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いままで「クルトガ」は使ったことがなかったんですが、けっこうすごいシャープペンシルなんですねぇ。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第929号●2024年3月1日(金)
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読者さん、こんにちは。
昨日はうちの娘がかんしゃくを起こしまして、ちょっとドタバタいたしました。
で、そのかんしゃくの直接の原因になったのが、
●シャープペンシルに芯が入らない
ということだったんですね。
「なんやねん、そのくらいのことで」
と、そのシャープペンシルを手にしてチェックしてみると、あにはからんや、いったいどこから芯を入れたらいいのか、全然わからなかったんです。
そのシャープペンシルというのが、アニメのキャラクターがプリントされた特別バージョンの「クルトガ」だったんですね。
このメルマガの読者なら、文具好きが多いでしょうから、ご存知の方もたくさんおられると思います。
クルトガというのは、書いているとシャープの芯の先がクルクルと自動的に回転していくので、ずっと芯が「トガった」状態で文字を書いていける、というものなわけです。
クルトガの機構部分を他社に提供したOEM商品のシャープペンも発売されているらしいので、かなりのヒット商品なのではないでしょうか?
とは言うものの、僕はもともとあまりシャープペンシルを使う人ではないので、正直、芯のとがり具合まで気にすることは、ほぼ皆無なので、いままで文具店などでクルトガを手に取って試し書きしたことすらない状態だったんです。
なので、いざ触り始めると、いったいどこがどうなっているのかさっぱり分からず、「シャープペンシルに芯を入れる」ということ自体が、全然できなかったんですね。
そもそも、クルトガはペン先回りの妙な回転機構が装備されてるので「何か特殊な入れ方をするのかな?」と必要以上に悩んでしまった、ということがあります。もう完全に
「クルトガ特有の特殊機構があって、だから入れ場所が分からないんだ」
と、思い込んでしまったんですね。
これはえらいことになったぞ、と途方に暮れてしまったわけです。
ただ、ああでもないこうでもないと触っている間に、うちの奥さんがネット検索をしてくれて、「付属の消しゴムを外して芯を入れる」というところまでは分かったんです。
「えええ? 消しゴム? いや、外したよ? でも、穴も何もなかったやん」
と、僕はかなり悩みました。
もう一度消しゴムを外して中をのぞいてみたのですが、消しゴムが刺さっていた白いホルダー部分は真っ平らで穴も何もない…、ように見えたのですが、目を凝らすと真ん中が少し色が黄ばんでいる…ように見えました。
待ち針で、その部分を刺してみると、針がぶち当たるかな? という予想に反して、するするするーっと滑り込むように入っていくではないですか!
「なんだこれは!」
と、突っ込んだ待ち針をグルグルと引っ掻き回してみると、何やらグリース状の液体が、穴に詰まっていたことが判明。やっと問題の本質が見えてきたのでした。
どうやら、消しゴムが使いにくかったのか、娘が消しゴム部分にスティックのりをつけて、ホルダ部分に差し込んでいたようで、それで穴が隠れてしまっていたようでした。
待ち針で引っ掻き回していてもまったく糊は取れてくれず、仕方なしにクルトガを分解するという、一番面倒くさいことをやるしかなくなりまして、ネットでバラバラに分解する手順の動画が出ていたので、それに従って分解。芯を入れる部分だけを取り出して、糊をこよりにしたティッシュでふき取った後、水洗い、乾燥、なんとか元の状態に戻ったのでした。
クルトガは、その商品特性上、構造もかなり複雑で、ネットに分解動画が出ているくらい多数の部品をガチっと組み合わせて組み立てられているので、分解時にはけっこうな力を入れないと外れないところもあって、その動画がなければ「掃除できないー」とお手上げ状態になっていたかもしれません。
組み立てて、シャープの芯を入れ、試し書きをしてみると、確かに常に芯の先が回転していて、書き味のシャープさがずっと続いて気持ち良いものでした。
せっかくなので三菱鉛筆のサイトで特徴を確認したのですが、なんとなんと、軸の先部分に「クルトガマーク」というのが付いていて、それを観察していると芯を支える内軸が回転していることを確認できるようになっているのでした。
それを娘と奥さんに伝えると、二人とも実際に文字を書いてみて
「ほんまやー」
と驚きの声をあげていたのでした。
いや、しかし、「細かすぎる、余分なところに力を入れすぎ!」という声もありましょうが、ここまでの精密加工を実現している日本の文具は、本当に心底、超優れものだよなぁと感慨深かったのであります。
こんなもん、ほかの国では作れませんで。いやほんま。
と思った夜ではありました。
ということで、今日のメルマガはここまで。
明日は例の「ブレン4+S」が到着したので、ちょっとファーストインプレッションをお届けできるかもしれません。
ではでは、また明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.929 -了-]---------------