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「ブレン4+S」は、「書きやすさ」と「多機能」という、矛盾する性能を統合した、画期的なボールペンだと思います。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第930号●2024年3月3日(日)
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読者さん、こんにちは。

昨日は、ブレンシリーズが登場して、もう従来の書きにくいボールペンには戻れなくなった話をしました。
実際、ブレンの単色(黒・赤・青)のシリーズが登場してからは、ずっと使っていた「クリップオンマルチ」を使う気になれなくなってしまったわけです。

●ブレンを使うために、新たにノートを買って何か書きたくなった。

というくらいに気に入ってしまったんですね。

それで、本当に長年使っていた赤・黒・青・緑・シャープペンシル・消しゴム・クリップが1本にまとまっていた「クリップオンマルチ」を使わなくなってしまったわけです。

多機能ボールペン、特にシャープペンシル+消しゴムまでひとつになっているペンは、

●予定はシャープで仮記入し、確定(実行)した後はボールペンで記帳終了する。

というやり方ができるのが、とてもよかったわけです。具体的には、

1.何か予定が入れば、シャープペンシルでとにかく仮記入する。
2.予定が変更されれば、消しゴムで予定を消して、新たな予定をまたシャープで書く。
3.その予定が実行されれば、鉛筆書きの予定の上からボールペンで清書して、日記として残す。

という具合に「予定表」と「業務日誌」を完全両立できるわけです。

また、多色ボールペンは、ノートの記帳と再読にとても便利なのです。これも具体的には、

1.打ち合わせや取材などでは、黒ボールペンでノートを取る。
2.必要に応じて打ち合わせメモ・取材ノートを読み直す。
3.再読して、新たな気づき等があった場合、重要項目は赤、個人的発想は緑で追記する。

というステップで、活用していたわけです。この、

●予定表と業務日誌の統合
●打ち合わせメモ・取材ノートの再読

という重要なふたつの作業を、1本の多機能ボールペンで完結できてしまったのが「クリップオンマルチ」だったんですね。

そして、これだけの便利さを捨ててまで、使いたくなったのが「ブレン」という、低重心でペン先がぶれない、「書きやすいボールペン」の登場だったわけです。

2018年12月にブレンが発売され、2019年に令和になった年に僕はクリップオンマルチからブレンに乗り換え、上記の「多機能ボールペンの利便性」は捨ててしまったわけです。

もともと、僕は2016年に、それまでバラバラに活用してきた「手帳」「ノート」をB6サイズに統合して(クリップオンマルチと、バインダーノートであるツイストリングノートがあったからこそできたやり方ですが)、専用の布製カバンを奥さんに作ってもらっていたのです。
詳しくは以下のブログ記事をごらんください。

●手帳とノートと書籍用に「カバン」を作りました。至極便利であります。
https://kidscomp.exblog.jp/24453637/

このカバンがあれば、筆箱も兼用しているようなものですから、別に多機能ボールペンを使わなくても、まぁなんとかやっていけるな、と思っていたわけです。(この手帳・ノート・書籍・スマホ・筆記具兼用カバンは、超絶便利でして、8年経ったいまでも、日々愛用しております。)

なので、このカバンにいろいろな色のペンを差し込んで、ペン型消しゴムやらなにやらぎゅうぎゅう詰めにし、自宅の机にはペン立てにシャープペンシルや色とりどりのボールペンなどをぶち込んで、とっかえひっかえ使ってきたのが、令和になってからの僕のノート・手帳活用スタイルになっていたわけです。

でもね、今回、「ブレン4+S」を使ってみた感じ、もう、書きやすさではほぼ文句なしです。

調べてみたところ、重心はブレンが登場した時の単色ボールペンより低くなっているんですね。
多分歴代のブレンシリーズの中で一番「低重心」になっていると思います。
そして、ペン先がしっかりホールドされていてブレない。
書きやすさに関しては完璧に近い。
よくもまぁ重心が高くなり、ガタつきも出ざるを得ない多機能ボールペンで、ここまでの低重心・安定のホールド感を実現したものだと思います。かなり画期的。

この「ブレン4+S」の登場で、僕もふたたび、「これ一本ですべて賄う」というスタイルに戻れそうです。

「ノート用カバン」にも、もう山もり筆記具を入れるという手間はなくなるでしょう。
(少なくとも、赤・緑・青・黒・シャープペンシル・ペン型消しゴムの6本は1本にまとめられるわけです。あらためて書いてみてすごい数だなと思いますが。)

この令和がはじまってから、ずーっと分離していた

●多機能の便利さ

と、

●書きやすさ

が、やっと「ブレン4+S」の登場でひとつにまとまった、ということです。

使ってみて、まさに昔「クリップオンマルチ」を使っていたころの「一本で満足」「一本筆箱」の感覚が戻ってきたのを感じるのです。

・黒
・赤
・青
・緑
・シャープペンシル
・消しゴム
・クリップ

という7機能に、

・書きやすさ

という新機能が加わった、8機能を一本にまとめた新型ペンの誕生、ということです。

この中でも特に「書きやすいシャープペンシル」というものは、意外に少ないので、特におすすめできるポイントだと思います。
ブレない低重心シャープペンシルというのは、とにかく市場に存在してないと思う。

まぁ、この「ブレン4+S」に欠点があるとすれば、ただひとつ、

●太い!

ということくらいでしょう。

これはねぇ、太いんですよ。
いやー、しょうがないんですけどね。
低重心でペン先がブレなくてかなーり書きやすいからこそ、この「太さ」ばかりが気になってしまうんですが。
うーん、太いなぁ。ま、これはそのうち慣れます。昔の「クリップオンマルチ」の時も「太いなぁ」と思っていて慣れちゃったので。

それ以外は本当に完璧です。すごい。

とにかく、「クリップオンマルチ」を使っていたころの「ふつう」を取り戻せたことは特筆に値します。

よくもまぁ、ここまでの完成度にもちこんだものだと思います。
5年もかけて開発してるもんなぁ。僕も長年、良く待ったわ。いやホンマ。
これは自信をもってお勧めできるペンだと思います。

ということで、今日はここまで。
ではまた明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.931 -了-]---------------


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