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タイピング練習ソフト「WEEK」は、どのキーを打つかの「ガイド」に、実は「キー」が表示されていないのです。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1399号●2025年6月16日(月)
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読者さん、こんにちは。
本日は、6月17日(火)です。6月16日(月)のメルマガをお送りします。
昨日は「WEEK」の販売ページを作っていて、いろいろ調べものしたりして、時間が取られ、メルマガは途中まで書いたものの、書き上げられず、本日続きを書いております。内容的にも、けっこう長いので、本日はまたまた2号連続発行日です。よろしくお願いします。
さて、昨日もまた、タイピング練習ソフト「WEEK」の販売ページを作っていたのですが、いろいろと説明をしていく中で、またまたどうしても「図表」がないと分からないよなぁというところが出てきまして、ああでもない、こうでもないと図版をひねくり回していたのです。
今日はそのお話。
そもそもタイピング練習ソフトというものの大半は、画面に「キーボード図」を出しまして、「このキーを打つんだよ」という「キーガイド」がないと練習にならないと僕は思うのです。
しかし、この「キーガイド」、練習ソフトによっていろいろ種類がありまして、僕に言わせれば及第点の「キーガイド」すら、世の中には存在していないと思っています。
そのアウトな「キーガイド」について少し紹介すると、
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Aタイプ●そもそもキーガイドがない練習ソフト
論外のソフトですね。
寿司打とかのゲームタイプの練習ソフトの大半はこれです。
こんなもので練習を始めたら「キーボードの見て打ち」という悪癖が体に染み込むだけなので、こういうソフトを使ってはいけません。
話になりません。
これ以上書くと悪口が止まらなくなるのでやめますが、この手のソフトが、それはもう、ものすごく多いです。
で、しかもかなりヒットしてます。狂気の沙汰だと思います。
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Bタイプ●模式図的にキーガイド表示がされるソフト
次は、苦労して「それらしく」はしてるけど、効果のかなり薄い表示形式です。
これはキーボードの縦列を明示して、それと打つキーを並べて表示する方法で、ま、ないよりはましですかね。
この表示形式は、「イータイピング」が代表的で、
・イータイピング
https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/img/etyping.jpg
こんな感じで、画面下になんとなく指の形をした「ガイド」が出て、打つべきキーはキーボード図の中で表示される、というものえす。
で、これと同じようなキーガイドはたくさんあって、たとえばこんな感じ。
・タイピングランド
https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/img/typing_land.jpg
・タイプトレーナー
https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/img/type_trainer.jpg
他にも「これ、あきらかにイータイピングと同じソフトやん」というサイトはけっこうあって、かなり多くの教育系サイトなどに「イータイピング」は、OEM供給されているようです。
でも、ほんとうに「ないよりまし」程度なので、あまりお勧めはできません。
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Cタイプ●キーボード図の上に指の形がかぶさるように表示される方式
これは、
●タイピングマスター
https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/img/typing_master.jpg
このように、キーボード図の上に、リアルな線画の「手・指の形」がひょうじされて、しかも押すキーの位置に合わせて、「指の線画」もリアルに形を変える、というもので、ものすごく凝っていますし、おそらくかなりの効果もあると思います。
僕自身は、いまの「WEEK」の独自のキーガイドを思いつくまでは、こういう「リアルな手の形をキーボードの上にオーバーレイ表示させる」というのがベストのキーガイド方式だと思っていたんです。
僕が練習したキーボード練習ソフトでは、そういう表示はかなり簡易的なものしかなかったと思うんですね。なにせかなり昔ですから、キー一文字ごとに手の形の線画を表示する(画面を書き換える)ということが、CPUの能力的にしんどかっただろうと思うので。
でも、この「Cタイプ」も良く良く考えたら、いちいちキーボードイメージを見てキーレイアウトを意識して、それから指の形を把握して、それから指を動かす方向を考えて、と、かなり「説明的」で、実際のブラインドタッチで行っているキー操作のシンプルさを、あまり反映してないよなぁと気づいたわけです。
なので、考え出したのがWEEKのキーガイドでして(「指アニメ」と呼称してます。)、以下の図版で、Cタイプとの比較を行っています。
●一般的キーガイドとWEEKのキーガイドの違い
http://www.kidashigeo.com/week/img/lp_img/key_guide_fig.jpg
どうでしょう? WEEKのキーガイドがものすごくシンプルに見えませんか?
なんと恐ろしいことにWEEKのキーガイドは、キーボードにアルファベットの文字も表示していないのです。
(実はこのアルファベット表示もなし、というのはやりすぎの面もあると思うので、次のバージョンでは改定するかもしれません。)
僕が一番気になったのは、ブラインドタッチで一番重要なのは、
●ホームポジションから指をどの方向に移動させるか?
ということがわかりやすいかどうか? なわけです。
そもそも指のリアルな線画を動かすだけだと「ホームポジションを保つ」という基本動作を示すことができないんですね。
いや、できなくはないんですけど、分かりにくいわけです。
また、ホームポジションから上の段に移動するのは「指を伸ばす」だけなので線画も描きやすいんですけど、下の段への移動は指先が手のひらの方向に潜り込んでしまうので、線画で描くのがかなり難しいわけです。
なので、「押すキーのホームポジションからの位置関係」だけを「模式図化」して表示した方が分かりやすいんじゃないか? と思って作ったのが「指アニメ表示」なんですね。
これだと、指を下の段に移動させるのも、一発で理解できるわけです。
で、ローマ字入力でもっとも多様の方向に移動させる指は、
●右人差し指の5方向
でして、それも他の指と同じ上下段2方向の動きに加えて「左斜め上・左・左斜め下」の三方向だけなわけです。
世の中にある「キーガイド」はたくさんあるキーの「どのキーを打つか」にしか注目してないんですけど、僕はそこはまったく違って、「指をどう動かすか?」という観点でしか見てないんですね。
実際大事なのは「指をどう動かしたら、目的の文字を画面に表示できるか?」だけなわけです。
で、その動きも上下左右+斜め方向で考えたら、実際には、「動き」自体はそれほど難しいわけではないわけです。
そこを考え抜いたのが、「WEEK」のキーガイド「指アニメ方式」だったわけです。
ということで、この話題、もう少し続きます。
続きは、本日の2号目で。ではでは。
--------------[KID'S SIGNAL No.1399 -了- ]---------------