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WEEKがなぜ「ローマ字入力専用」なのか? ということをお話します。超実用的な理由です。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1377号●2025年5月25日(日)
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読者さん、こんにちは。
さて、今日もタイピング練習ソフト「WEEK」の販売ページを作るために作業をシコシコと続けているのですが、よくよく考えると、WEEKが「ローマ字入力専用」であることのキチンとした説明がされていないなぁと気づきまして。
なので、あわてて、「なぜローマ字入力専用であるのか」ということを説明するブロックを書いているのです。
とくにこれは、世の中に「JISかな」を入力用として良く使っている人がけっこう多いとうところから必要なブロックなんですね。
なにも考えずに、とんかくパソコンを使おうと思うと、それはもう単純に「キーボードに書かれているひらがな」を打ちたくなるのは当然だと思います。
しかし、この「JISかなだから見て打てる」というのは分かりやすい反面、
●覚えなければならないキーの数が半端なく多い
という大問題点を抱えているのです。
それを二つの図にして比較しやすくしてみたのが以下の図です。
■JISかなを打つために覚えなければならないキーの一覧(84キー)
http://www.kidashigeo.com/week/img/lp_img/jis_kana.jpg
■ローマ字入力を行うために覚えなければならないキーの一覧(29キー)
http://www.kidashigeo.com/week/img/lp_img/ro-maji.jpg
この図で大事なのは、「ひらがな」を打つだけなら58個のキーを覚えるだけで良いのですが、(それでも多すぎますが)実際の原稿を書く作業では、アルファベットを使って文章を書かねばならない事柄はとても多いわけです。
たとえば、
Facebook
AMAZON
Microsoft
Apple
などの企業名はできればアルファベットで表現したいものですし、SNSやNHKなどはカタカナで表記されること自体が少ないでしょう。
となると、JISかなで日本語が書けてもアルファベットでの入力も「ブラインド」でできなければブラインドタッチの利便性が得られない、ということになってしまいます。
となると、58キーにアルファベット26文字を足して841種類のキーを覚えなければ実用的ではなく、これだけのキーをブラインドで打てるようになろうとすると、どれだけ短い期間でも1か月半はかかります。
その点ローマ字入力なら、上記の画像のように日本語だけなら覚えるのは25キーだけで充分入力可能な上に、「ローマ字で使うアルファベットのキー位置」は「アルファベット入力するアルファベットのキー位置」と共有が可能です。
ローマ字入力がブラインドタッチで入力できるようになっていれば、アルファベットの入力はほとんどできているようなものでして、ローマ字入力のブラインドタッチャーなら、アルファベットをブラインドタッチで入力するために新規に覚えなおさないといけないのは、
QCXLの4キーだけで、しかもXとLはどちらかを覚えれば日本語入力ではOKなので、実際に覚えるのはたったの3キーだけなのです。
で、実はWEEKでは、この3キーの学習ですら「省略」しているのですね。
なぜでしょう?
それはもともと「Q」とか「V」というキーがとても使用頻度が低いからです。この二つのキーの場合は、「ブラインドタッチでなければならない」という理由がそれほど高くありません。
実際には「ヴァ」であるとか「クァ」であるとか、日本語では発音されないような音ばかりですし、現実問題、この3つのキーに関しては、「見て打ち」で打っても実用上まったくと言ってよいほど問題がないからです。
しかも、26文字のうち22字がブラインドタッチで打てるようになっているのであれば、QVCの3キーくらいは、日常業務の中で少し意識して練習すれば、充分にブラインドタッチで打てるようになってしまえるはずです。
なので、WEEKではこれらの練習問題すら用意していないのです。
QVCのように使用頻度の低いキーの打ち方練習をするくらいなら、QVCを見て打ちしても良いから、とにかく実践となら仕事上で文章作成などをブラインドタッチで進めていく方が、はるかに良い練習になりますし、学習したのだ、という実感も高まりやすいはずです。
ということで、WEEKではローマ字入力には対応しているものの、JISかなや使用頻度の低いアルファベットキー「QVC」の練習課題は存在していません。
そのあたりは、ひたすら実戦で鍛えてくださいね、という仕様なのです。
WEEKは本当に実用的な文章作成能力やPC活用手法を提供していますが、あくまで実践を前提に効果的な練習手法を提供しています。無駄なく学べる方が人生を豊かにできるのではないでしょうか?
ということで、本日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1377 -了- ]---------------