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Appleは「ウソつきだからウケる」という話の続きです。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1503号●2025年9月28日(日)
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読者さん、こんにちは。
今日はまた、「Macブックにタッチスクリーン搭載」というニュースに思うことの続きです。
話題の元にしているニュースはこれです。

●ついに「MacBook Pro」にタッチスクリーン搭載か--2026年のOLED版で
https://japan.cnet.com/article/35238129/

ノートパソコンの画面には、「タッチスクリーン」はないよりあった方が便利なのは、冷静に考えれば、すぐ分かるはずなんです。
そりゃ確かに、タッチパッドで操作する頻度の方が多いとは思いますが、操作の種類においては、画面を直接触ったほうが直観的で分かりやすいことは多いんです。

だから、何も「ノートパソコンからタッチスクリーンを排除」する必要はないはずです。思いません? でも、Appleは「ノートパソコンからタッチスクリーンを排除する」ことが「使いやすさなのだ」という強弁を20年くらい続けてきたわけです。
僕はこの言い分が、かなり悪質な「権威主義」だと思うから嫌いなんですよね。

「Macは素人に使いやすいパソコンだ」

というような世間の「評判」を無理やり創出するために、こういう強弁をするのがAppleという会社の「文化」になっちゃってるわけです。
それはMac登場時の「キーボードよりマウスだけで操作できる方が便利」とキーボードを排除するところからスタートしていて、同じような事ばかりを続けているわけです。

ブラインドタッチができる人間からすれば、「マウスしか使えないPC」なんてゴミなわけです。でもそのゴミを「初心者に優しい」と言い換えてるわけですね。
で、この言い方に慣らされると、Macユーザーは、ずっと「マウスでしか操作できない永遠の『初心者』」に貶められてしまうわけです。

いやー、人は成長するから素晴らしいんだし、そんなもん、キーボード操作なんて「慣れ」でしかないよ。というのが僕の「ふつー」の感覚なので、本当にこの「Macは初心者にやさしいパソコン」という嘘っぱちがものすごく嫌いなんですよ。
明らかにウソなんだもの。

でね、iPadを最近使い始めて、この種の「ウソ」をまたひとつ見つけてしまったので、

「おいおい、どうしてこういうしょーもないウソを何度も何度もつくんや!」

と思ったので、また紹介したくなったんですよ。

それは「iPad用の外付けキーボードにESCキーがない」というものなんです。

これねぇ、どうもMacブックとかのPCにはESCキーはあるけど、iPadという「タブレット」にはESCキーがない、というApple内での「くくり」「分類」があって、そのせいでiPad用外付けキーボードには、ESCキーがついてないらしいんですわ。

で、「なんでついてないの?」と思ってAIに聞いてみたり、ネット検索してみたりした結果、

●タブレットは「キャンセル動作」はタッチ操作する方が簡単だから

なんですって。

おいおいおい。おいおいおいおい。それは話がおかしいやろ。どういうことやねん?

と、思い切り突っ込んでしまいましたね。

だって、外付けキーボードを付けた途端に、形状としては「ノートパソコン」と同じ構成になるわけですよ? ということは、従来のAppleの主張を採用するなら「腕を上げ続けたらゴリラ腕になるから、極力腕は下げた状態で操作できることが望ましい」という話になって、キーボードの上においた手をできるだけ上げない方が使いやすい、ってことになるじゃないですか。

なら、iPadであれ、外付けキーボードを接続した段階で、キーボードで全ての操作が手を下した状態でできないとダメでしょ?
なのに、iPadという「タブレット」の場合だけ、こういう基礎ルールは無視して、「キャンセル動作は画面タッチの方が便利だから」と

●ESCキーを排除

してるわけです。

いや、だから。

何もわざわざ「排除」せんでもええがな。つけとけや。なんでやねん。

と、僕なんかはどうしても思っちゃうわけです。

そもそも、従来からのPCの歴史から言えば、

●決定はリターン(エンターキー)、キャンセルはESCキー

という暗黙のルールがあるわけです。
で、キーの位置や大きさだって、この二つは役割に応じた適切なものが選択されてきたわけです。

リターンキーは「確認して進む」という、よく使う役割のキーですから、大かたの人の利き手である右側に大きなサイズで配置されていますし、ESCキーは「間違って進んでしまった時にキャンセル(戻る)」ためのキーなので、使用頻度も低く、まちがってキャンセルキーを押すと逆に二度手間三度手間にもなりかねないから、普段はあまり意識的に使わないキーボードの左側の上部の隅っこに配置されているわけです。

実に理にかなった、まともな配置なわけですよ。
多くの人間が何度も何度も操作をしてきた過程で、「この位置に、この大きさで配置されてると便利だよね」という暗黙のルールが「一般化」されて存在していたわけです。

それは人間の意識の流れとしても普通だし、左右の手の動きとしても自然だし、誰にとっても使いやすく、慣れればとても分かりやすいレイアウトなわけです。

でもAppleは、その自然さや使いやすさ、分かりやすさみたいなものを「こそ」無視して排除して、風変わりであることを自らの「存在理由(レーゾンデートル)」にすることで「ウケよう」としてきたわけです。
ほんとうに、この考え方はクソです。

で、そういう「ウケる仕組み」をなんで採用するかと言えば、それは単に、「Apple信者」というすでに騙されてしまってる人たちに、

●iPadもMacブックも、両方とも売りつけたいから

というものすごく金儲け主義の理由がドカーンと存在しているわけです。
そうでなけりゃ、この「ESCキーは排除してiPadではキャンセル動作は画面上のタップでやる」という判断の理由の説明がつかないのです。

いや、ほんとうにね、こういう「ウソ」にかなり騙されてる人は多いと思うのですよ。
騙されて「そのとおりだ」と思ってるから、Macブックには20年とかの長きにわたってタッチスクリーンがつかなかったわけですから。

いやー、ほんとうにね、こういう事って、もう少し明確に説明して暴いていかないとダメだと思うんですよね。ほんとに。

●キーボードにESCキーがない

って、ほんと正気の沙汰じゃないですよ。それは画面にタッチスクリーンを何十年もつけなかったトンデモと同じ種類のダメダメさだと僕は思うのですよ。

まぁ「キーボードなしマウスだけ」という大ウソから人気が出たパソコンがオリジンのマシンたちですから、大嘘こそが存在理由になってしまってるんでしょうけど。

これ、「ブラインドタッチは1週間で身に付く」という話と対をなす現実なんですよねぇ。
PCと人間なら、そんなもん、人間の方が学習能力は高いし、人間の側がスキルアップした方が、PCの応用範囲もものすごく広がるって言うのも、考えなくても分かることだと思うんですけどね。

でも「難しそうな事は、考えないようにして、チャレンジすらしない」というスタンスに飼いならされた人は「ブラインドタッチなんて習得するのに何十年もかかるのさ」とおかしなイメージで物事をハスにかまえてみてしまうクセがついてしまうんでしょうね。

ああ、あまりにそれはもったいない。
もっと学習しようよ。自分を伸ばそうよ。その方が絶対お得だよ。
とまぁほんとうに心底思うのであります。

ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。


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木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com


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