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タイピング練習ソフト「WEEK」の販売ページで作った「図版」の話をちょっとさせてください。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1398号●2025年6月15日(日)
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読者さん、こんにちは。
先日からずっと制作し続けているタイピング練習ソフト「WEEK」の販売ページですが、やっともっとも重要な「コアファクター」というか、WEEKの心臓部とも言える、「練習問題」に関する説明文と図版が整理できてきました。

この説明をしなくて、WEEKの本質は全然伝わらないよなぁと改めて感じてまして、やっとキチンとした「商品説明」ができたかな? という気分になっているのです。

そもそも「WEEK」は、世間一般にある「ゲームタイプの練習ソフト」のように、「ランダムな単語を打たせる」というようなやり方は取っていません。(あんなものは話になりません。)

また、僕が大昔に練習した、そしていまでも市販されていたり、ネットを探せばなんとか見つけられなくもない「指一本ごと、あるいはキーボードの縦一列ごとの練習」という、コツコツと練習すれば確実にブラインドタッチになれる王道の練習方法も選んでいないわけです。

そもそもの開発動機というのが、上記の「コツコツやれば習得できる」という王道タイプの練習ソフトをなんとかしたい、というところから始まっているからです。

王道タイプは、チマチマと同じような動きの繰り返しで、練習していても飽きてくるし、すごく効率が悪いよなぁという感想を持っていて、そこをなんとか改善できないものか? という発想で生み出したものが「WEEK」なわけです。

なので、「WEEK」においては、徹底して「練習問題を短く、少なくする」というのが至上命題でして、だからこそ、練習問題はたったの7問しかない、超短期決戦型練習ソフトになっているわけです。

で、この「超短い練習課題」のことをどう説明すればいいのかが自分でも良く分かってなかったのですが、説明として言葉にするなら、

●決まり文句の反復練習

という言い方・考え方が最適だなと気づきました。

「WEEK」の練習の仕組みは、実際の日本語文章を入力するシーンを想定した上で、覚えるべき「キー」の使用頻度を子細に検討して、まずキー練習する「順序」をしっかりと策定するところから始めているわけです。

そして、その使用頻度の高いキーから順に練習しやすい言葉に再構築して、「決まり文句化」してあるのです。
この「決まり文句」を覚えてしまうくらいに繰り返し練習して、指の動きと文字との関係を、できるだけ早期に無意識に刷りこむこと、を目的としているわけです。

たとえば、「WEEK」の3段階目の練習課題文は「あでじゅきろ」という決まり文句を練習しますが、これはローマ字入力において使用頻度の高い「ホームポジション」と「母音(あいうえお)」のキー位置を指にしっかり定着させるための練習文=決まり文句になっています。

●「あでじゅきろ」で学ぶキー位置
http://www.kidashigeo.com/week/img/lp_img/adejukilo_fig.jpg

ホームポジションと母音キーとの位置移動を繰り返すことで、ブラインドタッチの最重要の「指の動き」が体得できるように構築してあるわけです。

こういう具合に、ローマ字入力で必要となる25キーをすべて、「指の動き」分析をして決まり文句化し、全7問に振り分けたのが「WEEK」という練習ソフトの特徴なわけです。

なので、

●自分好みの文章を読み込んで打つ
●ランダムな良く使う単語練習を行う
●苦手キーだけを練習する
●動かしにくい指の動きだけを練習する

というような練習は、すべて「回り道」なので、一切搭載していないわけです。(そういう練習はいたずらに練習時間を長引かせるだけで意味はまったくありません。逆に「悪癖」が体に染み込む危険の方がはるかに高いのです。)

ほんとうに必要なキーをとにかく使用頻度順でできるだけ早く「無意識に動かせるようにする」ということのみに特化させているのが「WEEK」だ、ということなんですね。

で、実際に文章を打つ時に良く使う「動き」から学んでいく、というスタイルなので、習得が速いですし、実は練習から実践への移行に「段差」がなく、「無段階」に、とてもスムーズに実践に以降できるんですね。

覚えた「動き」から、すぐに実用の役に立って行くので、日々文字入力をしている人なら、仕事と練習を区別なく行き来でき、日々自然とブラインドタッチに近づいていけるはずです。

この「練習」と「実線」の間が無段階である、という特徴は、「見て打ち」がクセになってしまっている人が、完全なブラインドタッチを習得しようとする際に、「つい昔のやり方に戻ってしまう」というリバインドを防ぐ効果も高いのです。

なので、「WEEK」では、「練習を完全に終えてから実践で活用する」という考え方ではなく、「練習しながら、実際の文字入力でも、できるだけブラインドで入力していく」ということを推奨しています。その方が「無意識動作」が定着しやすいからです。(使用頻度順に練習する、というのはそういうことなんです。)

仕事で入力作業がけっこう多めだ、という人ほど、効果を実感しやすいと思います。(ただし、「見て打ち」を封印するぞ、という意識を持ってないとダメですが。)

ということで、WEEKの一番「コア」の部分が、この「決まり文句の反復練習」なんですね。
そして、「WEEK」はすべての練習課題が全部、こういう「決まり文句」で構築されているわけです。
この連取問題さえ、飽きずにずっと練習していれば、確実に「完全なブラインドタッチャー」になれる、ということです。

やっと、この一番重要な部分の説明ができて、自分的にもホッとしております。
自分では「当たり前」と思っていることを、何も知らない人にも分かるように説明するというのは、こんなにも難しいのかと思ってしまいますが、なかなか大変です。
(まだ説明が拙いなという気分でいっぱいなんですが。)

ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.1398 -了- ]---------------


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