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昔から踏襲されてきた、「秘伝の技法」が、エディターという「文書作成」専用ソフトには存在しているのです。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第905号●2024年2月6日(火)
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読者さん、こんにちは。
昨日は、「CtrlキーとESDXキーを組み合わせてカーソルキーとして機能させる『ダイアモンドキー』」について書きました。
「Ctrlキー」と、通常の文字キーを組み合わせて、さまざまな機能を実現する、という編集操作は、実は昔々から存在している「エディター」と呼ばれるテキスト編集専用ソフトでは、ごく一般的に活用されている手法です。
そもそも、コンピュータがはじめて登場した時、コンピュータにどうやって命令を与えるのか? という方法が、当初は「パンチカード」という紙に穴を空けて読み込ませるような物理的な手法だったものが、そのうちコンピュータに「文字」を覚えさせて「対話形式」で操作できるようにと、進化してきたわけです。
そして「対話形式」で操作する方式を「コマンドライン方式」と言いまして、命令文を1行にまとめて書くような手法だったんですね。
この「1行の命令文」をいくつも束ねて文書にしていったものが「プログラム」であり、現在でいうところの「ソフト」や「アプリ」になるわけですし、そういうプログラムを書く道具が「エディター」でありました。
僕が現在使っているのも「WZ editor」というエディターですが、いまやエディターソフトはWikipedia で調べても、100種類程度の紹介があり、その多くがいまだに販売、または無料ソフトとして配布されていたりします。
●テキストエディタの一覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%BF%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
これらのエディターの多くで、「機能キー+文字キー」の組み合わせで編集操作を行えるような仕組みが搭載されていまして、しかも、かなりの部分が「共通操作」として一般化していたりするんですね。
操作方法は細かくは異なっているとは思いますが、よく見かけるキー割り付けを紹介してみると、
●BS(バックスペース:後退削除) Ctrl+H
●Delete(デリート:一文字削除) Ctrl+G
●一行削除 Ctrl+Y
●ロールアップ・ダウン(ページアップ・ダウン:1画面移動) Ctrl+R,Ctrl+C
●ワード単位の移動 Ctrl+A、Ctrl+F
などは、比較的多くのエディターで共通する操作なのではないかと思います。
これらの操作方法を頭に入れてエディターで文章を書いていると、文章を書くことが、かなり効率化されます。
完全に「機能」として、頭の中どころか「指の感覚」として体に入っていて、いちいち意識的に思い出すことすらなく、これらの機能は瞬時に使えてしまいます。まさに「呪文」の感覚です。
無意識レベルで文章編集ができるわけですから、すこぶる快適ですし、逆にこれらの機能操作が行えないとなると、とにかく歩いていて石ころにぶつかってこけそうになってしまうような「つんのめり」を感じてしまう、というわけです。
ここでは「Ctrlキー」との組み合わせで使える機能を紹介しましたが、この他にも「Altキー」を使った操作や、「Ctrlキー」と「Altキー」の両方を組み合わせた機能キーなど多種多様な組み合わせで、個々のエディターが持つ独自機能を簡単に使えるように設計されていたりします。
これらの操作は、キーボードを見ながら活用しても便利ですが、ブラインドタッチを習得していると、それこそ「思っただけで編集できる」というレベルになりますので、本当に効率的で快適なんですね。
マウスでアイコンをクリックするような、一般的なアプリやソフトの操作方法とは根本から異なっていますが、こういう専門性に特化したソフトもあるのだ、ということは、知っておいても損はないかと思います。
ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.905 -了-]---------------