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「WEEK」みなさまにいろいろご感想いただきました。「ああ、そうか」と気づいたこともあったので、ちょっとシェアしておきます。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1365号●2025年5月13日(火)
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読者さん、こんにちは。
昨日は、WEEK完成版の体験会にご参加いただきありがとうございました。
さっそく、いろいろご感想などいただきまして、そのほとんどが「改良点」に関するもので、

「ああ、やはり完成度が低いのだな」

と思わざるを得ません。(笑)
とくに問題の表示文字が小さいというのは、みなさんがおっしゃることで、けっこう悩んでいたりします。
というのは、練習問題文に関しては

●全体の長さを明示する

ということを重視してるからなんですね。全体の長さが分からないと、いつ練習が終わるか分からないのでイライラしてしまうと思うのです。
これはなかなかに難しい問題なので、しっかりじっくり次のバージョンまでにはなんとかしたいなと思っております。

とは言うものの、完成度が低くても、とにかくリリースして世に問うということをしないと何も進まないので、修正できるところは修正しつつも、大きくはこのバージョンのまま、近々リリースする予定です。表示の問題などは次バージョン以降ということでご容赦ください。

で、今日はいただいた感想のうち、「ああ、そうか」と気づきを得られた部分があったので、ちょっと紹介したいと思います。

その感想というのが、

●目標達成後に応用編があればボリューム感が増す。
●好きな歌詞や、詩の一節を問題に入れられたら飽きずに取り組めそう。

というものでした。

ごめんなさい。
この上記二つについては、まったく採用される見込みはありません。

というか、「WEEK」という練習ソフトがどういう考え方のもとに開発しているのかの説明不足だったのだなぁと恥じ入った次第です。

WEEKという練習ソフトは、練習問題が7問しか存在しないタイピング練習ソフトです。
で、なぜこれが7問しかないかというと、

●暗記するくらい何度も練習して、指の動きを「無意識化」する。

ということを目標にしているからです。
くりかえしくりかえし、同じ問題を、何度も何度も練習するので、指が、

●この「音」なら、この動き。

と自動的に動くようになってくるわけです。

この繰り返しというのは、単調な基礎訓練なので、誰もそんなに「長く」練習をしたいとは思わないわけです。
なので、WEEKでは練習問題を究極まで「短く」してあるわけです。

実際、日本語入力に不必要なキーは問題文の中に入ってすらいません。(アルファベットのQ、Vなどは練習しません。)
削りに削りに削った「練習問題文」が、WEEKの7問なのです。
なので、

●好きな歌詞や、詩の一節

などは、WEEKで完全なブラインドタッチが身に付いた「後」に楽しんでください。
それまでは、楽しくはないけれど、この練習問題をひたすら「指が記憶してしまう」まで練習し続けることが必要なのです。

一番重要なのは、

●無意識に打てるようにする

ということなんですね。

ここの説明が少し足りていなかったかなぁと思います。

ブラインドタッチで重要なのは、ほんとうに「無意識化する」ことなんですね。
たとえば、東京大阪の自動改札は、タッチ式であれ、投入口への差し込み式であれ、はじめて使う場合は、かなり意識しないとできません。
しかし、2週間もたったころには、そもそも自分がタッチして入ったということすら忘れて電車に乗っているはずです。
それだけ繰り返し同じことをしているからですね。

ですから、WEEKにおける「パーフェクトブラインドタッチ練習」というのは、

●おどおどしながら切符を自動改札に投入する

という段階から、

●そもそも、今日、自動改札を通った時に切符だったかタッチだったかすら覚えていない

くらいのところまで「無意識化」するためのソフトなわけです。

いま、世にいる数多くのパソコンユーザーは、この「おどおどと自動改札に切符を投入」していて、そこから卒業できていない人達ばかりだ、ということなんです。
それを「どうやって通ったか覚えていない」ところまで自動化・無意識化することが重要なわけです。

この無意識化を達成するには、同じ動きを何度も何度も繰り返すしかないわけです。
で、昔のブラインドタッチの練習ソフトなどだと、この繰り返しを、

●各指ごと(人差し指、中指、薬指、小指)に練習する
●それを右と左で別々に練習する
●左右ができたら、単語にすすむ。
●記号や数字も同じように練習する

というようなやり方を取っていたわけです。
これはね、それはもう「苦行」だったわけです。もう、思い出すのも嫌になります。

そういう「苦行」を無くすために、開発したのが、

●たった7問だけの練習ソフト「WEEK」

なわけです。

ブラインドタッチに必要な指の動きをこまかく分析して、種類分けし、それから使用頻度で覚えるべき順番を確定し、その後、その順番で使える「キー」を使って、それなりに「文章的な飽きにくそうな」練習問題として組み上げて、7問の練習問題に絞り込んでいったわけです。

なので、余分な繰り返し練習も必要ありませんし、ただただ、この7問を暗記するくらい(暗記する必要はないですけどね。画面に表示されるので)何度も繰り返し練習するだけで良いわけです。

また、「応用問題」というのも、この「WEEK」には存在しません。
なぜかと言うと、1問目から7問目までがすべて「キーの使用頻度順」に並べられているので、1問目の応用が2問目、2問目の応用が3問目と、つねに「1問進むごとに難易度が上がる」ように作ってあるからです。

応用問題がやりたくなったら、1問先へ進む。でも先に進むと誤打が増えたり、スピードが落ちたりする。
そうであるなら、いまやっている問題より、より基礎的な「ひとつ前の問題」を繰り返し練習して、「無意識度」をあげる。
ただひたすら、これだけで良い、という形になっているわけです。

「ただひたすら同じ文章を打つ」

というのも面白くないかもしれませんが、それも、

●3.5時間~7時間程度

と、必要な練習時間数も見えています。

ですので、単調と思われるかもしれませんが、すべては「指の動きの無意識化」のための練習と割り切って、この練習問題「7問だけ」をひたすら練習してもらいたいと思います。

「応用問題」も「好きな歌詞」も、すべてはWEEKの「最大7時間」が終わった後の「ごほうび」だと思って取り組んでいただきたいのです。

そして、この「無意識化への繰り返し期間」さえ通り越すことができれば、晴れて「完全なるブラインドタッチャー」になっている、という仕組みなわけです。
たぶん、この「WEEK」より短い期間で日本語をブラインドタッチで打てるようになるソフトというのは、この世に存在していないと思います。WEEKだけだと思う。

ですので、「楽しみながら練習する」という考え方は捨てて「単調な練習を最短で済ませてしまう」という発想に転換してください。
こここそが、すべての考え方の違い、発想の転換のポイントだと思っておりますので。

「好きな練習問題を表示して練習できる」を売りにしている練習ソフトは多いと思うのですが、僕は

「それは身についてからやったらよろしい。それよりしんどい練習期間そのものを超短くする方がよろしいがな」

という発想なのだ、ということなんです。
この部分、ぜひぜひご理解くださいませ。

というか、このあたりの事を、販売ページや本体プログラムにも解説として入れておかないとダメかも知れませんねぇ。
うーむ。良く考えよう。

ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.1365 -了- ]---------------


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