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昨日の話の続きで「切り取り線付き」についても、少し書きたいのです。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1353号●2025年5月1日(木)
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読者さん、こんにちは。
昨日は、方眼罫について「スマホスキャナ」が出てきた時代に時代遅れになっている、という話をしました。

で、これと似たような要素に、

・切り取り線付ノート

というものもあるよな、と思っているのです。

一時期、天部分を糊付けしたメモ帳とかをぺりっとはがして、オートシートフィーダー付きのスキャナに読み取らせて手書きノートのデジタル化を行う、というのがけっこう流行った時期があったと思うのですよ。

でも、いまでは、もうそう言う事もしなくなってきたわけです。
なんでかと言うと、「スマホスキャナ」が出てきたからですね。
もう別に切り取らなくてもいいんですよ、いまは。それこそ、

●ウカンムリクリップ
https://www.sun-star-st.jp/items/230403061529/

とかで、ノートをグイっと広げることができれば、きれいにノートの「部分取り出し」はできるわけです。
何も切り取り線なんかいらない。

で、僕はこの「切り取り線」というのも、かなり嫌いなんですよねぇ。

まず、そもそも綴じノートというのは「綴じてある」ということが一つの特性なわけです。バラバラにならないことが、ノートの魅力でしょう。
だから「切り取り線付きノート」というのは、その本質を否定しているようにしか思えないわけです。
一冊に雑多な事を時間順に適当に書いたとしても、Aの項目のあとにDの項目があって、という「順番の記憶」があるからノートは一冊にまとまっている方が便利なわけです。

これが1枚でも途中の用紙がなくなったら、そういう連続性が消え去ってしまって、自分の記憶まであやふやになるでしょう。

で、そもそも「1枚だけ」を切り離しても、それは「リング穴」もついてない一枚の単なる「紙」にしかならないわけです。
まぁスキャナで読み込むという事ならそれで役割は「終えて」しまうのかも知れませんが、紙単体で見た時は単なる1枚だけのぺらぺらの紙のみになっちゃうので、取り扱いはかなり大変です。

こういう単品の「紙」は、穴をあけてバインドするか、袋ファイルのように適当な封筒に入れておくとかしないと、あとあとの再読とか情報活用の役に立たないわけです。

とにかく切り取り線ではがした「一枚、単体の紙」というのは、それはそれは管理が超手間なわけです。
で、僕は一時期、リングノートの

●ロルバーンノート
https://shop.delfonics.com/c/notebooks/cat401

を、使ってた時期があるんですけど、これが切り取り線付きでB7サイズで、けっこう使いやすかったんです。
このロルバーンを使っていた時は、基本的に

●不要なメモは捨てる

というスタンスで使ってたわけです。
ちょっとしたメモとかを手持ちで持っておいて、たとえば電話番号とかなら、いつも使っている電話番号リストに書き写したら、その電話番号が書かれているページは破り捨てる、わけです。

で、こういう時に切り取り線で切り取るか? というと、とんでもない。リング穴のところから引きちぎるわけですよ。

こうすると、ほんとうに必要なメモだけがリングの側に残るので、一冊のメモがとても濃い内容になっていくわけです。
(このロルバーンを使い続けて行った後に、LIHIT LAB のツイストリングノートのメモサイズが登場したわけです。僕が小躍りするくらい喜んだ、というのも分かってもらえると思います。)

でも、リングから破り取るのとは逆に、いろいろ書き込みして分類もしにくく、でも残しておきたくなったようなメモは、切り取り線でていねいに切り取るわけです。
で、ロルバーンには一冊の最後の方に、透明ポケットが何枚かついているので、そこに保管するようにするわけです。
切り取り線とジャストサイズなので、きれいに収まってくれますし、ポケットに入っているだけなので、読み返すのもラクなんですね。

で、ロルバーンの場合はこの、

●切り取り線+透明ポケット

という組み合わせとアイディアがあったから使い勝手が良く、それはもう何冊もメモし続けることができたわけです。

でも翻って、いまいろいろな文具店とかで目にする「切り取り線付きノート」には、そういう工夫も何もないわけです。
で、そういうノートを見ると、僕はいつも、

●使っているうちにミシン目から破れたりするんじゃないの?

という不安に襲われて、ちょっと使いたくなくなっちゃうんですね。
いや、そんな、自分がちぎろうともしていないのに、ミシン目から剥がれていくなんてことは、あるわけないんですけど、どうにも「ミシン目がある」というだけで、そういう不安感を感じてしまうんですね。

「なにかの不手際で、ミシン目から破れ落ちたらどうすんねん!」

と勝手に怖がってしまってるわけです。
まぁこれ、ロルバーンで気軽にペリベリと破ったり、切り取ったりを繰り返してたからだとは思うんですけどね。

そんなこんなも、いまの時代ならスマホスキャナで充分なんでもやれます。
だから、「ミシン目による切り取り線」というのも、これまた時代遅れだと思うんですよ。

で、恐ろしいことに、世の中で一番多いのがですね、

●方眼罫+切り取り線付き

のメモだったりするわけです。
うげー、やめてくれーって思うんですよね。
本当にいらん。不要。時代遅れ。
何も考えてないよなぁって思うわけです。

やっぱりね、スマホスキャナを使い始めたら、ノートは

●無地+綴じノート

ってことになると僕は思います。

ということで、今日のメルマガはここまで。
では、また明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.1353 -了- ]---------------


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