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ブラインドタッチの習得に、「努力すれば身に付く」という一般論だけで取り組んでいる人がものすごく多いと思います。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1337号●2025年4月15日(火)
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読者さん、こんにちは。
今日もブラインドタッチ練習ソフト「WEEK」に関する話題です。
ブラインドタッチ練習に関しては、世間に流通している「常識」がかなり間違っていて、その「間違った常識」のせいで、かなりの多くの方が、ほんとうはとても簡単に身に付くのに、何年も何年も練習を重ねて「どうも上達しないなぁ」と思っていたりするわけです。
その中でもかなり大きな問題としてあるのが、「努力すれば結果はついてくる」というようなとても一般的な「根性論」のみを信じて、とても効果的とは言えない練習をずっと続けている、という状況です。
これを僕はなんとかしたいと思っているのですが、そもそも多くの方は、
●ブラインドタッチの習得には何年もかかる。
という思い込みを持っているわけです。
この思い込みは、完全な間違いなのですが、こういう思い込みを持ってしまう事は仕方のないことだと思います。
かく言う僕も、本当にブラインドタッチが出来ている人に習得期間を尋ねるまでは、絶対に何年もかかると信じ込んでいましたから。
ともあれ、そういう思い込みが前提になっているがゆえに、世間の方は、
●長くかかるなら、楽しみながら身に付けよう
と考えるわけです。
それゆえに、世間では「タイピング練習ならゲームタイプのものがベスト」という、最悪の選択に走ってしまうわけです。
この最悪の選択をされている方がどれほど多いのかは、ネットで検索するとすぐに分かるんですね。
たとえば、パソコン用のゲームタイプのタイピング練習ソフトで、最大手の最もヒットしたタイトルは、
●780万本
も売れています。
また昔はゲームセンターでゲームタイプの練習ソフトが設置されていて、キーボードを備えたゲーム機が多くの方に遊ばれていたわけですが、この販売台数は分からないものの、同じゲームが家庭用ゲーム機に移植されて販売され、Windows版はバージョンアップを続けながら、何年も販売され、Mac版まで開発されていたわけです。
また最近では、ネットで無料の「タイピング練習ゲーム」が非常に人気が高く、タイピングを習得したいという方が、まず最初に利用する「お寿司」がモチーフのゲームなどは、うちの娘(小6)の同級生が練習するのに使っていたくらいにポピュラーなのです。
これらを考え合わせると、いかに多くの人が「タイピング練習ならゲームタイプ」と考えているかがはっきりと分かります。
娘の同級生の男の子などは、「このゲームでタイピングをがんばっているんだ」と言うと先生が「それはいいことだ。がんばれ」と応援していましたしね。
僕としては「いや、その練習方法は間違っているから即刻練習をやめなさい」と言いたかったのですが、先生のメンツをつぶしてしまうことにもなるので、黙っていたわけです。
これらの「ゲーム」は、あくまで「楽しく遊ぶ」ということが主目的になっていて、「必ずキーボードを一切見ないブラインドタッチャーにするぞ」というような意気込みはまったくありません。
ブラインドタッチを習得するなら、ホームポジションの概念と練習は絶対に必要なのですが、ホームポジション練習が搭載されているソフトは、ほとんど存在しません。
前に一度だけ、ホームポジションなどの基本知識が掲載されたソフトを見かけたことはありますが、ほんとうに「オマケ」程度でした。
ゲームタイプの練習ソフトはデザインの多少の違いはあれど、すべて、
●画面に出てきた「単語」をいきなり打たせる仕様
なのです。
そもそも「どのキーがキーボードのどの位置にあるのか」の説明すら一切ありません。
こんなものでブラインドタッチが身に付くはずがないのですね。
見に付くのは「キーボードを見て打つ」という、ブラインドタッチ習得で、もっともやってはいけない悪いやり方を身に付けさせるだけなわけです。
ですから、世間には何百万人もの「見て打ち」のタイピング難民が溢れかえっている、ということなんです。
その数はおそらく軽く一千万人を超えるでしょう。
まさに「悪貨が良貨を駆逐する」という奴で、本当に役立つ練習ソフトや体験教室などは世の中に存在しているのですが、まったく知られていない状況です。
有料で行われているパソコン教室においても、実はタイピングの授業というものは、希望者だけが標準コースとは別に受ける形になっていて、基本コース5万円、完全習得(プロ用)コースは追加で7万円というような価格設定になっていたりします。
こういう状況で、僕は「いや、一週間、最大練習時間7時間くらいで完全なブラインドタッチャーになれますよ」ということをやろうとしているわけでして、実は世間のみなさまの「勘違い」をいかに解いていくか、その「脱・洗脳」作業こそが重要になるだろうなぁと思っているのです。
ということで、本日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1336 -了- ]---------------