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「ルーズリーフ規格(JIS規格バインダーノート)」について、少し考えてみたいと思います。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1438号●2025年7月25日(金)
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読者さん、こんにちは。
昨日、ちょっとロルバーンの話をしました。ポイントは、
●ロルバーンは日本のJIS規格の「ルーズリーフ」と互換性のあるリーフ設計になっている。
ということでした。
学生が良く使っているB5・26穴のバインダーですね。
僕もとても良くつかっていました。
でもいまでは、基本的には LIHIT LAB の「オープンリングノート」しか使ってないんですよね。
なんでかというと理由は二つあって、ひとつは、「オープンリングノート」はバインドする「リング」が特殊で、通常のダブルリングノートと同じように、
●表紙を360度回転させて「半分折り」が使えるから。
ということがあります。
ルーズリーフなどの「バインダー」は、この「半分折り」がとてもやりにくいわけです。
通常はスチール製のゴツいリング機構が張りつけられたバインダーに綴じるだけなので、どうしてもバインダーを開いて机上で筆記をするのが普通の使い方になるわけです。
B5サイズのバインダーノートだと、その見開きページサイズ、B4の空間がないと快適に筆記ができないわけですね。
でも「オープンリングノート」の場合は、リングが本当に「リングのみ」の形状なので、「半分折り」がラクラクできるわけです。
B5のノートでも筆記するのに必要な空間はB5サイズのみでOKとなります。
この快適さがあるので、ずっと「オープンリングノート」を使ってるわけです。
で、もうひとつ「オープンリングノート」を使う理由があって、それは、
●リーフに空けられた穴と、リーフの端までの空間が少ない
ということがあります。
これは少し前にも書きましたが、この図で見ればわかります。
●ISO規格とJIS規格のリング穴の違い
https://shop.r10s.jp/8989usagiya/cabinet/63/imgrc0094203997.jpg
リング穴の外寸の端からリーフの外寸の端までの距離が、
●オープンリングノート(ISO規格) 2.5mm
●ルーズリーフのノート(JIS規格) 3.6mm
となっているわけです。
これ、けっこうな違いがありまして、何より大きいのが
●リングサイズに大きく影響する
ということなんですね。
ルーズリーフの方が、同じ枚数のリーフを綴じるに際して、どうしてもリング径が大きくなるんです。
で、リング径が大きくなると、一枚ずつのリーフに上下で自由に動ける「ゆとり」が生まれてしまうので、けっこうリーフ一枚ずつがユルユルと動くんですね。
これが僕はあまり好きになれなかったわけです。
もうひとつ書くと、ルーズリーフは丸穴で、オープンリングは角穴なんですね。これ、丸穴の方が、リーフ一枚ごとの動きに「ゆとり」が出やすいんですよ。
なので、ルーズリーフというのは、基本的に一枚ずつのリーフのぺーじめくりがしやすい仕様になっているんですね。
で、ページめくりがしやすい、ということは、リーフ一枚ごとがユルユルと動きやすい、ということなわけです。
で、通常はルーズリーフの場合は丸穴とリング径の二重効果で、ほんとうにリーフがユルユルに動くんです。
ところが、めずらしいことにロルバーンは規格はルーズリーフと同じなのに、穴の形は四角なんですよね。角穴。
なので、通常のルーズリーフに比べると、ほんの少しガタつきが少ないんですね。
これがね、かなり個性的で魅力だったわけです。
僕自身は使っていながら全然気づいてなかったんですけど、ロルバーンミニを使っている時の、ページめくりのしやすさと、リーフ一枚ごとのガタつきの少なさ加減が実にちょうど良かったのだろうなと思うわけです。
ロルバーンミニを長々使っていた後に、オープンリングノートのメモ帳版である「ツイストリングノート・メモサイズ」が登場して、その利便性から一気に乗り換えてしまったわけですけど、ロルバーンミニを好きでずっと使っていたのは、あの独特のユルユルしたページ保持のテキトーさ加減だったのだよなぁとしみじみと懐かしく感じるわけです。
で、いまでは、ルーズリーフには「ルーズリーフミニ」という規格のノートがマルマンさんから出ていたりしますし、この規格にのっとった互換品のようなものが百円ショップなどでも販売されていたりして、ルーズリーフの認知度の高さを実感するわけですけど、残念なことにルーズリーフの世界では、いまだに「半分折り」はできないのがデフォルト=標準仕様なんですよね。
なので、「ルーズリーフミニ」は、かなり魅力的なシリーズなんですけど、もっともメジャーな製品は「半分折り」がしにくいわけです。(できないわけではないんですが、ちょっと厚みがあって「オープンリングノート」と比べると使い勝手が悪い。)
で、最近では「くるっとリング」というルーズリーフ規格でありながら「半分折り」ができるバインダーリングも登場してきているので、この「ルーズリーフミニ」もけっこう魅力的だなぁとか思っています。
ということで、今日はまたロルバーンとルーズリーフの話をしました。この話、まだもうちょっと続けるかもしれません。(いや、ルーズリーフは使わないんですけどね。ただメジャーなものは良く知っておくべきだと思うので、お調べ中なのであります。)
ではでは、また明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.1438 -了- ]---------------