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「見て打ち」はそれなりに実用的だから、なかなかブラインドタッチの練習が続かないのです、という話。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1385号●2025年6月2日(月)
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読者さん、こんにちは。
今日は、また、いまコツコツ進めているタイピング練習ソフト「WEEK」の販売ページの内容から、少し紹介したいと思います。
世間一般の人で、パソコン活用をしている人のほとんどは、4割~7割はキーボードを見て打つ「見て打ち」なのです。
多分、ほとんどJISかなキーボードで、「かな入力」で「見て打ち」をしているんだと思います。
で、その「見て打ち」の特殊な部分、たとえば自分の名前を打つとか、自分が取り扱っている商品の商品名だとか、そういう繰り返し打つ内容についてのみ、
「キーボードを見なくても打てるよ」
という感じになっていて、それを「ブラインドタッチ」なのだと思い込んでいる、という状態なんだと思うんですね。
まぁ世間でパソコンを使っている人の4~6割くらいは、そんな感じなんじゃないでしょうか。
もちろんIT系の仕事をしてるとか、パソコンがなければ仕事ができないという人は全然違った状態でしょうけれど、仕事上、帳簿だけはパソコンで付けておかないととにかく面倒なんです、という程度の人は、まぁそういう感じなんだと思います。
で、実は本当のブラインドタッチが、世の中に普及しないのは、この「見て打ち」というのが、上記のような「多少はパソコンを使わないとしょうがない」というような人達にとっては、
●充分実用的
ということが、かなり大きいだろうと思うわけです。
月に3~4日、パソコンに帳簿の数字を打ち込むだけ、とか、毎日使うにしても、特定の帳票などに新規のお客様の名前と電話番号と、たまにメールアドレスを入力するとか、今日の売り上げだけ入力すればいいとか。
そういう場合には、別にブラインドタッチを習得していなくても、「見て打ち」で、おおむね問題ないわけです。
これはそもそも、大前提として、
●手書きで文字を書くのは、ものすごく時間がかかることだ。
という事実があるわけです。
意外に世間のみなさまは、この部分を正しく理解されていないわけです。手書きはとにかく遅いんです。
なので、パソコンを使って「見て打ち」でデータなどを入力しても、手書きと比べればうんと速いわけです。作業がはかどる、ということです。
でも、だからこそ!
ブラインドタッチの習得をしようとすると、この「見て打ちの実用性」というものが、ものすごく邪魔をするんですね。
ブラインドタッチになるためには、どんな練習方法を選択したにしても、
●同じキーを何度も打って「無意識でも打てる」状態にする
という工程が必要になるんですね。
で、これが
●まったく実用的ではない。
ので、とにかく飽きるし、「見て打ち」ができる人にはダルいわけです。
「この練習面白くないなぁ」
と、どーーーーーしても感じてしまうわけです。
これが、いままでパソコンなど一切触ったこともない、まったく完全な「新人PC学習者」であれば、「見て打ちで使う」と言う事自体経験がないので、単調なキーボード練習もさほど苦しくはないわけです。
ところが、「見て打ち」である程度「実用」になっている人からすると、この「単調な作業」が、もう本当に耐えられないんだろうと思われるんですね。
これがね、「見て打ち」から「ブラインドタッチ」になるための、大きな大きな、とてつもなく大きな「壁」なわけです。
●「見て打ち」は充分実用的だからこそ、抜け出すのが難しい。
ということなんです。
で、このことを、ちょっとした図表にして表現してみました。それがこちら。
●入力スピードとブラインドタッチ習得期間との関係
http://www.kidashigeo.com/week/img/lp_img/oikosi_span.jpg
この図の前半にある、「見て打ち速度がブラインドタッチ速度を上回っている期間」というのが、「見て打ち」ができる人にとっては、とにかく辛いわけです。
とくに、WEEKのような基礎的な「決まり文句」を「無意識化する」ために「ただひたすら打ち続けるだけ」というのは、かなり地味で単調で、面白くない練習なわけです。
だって、文章どころか、単語にすらなっていないわけですから。
で、この「しんどい期間」というのを、どうやって乗り越えてもらうか? という事こそが、僕のWEEKのミッションとして、とても重要な事だと考えているわけです。
いくら
●練習すれば短期間で身に付きます。
と言ったとしても、
●練習しなければ、身に付かない。
わけです。
なので、練習期間を最初から「4時間~7時間程度」と明記しているわけですし、WEEKと並行して、毎日メールでレッスン内容が届く「DAY」というメールサポートも用意しているわけです。
いままでにも何度もWEEKで練習してもらってブラインドタッチャー、もしくはそれに近いところまで文章が打てるようになった人はいてるわけですが、時折どうしてもブラインドタッチができなかった、という人がおられるわけです。
で、そういう方にお話を聞くと、とどのつまりは練習が続かなかった、ということなんですよね。
あああ、もったいない。
と思うんですが、とにかく、練習してもらえないなら、そりゃブラインドタッチにはならんわなぁ、という話なわけです。
ということで、きょうは、ブラインドタッチの練習期間と「見て打ち」の実用性についてお話しました。
ではでは、また明日のメルマガでお会いしましょう。
--------------[KID'S SIGNAL No.1385 -了- ]---------------