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「重要と緊急のマトリックス」って、すごく役立つマトリックスですが、各象限ごとの違いが分かりにくいと思いませんか?

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1452号●2025年8月8日(金)
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読者さん、こんにちは。
今日はまた書籍の紹介です。

最近は、WEEKの販売ページにキチンと取り組みたいので、読書量をセーブするために図書館通いはやめてるんです。
でも、先日はたまたま家族で出かける用事があった時に、娘の読みたい本探しも兼ねて久しぶりに立ち寄ったんですね。

図書館では一度に10冊まで借りることができるんですけど、そんなに借りても、他に読んでる本もたくさんあるので、読んでられないし、今回は図書館の中をぐるっと回って、1冊だけ借りることにしました。

それが、この本。

●「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす! 単行本 - 2009/7/23 池田 千恵 (著)
https://amzn.to/3HbVbSZ

でした。

今年は春に、以下の本を読んで「試しに早起きしてみよう」と思ってできるだけ「早寝・早起き」をしてるんですね。

●とにかく早起き 自分を変える一番大事な習慣力 単行本 - 2025/3/17 高田 晃 (著)
https://amzn.to/4lkkXT8

この高田晃さんの書籍がなかなか良かったので、同じような主張をされていて、昔からそれなりに有名な書籍だし、ちょっと読んでみようかな? という気になったわけです。

で、この「朝4時起き」ですが、内容的には「とにかく早起き」と共通するところが多く、ほとんど「復習」のような気持ちでけっこうサッサと読み進められました。

とはいうものの、いま複数の書籍を並行読書している関係で返却日になっても半分を超えた程度しか読めてなかったんですね。

「うーん、これはまずい」

と思いまして、昼イチで返しに行く予定だったので、午前中のスキマ時間でとにかく猛烈なスピードで読んでいったわけです。そうすると、書籍の4分の3くらいのところに、すごく面白い記述があったので、「これは素晴らしい!」とその場でシコシコと抜き書きをしてしまった項目があったんです。

それが何かというと、いろいろなところで語られている「重要と緊急のマトリックス」の話だったわけです。

「重要と緊急のマトリックス」は有名なのでみなさんご存知だとは思いますけど、簡単に解説しましょう。

まず「重要度」という縦軸と、「緊急度」という横軸で、マトリックス(田の字型の4象限図)を描きます。
この4象限を描くことで、さまざまな課題や仕事を適切な分類ができるようになる、というものです。

4象限は、

1.重要で緊急な課題
2.重要だが緊急ではない課題
3.重要ではないが緊急の課題
4.緊急でも重要でもない課題

の4つに分かれるので、当然「4」の緊急でも重要でもない課題やToDoは「実行しない」と判断するべきなわけです。
で、「1」の重要で緊急の課題というのは、たいていの場合は仕事であることが多くとにかく日々もっとも頻繁に処理している象限、ということになります。

で、この「重要と緊急のマトリックス」の話が出てきた場合は、つねに「2」の「重要だが緊急ではない課題」に意識的に取り組むべきだ、という話になるわけです。
どうしても「緊急性」がないと後回しにしがちで、重要なのに実行しなくなってしまいがち、だからです。

ただ、この「重要だが緊急ではない」というような象限の分け方が、すごく複雑かつ理解しにくいわけですよ。なんせ「重要」と「緊急」の組み合わせだけなので、どの象限も似たような文字が並ぶばかりで、いちいち「えーっと、この象限はなんだったっけ?」と考え直さないと理解しにくいわけです。

ところが、この「朝4時起き」の書籍では、この4象限に「名称」をつけてるわけです。それが、これです。

1.「食い扶持」→重要で緊急な課題
2.「種まき」→重要だが緊急ではない課題
3.「日課」  →重要ではないが緊急の課題
4.「思いつき」→緊急でも重要でもない課題

この名付けの仕方は見事だな、と感心してしまいました。
この4象限に「やるべきこと」を分類すると言う時に、ほんとうに「最適な分類名だ」と思ったわけです。

食い扶持、種まき、日課、思いつき。

これは本当に書く象限の「課題」の特性をうまく言い表せているなぁと感心しまくったわけです。

で、この書籍で、もっと重要なのは、この「たねまき」項目に力を入れる意味について明確に理由を挙げていたからです。

それは「たねまき」に力をいれておくと、撒かれた種が芽を出し、いずれその芽が「食い扶持」や「日課」になっていくから、という話だったわけです。
まさに、「重要だが緊急ではない課題」こそ、先々の「食い扶持」になるのだから、「種まき」を忘れるな、「種まき」しないで収穫はありえないのだ、という話なわけです。

もともと、この4象限分割の考え方の本質をズバっと解き明かしたネーミングだと僕は思ったわけです。
みなさんも一度、この分かりやすいネーミングで自分の作業を4分割して概観してみてはいかがでしょうか? 時分の未来がおぼろげながらにでも分かってくるのではないでしょうか?

ただネーミングを考え直すだけで、これだけ効果のある仕組みに転化できるというのも面白いと思うのです。

ということで、今日は最近読んだ本から「重要と緊急のマトリックス」の話をしてみました。
ではでは、また明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.1452 -了- ]---------------


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