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今日はちょっと愚痴らせてください。ものすごくしょーもない話です。すみません。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1258号●2025年1月26日(日)
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読者さん、こんにちは。
今日はちょっと愚痴りたい話があって、少しみなさんに吐き出させてもらおうと思いました。有益な話でも面白い話でもなくて、申し訳ない。

実はFacebookの知り合いで、かなりの映画好きの人がいるんですね。本当に毎日のように映画を観てる。年齢も近いし、まぁまぁ映画の批評眼も、そう低くはない。(高くもないですけど。ここは後述。)

で、この人がもう本当に、そんなにたくさん映画を観てるのに、僕の大好きなMCU、マーベルシネマティックユニバースの映画はほぼ見てないわけです。
「アメコミ映画はちょっと…」
とか言う。

ここに、なぜだか僕は、かなり腹が立つわけです。

「そんなにたくさん映画を観てるのに、なんでMCUを観てないんや! それは人間としてダメやろ!」

って思うわけです。え?「人間としてダメ」は言い過ぎ? いや、そんなことないんですよ。これも後で解説します。

で、この人が、ある新聞の人生相談の切り抜きみたいなのをシェアして、回答者が人生訓などを良く語るタレントMさんだったんですけど(僕も好きな方です。良い人)、「このMさんの回答を読んで泣かない人はいないだろう」的なことを、その映画好きの人が書いてたわけです。

どんな相談だったかと言うと、ある女性が結婚したら、旦那が難病にかかってしまって、その女性が働きながら介護もやって、生活のために買った家のローンも自分で払っているという話で、「なぜ私だけがこんな目にあうの? 外食もしたいし、ゆっくり寝たい。自由におでかけもしたい」と介護生活の辛さを訴えている内容だったわけです。

それに対してMさんが「まず私はあなたに言いたい。あなたは立派で尊敬します。」と、とうとうと褒め称えるわけです。で、回答内容がほぼほぼ「誉め言葉」で埋め尽くされて、最後に「インターネットの時代、同じような境遇の方を募って連携されてはどうでしょう?」みたいな内容だったんです。

僕はね、もう驚愕して、「これはアカンやろ!」と思ったわけです。
こんなもんね、介護疲れに陥ってるっていうのは、公的サポートを受けてないからなわけですよ。この相談者を地域包括センターにつないで、適切なケアマネージャーにケアプランを立ててもらって、最適なヘルパーさんのサポートを受けないとダメなわけです。

そういう「ケア」をちゃんとしてあげないと、この相談者の方は「自死」しかねない状況じゃないかと思ったわけです。
なので、そもそもこういう切羽詰まった「相談」を、キチンと地域包括などにつなぎもせずに、タレントの同情話しかできないようなコーナーの原稿に利用する新聞社自体に問題がある話なんですね。

ま、大手新聞社の記事だったらしいので、多分内容に気づいたソーシャルワーカーとかケアマネさんとかが、即座にサポートに入っていると思うんですが、新聞社は日銭稼ぎですから、同情話にして、読者をいい気持ちにさせるだけなわけです。

でね、こういう「同情話」のことを「感動ポルノ」っていうんですよね。読んだ人は「いい話を読んだ」と泣いてるだけで、別に何も動こうともしない。というかそもそも、地域包括センターからケアマネさんヘルパーさんへとつながれていくこととか、公費による負担がそれなりに入ってお金もそんなにかからないとかを知りもしない。ただ泣いてるだけ。

なので、僕はその映画好きの人に「いや、それ泣いてる場合やないでしょ、ほっといたら、この相談者さん自死してしまいますよ、ちゃんとサポートの仕組みにつないであげることが大事なんじゃないですか?」と言う事を伝えたわけです。

まぁ、話としてはこれで終わりなのですが、ここで僕が言いたいのは、

●スーパーヒーロー物を観ない人は同情話で泣いてるだけにしかならない

ということなんです。

なんで? と思われるかも知れませんが、大事なポイントが一つあって、それは、

●架空の話と現実とを、はっきりと区別する習慣を持っているかどうか

なんですね。

結局ね、スーパーヒーロー物を観ない人は、物語を「これは架空の物語で現実ではないんだ」と割り切って観る、ということ自体を嫌ってる人なわけです。

なんでかというと、「ドラマというウソの世界に浸って現実から目を背けたい」からなわけです。

映画好きの人って世の中にたくさんいてるんですけど、この「現実逃避」のために見ている人は、ものすごく多いわけです。
まぁ、映画が現実逃避なのは、それはそれで必要なことだから現実逃避もしたら良いと思うんですよ。

でもね、この「悩み相談コーナー」のように、即座にサポートしてあげないと自死しかねないというような現実的に即応しなくちゃいけない案件もあるわけです。でも、そういう「現実逃避のために映画を観る人」というのは、その現実問題には気づくことすらできないんですね。感動ポルノばっかり求めているから。

で、僕の大好きなスーパーヒーローものには、この「現実逃避のための感動ポルノ」というのは、まずできないわけです。
だって、最初から「ウソの話だピョン!」と宣言しているジャンルだからです。
感動ポルノが入り込む隙間自体が存在しないわけです。

だからね、これはもうほぼ確実だと思っているんですけど、スーパーヒーロー物を観ない人というのは、

●映画・ドラマに「現実逃避」を求めている人

なんですよね。
で、実はスーパーヒーロー物を見る人は、はっきりと

●映画・ドラマに「現実逃避」は求めず解決と正解を求める人

なわけです。
これねぇ、同じ「映画好き」であっても、感性がかなーり違うんですよね。
上記の人生相談で感動ポルノに「泣く」なんて、僕は絶対にないですから、

●泣いてる場合か! この人、辛抱ギリギリやんけ! 即座にサポート入れてやれや!

なわけですから。
はっきり言って、こういう案件で「泣いてるだけの人」って僕は人間的に許せないわけです。

だから「現実逃避」している人の映画評というのは、現実社会を投影している映画とかの場合はかなりトンチンカンになるわけです。
ちょっとお話にならない。
で、それがなぜトンチンカンになるかと言うと、やっぱりそれは現実直視が出来ていないからで、なぜ現実直視ができていないかと言うと、映画を観る時に、スーパーヒーロー物のような「このお話は嘘っこだピョン」と現実ではなく幻影なのだと堂々と宣言しているスタンスに耐えられない感性だからなわけです。
だって現実逃避したいんだから「ウソっこドラマ」じゃダメなわけで。

だから僕はスーパーヒーロー物を観ない人はダメ人間だ、と断言してしまうわけですけど、まぁ、この意見、世間的には超マイナーな意見ですからね。
なので、今回のこのお話は「愚痴」にしかならないわけで。

でもなぁ、やっぱり僕は「人生相談」されて感動ポルノで泣いてるだけの人にはなりたくないです。いやほんと。

ということで、今日のメルマガは愚痴のみで失礼します!
ではまた明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.1258 -了- ]---------------


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