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物事、「最初が肝心」とは思いませんか? タイピング練習のことを考えると、「最初が肝心」と言う言葉の大事さに震えます。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1343号●2025年4月21日(月)
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読者さん、こんにちは。
今日は月曜日でして、世間のみなさま、自分も含めて「ああ、休みが終わって一週間がはじまる。がんばらなきゃなぁ、大変だ」というような気持ちになっておられるかと思います。
実は今朝はうちの娘(小六)が「今日は休みたい」とゴネまして、娘に甘い親としては、たいてい甘い顔をするんですけど、この「月曜日に休みたいと言い出す」というのが最近習慣化してきているものだから、もう私は超強力に叱りつけ、無理やりにベッドから引きずり出し、時には裸足のまま外まで引っ張り出して車に押し込んで学校に連れ出そうとまでするのであります。
というのは、やっぱり「月曜日」というのは一週間の始まりの日でして、この「最初のスタート」というものを教室のお友達と共有できていないと、目標の共有とか、体験に対する感想・反省みたいなことが他のお友達とズレが生じ、しかも、そのわずかなズレがどこからはじまっているのかすら気づきにくくなって、結果的に喧嘩したり疎遠になったりしかねないと、僕は考えていたりするからなのです。
で、このことをタイピングにあてはめてみると、僕がいまブラインドタッチャーであるのは、ほんとうに最初の最初の「出会い」が良かったからだとしみじみ思うのでありますよ。
ご多聞に漏れず、僕も、一般のみなさまと同じく「完全ブラインドタッチ習得には超・超・超、時間がかかる」と思い込んでいたわけです。
ただ、ありがたかったのは、仕事の関係で本物のブラインドタッチャーである、当時の「キーパンチャー」とでもいうべき職業の人の作業現場を見学できた、ということです。
まず、そもそもその方は、ディスプレイの横に置かれていた(ブラ下げられていた、のだったかもしれません)原稿と、入力したディスプレイの両方を見比べて入力作業をされていたわけですが、もう、まったくキーボードは見ていなかったわけです。
元原稿とディスプレイを見比べながら、そのまま原稿入力をされていました。
僕はその様子を見て「こういう超すぐれた技能を持っている人に、出会えることなんてそうそうないぞ! よし、タイピングを学ぶのに何年かかったのか聞いてみよう」と決意したわけです。
この「聞いてみよう」と決意したこと自体、そうそう起こる出来事ではないわけですが、僕はライターという仕事をはじめて、まだ間もなかったですし、ちょうどパソコンとかが出てきたところで(ワープロはそろそろ一般化しはじめていたころです)これからのライターはタイピングが必要になるだろう、と思っていたので「いま聞いておくだけ聞いておけ」と思った、というわけです。
仕事上キーパンチャーに出会えた、仕事上タイピング習得が必要と考えていた。
この二つの条件がなければ、そんな初対面の方にいきなり「タイピング習得に何年かかりましたか?」とか聞けるわけないんですよね。
で、そこで衝撃の「習得には何年もかかると思っていたのに、せいぜいひと月程度」という驚愕の事実を知ったわけです。
まさに驚天動地の事実認識でした。質問しながらも「え?」と驚いて、数秒返事ができなくなってたと思います。
この衝撃の事実を知ってから「ほんまにひと月とかで習得できるの?」と疑問が湧きまくりになりまして、書店などでタイピングに関する書籍を立ち読みしまくり、もっとも信用できそうな、
●ワープロ・パソコンのJISキーボードタイピング入門
単行本 - 1983/1/1 山元 祥弘 (著)
という、書籍にたどり着けたわけです。
(いまや入手困難本です。同じような内容のしっかりした書籍もほぼ見当たりません。かなり悲惨な状況です。)
で、この書籍に、くどいくらい「見て打ちのクセをつけてしまったら、あとからクセを取るのはとても苦労するよ」ということが書かれていて、「最初から一切キーボードを見ずに練習しなさい」と書いてあったことが、僕にとっては幸運だったわけです。
ほんとに学習の最初の最初、出会いの部分がとてもラッキーだったわけです。
いまの世間の方々がどういう状況かというと、もう僕の最初の
●完全ブラインドタッチ習得には超・超・超、時間がかかる
という素人特有の根拠のない勝手な思い込みで練習ソフトを探し、「見て打ち」でしか練習できないような欠陥習得ソフトで練習して、いちばんやってはいけない「キーボードの見て打ち」だけを素早くする、最悪の学習方法を選んでしまって、3年たってもブラインドタッチになっておらず、しかも「まぁそういうものなんだろう」と考えていたりするわけです。
僕自身は出会いが良かったおかげでワープロソフトに添付されていたオマケの、それでも「基礎」はしっかり学べるまともな学習ソフトで、まる1か月かけて「JISかなブラインドタッチ」を習得できました。
でも、普通の人は、「出会いの悪さ」のせいで、ものすごく努力していて、練習ソフトのサブスクに参加して、毎月なにがしかのお金を支払って、それでいて、3年たっても「キーボードを見てしまう悪いクセ」はより一層体にこびりついているので、まったくブラインドタッチができず、すごく文字入力に苦手意識を持っている、というようなことになってるわけです。
これは、ほんとうに「最初の出会いの違い」だけなわけです。
ほんとうにほんの少しの差でしかないわけです。
でもだからこそ、「基礎」というものの重要性をいやがうえにも知らざるを得なかったということなわけです。
こういうことを思い出しては、最近は本当に「基礎の大事さ」とか「出会いの大切さ」、「最初の第一歩を慎重に」ということをかなり重視するようになってきました。
いやほんま、あまりに結果に大きな差が生まれすぎです。まじで。
ということで、今日は「最初の第一歩が大事」という話でした。
ではでは、また明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1343 -了- ]---------------