[1419号] ●バックナンバー一覧に戻る|←前号へ|次号へ→
ノートでも手帳でも、ちょっとしたメモでも、「読み返し」ということをされていますか? これ、やってみると、ものすごく効果が高いんです。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1419号●2025年7月6日(日)
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
----------------------------------------
このメルマガは、
■「メモ・ノート・手帳を使いこなすためのStationery Book 42」■
をダウンロードくださった方を中心に、毎日発行でお届けしています。
読み落としがある場合は、メルマガ本文のすぐ後に、
バックナンバーページへのリンクがありますので、そちらからご確認ください。
----------------------------------------
読者さん、こんにちは。
さて、昨日も書きましたが、最近は「綴じノート」を何冊も用意して、それぞれにテーマを決めた「専用ノート」として活用するやり方について少し書きました。
「このノートには、こういうテーマの事柄だけを書く」
と、決めて、思いついたら書き込んでいく、というような「ゆるーい」使い方をしていても、その「テーマ」が立ち上がってきた時には、やはり何行かはメモを取ったりするわけです。
そういう「自分の気持ちが高ぶった瞬間」だけが、紙の上に定着されていく、というのが、こういう「テーマを決めて書き込んでいくノート」というものの面白いところです。
こういうノートは、書き込むこと自体はゆるーい感じで充分なんですが、書き込むのもさることながら
●再読
をすると、驚くほど価値の高い「追体験」をすることができます。
何かを書いたり記録したり、メモを取ったりする、ということは、何らかの刺激をうけて記帳しているわけです。そういうノートを再読する、というのは、その「刺激を受けた状態」を、ふたたび頭の中で再現するのと同じことです。
ある意味、そういう「気持ちが高ぶった状態」ばかりを読んでいくわけですから、これはとても刺激的でより一層強い気持ちで、その「設定したテーマ」に取り組むことができるようになるわけです。つまり、その再読した刺激によって、視野が「書いた時」と「読んだ時」の二重構造になって、広く深い視点で読み直すことができたりするということでしょうか。
なので、そういう「ゆるゆる」で書いたノートであっても、じっくり再読すると、すごく刺激になって、より新しい考察やアイディアが生まれてきたりもするものなのです。
いや、それどころか、です。
再読することで、ノートにつけたメモや単語の「意味」とか「価値」まで何倍、何十倍にも重要になったことが、何度もあります。
どういうことかというと、たとえば、昔から、仕事で取材をしたノートやメモは、その仕事の原稿を書く時に「再読」するようにしていたんですが、この「再読」で、わずか数文字のメモの意味や価値がガラリと変わることがしょっちゅうあったわけです。
どういうことかと言うと、取材した時はこちらの基礎知識がまだ浅くて、取材に応じてくださった方が伝えようとされている事柄を正しく理解していないことがあるわけです。
取材時から、少しずつ関連情報を読んだり、確認したりということを続けているので、その「対象」にたいする基礎知識はだんだん深くなっていってるわけです。
なので、その基礎知識が充実した段階で最初に取材させていただいた話を再読すると、それはもういままで見落としていた重要事項がものすごく小さくメモされていたりして、「ああ、こりゃだめだ」と赤丸をつけたりして、自分の発想の進展度合いが全然変わっていることに気づくんですね。
で、これと同じことが「ほったらかしの専用ノート」にも起きるわけです。
人間、ノートをつけていない「ほったらかし」の期間にも新情報は入手しているし、成長しているわけですね。
なので、そういう新たな視点で、過去のメモを別の角度から読み解いたりできるわけです。
ということなので、「自分で書いたノート」の再読は、かなりお勧めです。もし何かノートをつけたいな、と思うことがあったら、あまり肩ひじはらず、それこそ年に一二回しか書き込まないというようなゆるゆるでもかまいませんから、とにかく時折は「読み返し」をしてみてはいかがでしょうか?
それはあなたが思っているよりは、かなり刺激的で面白い体験になると思います。
ということで、今日は「綴じノート」の「再読」について書いてみました。
ではでは、また明日お会いしましょう。
--------------[KID'S SIGNAL No.1419 -了- ]---------------