用はしなかったんですね。
なんでか?
通常のT字型クリップだと本を押さえられる部分は、背表紙の厚みのあるところ「だけ」になってしまうから、なわけです。ページを開いて折り返した、ページの一番根っこの部分、背表紙に一番近い部分「だけ」に圧力がかかって、本に変な圧力がかかって、キチンと本を「開いたまま」にしておけないわけです。
本を傷ませたくない気持ちとかがあると、とてもじゃないけど普通のT字型のクリップは使えないわけです。
でも、この「うかんむりクリップ」は違う。
いちばん力がかかってしまう「背表紙の厚み部分」には、押さえる「板」自体がないわけです。厚みのある背表紙部分をさけて、いま開いているページの左右部分だけを必要なだけの力で押さえてくれるわけです。
もうね、ほんとにね、私は目ウロコでしたよ。
「そうやん、クリップの形を『うかんむり』みたいな形にしたら良かったというだけのことやったんやんか! なんで気づかんかったんやワシ!」
というくらいに驚いてしまったわけです。
だって、本を開いて押さえておくためのクリップも探したことがあるし、そのたびにこの「うかんむりクリップ」も目にしていたわけですよ。
でも、その形の意味が、もう全然分かってなかったわけです。
いやー、おどろきました。
人間、その問題に本当に直面しない限り、なかなか本質的な解決策というものは「理解すること」自体ができなかったりするんですね。
で、問題を我が身に引き付けて考えられると、とたんに世界が全然違うように見えてくるんですね。
ああ、そうだったのかーととても感慨深いのです。
ということで、さっそくいくつか購入したのですが、最安値の商品をとりあえず注文したら、到着がずいぶん先になってしまいました。
で、昨日ちょっと大阪まで出かけたら、この「うかんむりクリップ」の「ミニ」版が出ていたので、ミニだとまさに文庫本の最適サイズだなと思って購入してきたわけです。
いやー、これは快適です。すごく使い勝手がいい。
なんでいままでこういう形のクリップがなかったのか、不思議に思うほど、書籍とか文庫本とかを「開いたまま」にするのに最適なのであります。
ずーっと、「なんでこんな変な形のクリップが人気なのかしらん? わけわからんわ」と思っていた自分が情けないです。
いやマジで。
読書するのに本当に最適。
しかし、こんなに素晴らしいクリップなのに、サンスター文具の「うかんむりクリップ」のページは、あまりに説明不足。説明下手すぎますな。
せめて、
●書籍の背表紙の厚みを避けてクリップできる。
と一言書いておいてくれよ! と、コピーライターとしてはものすごく文句を言っておきたい。
たったこの程度の説明さえあれば、「ああ、そうか!」と分かるのに。
うーむむむむ。
ということで、今日はいい商品がちゃんと紹介されていない釈然としない気持ちで終わることとします。
ではでは、また明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1249 -了- ]---------------